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2019年07月

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野菜そのものの味。

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農産関連デモの話を続ける。

農産関連デモの試食メニューは、惣菜のもとや調味酢を使うものを除けばシンプルなものが多いと書いた。
先にあげた白菜の塩昆布和えをはじめ、キャベツの千切りにドレッシングを、カイワレにポン酢を、それぞれかけるだけだったり。

理由は、単純にして明解。
様々な調味料が必要な凝ったメニューなら、素材、すなわち白菜なりキャベツなりの本来の味がわからなくなるからである。

昨日のヒラタケのデモも、デモ依頼先は、秋冬のイメージが強いヒラタケそのものの味を知っていただきたい(よってシーズンオフの夏でも食べてもらいたい)のが最大目標だからか、そこからの細かい指示はない。
さっと湯がいたヒラタケを酢の物のもとに漬け込んだらいいだけだ。

農村育ちの私がようくようく振り返ったなら、畑から採ったばかりのトマトやキュウリには、そのままかぶりついてもうならせるほどの美味しさがあったね。
ここいら、掘りたてのタケノコが生でじゅうぶんおいしいのと同じ。

野菜本来の旨味を知るには、加工し過ぎないこと。
これに限る。

写真は、かつて住んでいた京都市山科区での無人野菜販売所。

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さて、試食魔についての記事はここいらでひとまずお休みし、話題を変えよう。

ここ2ヶ月あまりは、農産関連のデモが多い。キウイフルーツとかメロンとかキャベツとかきゅうりとか。
海の日であった7月第3月曜日には、白菜を担当した。

以前にも書いたが、農産関連のデモは比較的に楽。果物なら切るだけだし、野菜も調理自体はシンプルなものか惣菜のもとや味付きソース、またはこれまた味付きの調味酢
を使うケースが多いからだ。
それに、よほどのことがない限り、「そこそこは」売れる。これが嬉しい。

海の日の我がデモもしかり。
試食メニューの白菜の塩昆布和えは大人気で、季節を考慮したら、売上も上々。
恐らく、デモ依頼元のJAは秋冬物のイメージが強い白菜を何とか夏にも食べてもらいたくてデモを企画したのだろうけれど、不安は杞憂だったわけだ。

写真は、バックヤードで写した我が試食品。
作り方は、ざく切りした白菜4分の1に塩昆布60g(くらこん1袋)とごま油大さじ2杯を加えてビニール内で和え、約10分置く。10分経つとかなり水気が出てくるのでそれを捨て、皿に盛る。
簡単でしょ?

もっとも、これは、JAから送られてきたレシピがスカスカだったため(白菜も塩昆布もごま油も、すべて量は「適当」と書かれていた)、クックパッドその他のウェブ上レシピサイトを参考にしながら「実験」を2回おこなった結果つかんだ、私のレシピ。
とは言え、お客様はもちろん、バックヤードで試食したもらった店のパートさんにも大好評だったから、これでいいのだと思う。

興味がある方は作ってみて下さい。
なお、好みで和える時間はもっと短くてもいいし、白菜をキャベツに変えても美味しい。
アッケラカンとした試食魔について、もう少し。

このおっさん。すでに書いたように、試食魔の「古参」であり、したがって私たちデモンストレーターや店舗関係者の間では知らぬ者はないほどの存在。さしづめ、試食魔大王と言えようか。

それだけに、何年前だったか、数ヶ月間その姿を見なかった時は、誰からともなく
「あのおっさん、どうしたんやろ?」
との声が出てきたものだ。

そうこうしているうちに、日は経ち、季節も移ろい、木枯らしはまだ吹いていないけれど冷んやりとしてきたなあと感じる晩秋の、ある店でのあるセール日。現れた現れた、馴染みのある、かのカオ。
間違いない。試食魔大王のお出ましだ。

「おじさん、お久しぶりね」
パスタを担当している私のデモ場所にきたおっさん。どうせいつものように食べ捨てるだけとわかっているのに、なぜかしら、おっさんは生きていたんだとの、ある種ホッとした感情も抱いた私は、自分でも意識しないうちにこのコトバを口にしていた。
「しばらく見かけなかったので、どこか具合でも悪いのかと、気を揉んでいましたわ」

とたんに、おっさんの顔がくしゃくしゃに崩れた。
「いやー、入り口でパン売っている子も、あそこでジュースを売っているオバハンも、同じこと、言うとったワ」。

「すまんのぉ、心配かけて。実は、この夏は仕事が猛烈に忙しくての。店をまわる時間がなかったんや。ワハハハハ」。
おっさんは、喉仏が見えるほど頭をのけぞらし、笑った。

はぁ、、、???
仕事が忙しい?

そうか、そうか、思い出した。このおっさんはれっきとしたワーキングマン。それも、相応のスキルを要する職種で、誰にでも出来るものではない。
なのに、どうして試食魔に?

とあらためて疑問を呈する前に、ここまでアッケラカンとされたら、こちら側は、もう返すすべがない。

ちなみに。
これはあくまで私の想像だが、おっさんの試食巡りは、もしかして、趣味ではないかと推察している、、、家電巡りが大好きな、知人の息子さんと同じ心理構造ね。

知人の息子さんの場合は、新しい家電が発売されるといち早くそれを確かめずにはおれず家電量販店やホームセンターなどをまわるのだけれど、試食魔大王のおっさんもそれに似た心境で、あちらこちらの店の試食コーナーを徘徊しているのかも。

おっさんが試食巡りにアッケラカンとしている理由がわかった気がする。

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「あの人、まだいるのかな?」。

滋賀県のある地域での仕事を受けるたび、私の脳裏には、
ある一つの思いが横切る。
繰り返す。
「あの人、まだいるのかな?」。

あの人とは誰か? 先にあげた滋賀県のある地域では、我々デモンストレーターや店舗関係者の間では知られた、現役の(!)試食魔。
私とは、デモンストレーターの仕事を始めて以来のお付き合い(?)。

彼は、しかし、先の投稿であげた「ホームレス」でも「下流老人」でも「ビンボーニート」でもない。ちゃんと勤めを持つワーキングマン。しかも、その職種たるや、相応のスキルを要するもの。

そんな彼が、なぜ試食魔になったのか?
ううむ、、、?

ただ、このおっちゃん、試食することにアッケラカンなんだよね。
またもや繰り返しになるけれど、
「ワシは客や。店がタダで提供するものをタダで食べて(つまり試食しても買わないとハナっから決めている)、それで買わんかったとして、何が悪い?」
この発想で動いているんだよね。

こういう試食魔さんには対処のしようがないよなあ。
それに、どこか憎めないし。

写真は、JR能登川駅内の時計台。

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試食魔についての話題を続ける。

その前に。
一般に「試食魔」と呼ばれる人間を、あなたは実際に見たことがあるだろうか?
あるとしたら、それはどんな人だった?

ホームレス風?
下流老人風?
ビンボーニート風?

あなたは、こう答えるのではないか?

「ーん、そんな感じの人もいたけれど、逆に割と金持ちっぽい人もいたなあ、、、こぎれいななりをして、ブランドのバッグを下げていたりして」。

ハイ。その通り!
試食魔はみすぼらしい方ばかりではありません。
ここいら、万引き常習犯と同じ。

それに、上にあげたホームレス風や下流老人風やビンボーニート風の人たちが、仮に見た目通りの状況に置かれていても、全員が全員、試食魔になるわけではない。
と言うことは、やはり、試食魔と呼ばれる人は、大なり小なり、何らかの形で「心を病んでいる」可能性が高いのだと思う。

もっとも、極めて「あっけらかん」とした試食魔もいるよ。
「ワシは客や。客が、店がいかがですかと提供しているものを食べて、それで買わんかったとして、何が悪い?」
とばかりに開き直っているのだ。

このタイプの試食魔を、次回でご紹介しよう。

写真は、京都の八幡で仕事をした帰りに移したもの。

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