スペイン・ロマネスク美術

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ロマネスクとピカソ

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国立カタルーニャ美術館 ロマネスクブース



  201711月に約三週間の欧州旅行(イスパニアとパリ)の一つの収穫として、マドリードのソフィア王妃芸術センター(ゲルニカ展示)を見学した帰りに、ショップで『PicassoRománicoMNAC/Musée National  Picasso, Paris共編、Endesa/Abertis社刊204)を購入したことです。


 周知のことですが、ピカソはロマネスク美術の影響を受けていて、ここに挙げた作品のようにそれが如実に判別できるものがあります。

 昨年の春バルセロナのMNAC(国立カタルーニャ美術館)で「ピカソ―ロマネスク展」がパリのピカソ美術館との共催で行われ、優れた演出の効果で見事な形で展示されたのです。


 誰でも初めてピカソの絵を見た時は、ぎょっとする衝撃を受けると思いますが、次第にその魅力にはまり込むのではないでしょうか。

 今回のヨーロッパ旅行で、パリとバルセロナのピカソ美術館およびマドリードでの企画展など計四ケ所を見て回った後の率直な感想です―ピカソは凄い!


しかし如何なる著名な画家といえども最初は先人画家の描いた作品に範をとり、その模倣から始めるのはよくあることで、パブロ・ピカソがその意味で生まれ故郷イスパニアのロマネスク絵画を模倣吸収し、後の自らの作品にその一部分またいくつかの要素を取り入れた(例えばキュウ―ビズム)としても決して異なことではありません。


こういった企画展で対比すること自体が全く無意味だとする批判もあったようで、あながち解らぬではありませんが、上記の本でMNACとパリのピカソ美術館の共催の展示内容を上記の本で見るかぎり、決して露骨な対比ではなく、ロマネスク作品とピカソのそれは見事に調和していて、それぞれの作品の素晴らしさに心を奪われてしまい、ふと感じさせるたまさかの類似の要素の出現に気付かされる程度で、こういった企画展は観たかったなあとつくづく思いました。
   
                        2018.02.20
 

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