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写真:    (上)  L’Estny 柱頭、著作『イスパニア・ロマネスク美術』P.261、cKKT
        (下)  柳宗玄著『キリスト』教養文庫P.19



  謹賀新年 
    今年もどうかよろしく。
    旅行中で温暖な南洋にいます。


 お正月なので、ほのぼのとした情景から始めます。
『ルカによる福音書1章39〜56』に聖処女マリアが天使のお告げを受けてまもなく,ユダの町にザカリア家の従姉であるエリザベート(イサベル)を訪問して,自分の身に起きたことを報告する記述があります。エリザベートはマリアにお祝いの言葉を述べ、マリアは神を賛美します。

 この情景は、12世紀の作品で、カタルーニャのL’Estanyの聖母修道院にある著名な回廊の新約聖書に係わる七つの一連の柱頭のうちの一つです。装飾的な渦巻き模様(起源はエジプトで二つの繋がった対称形が特徴)の中心に二人が抱き合っています。マリアの多少の不安を分かち合い喜んでくれる従姉との心の通い合いが伝わってきます。

 柳宗玄によれば、この情景には二つの扱い方があって、一つはマリアとエリザベートが一定の距離をおいて静かに言葉を交わしている、ギリシャで見られるヘレニスティック型と、もう一つは両者が近寄って手を取りあうか、あるいはさらに激しく抱き合う、シリア系統のものがあります。L’Estanyのものは後者のタイプですが、やや知的なロマネスク彫刻・平彫りの丸みを帯びた柔らかさが感じられ、私は好きです。

 因みに次のものも後者のタイプですが、790年頃の象牙浮彫りで、ブリュッセル王立博物館蔵のものです。この時代はまだ写実的な手法は知らず、手などは大きく描かれバランス感覚はありませんが、冷たく細い象牙の材質を巧みに生かして衣や背後のカーテンや建物の彫りも鋭く明快です。


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