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ウツボラを再読すること3〜4回、ようやくおぼろげながらも確信の持てる解にたどり着けました。
たどり着いてみると他に解は無いような気がする、不思議なことに。
けれども疑問を感じないこともなく、動機が弱いのでは?とか。
しかしこの本は推理サスペンスではないので、最後に読者が納得できる説明がなければならないわけではないし、ふんふんそうなのね〜〜、と、思えばいいのかも。
というか、徐々に消化できてくると、深さに気づく感じなので、いつかわかるかなと思って。
私は溝呂木は最後にどうするか、本当は少し迷っていた(どっちでもよくなってしまった?)のではないかと思いました。
しかしアキが手紙を投函したことにより決めてしまったのかな、と感じました。
溝呂木が最後にコヨミに言った言葉が秀逸。
あんなこと言われたら、女子は全員「勘違い」します。
初めはお前どっちなんじゃ!と、合点がゆかずこの場面に忌々しさを覚えて、もう!と思ったけど、何度か読んでいると情けないような照れたような顔で「ごめん・・・」ていったのは、大事なコヨミにほかに言いようがなくて、と思うと泣けた・・・。
「先生は誰も愛してなかった」「先生が愛しているのは自分の作品だけ」という秋山富士子の言葉、この話の主題に沿うなら、溝呂木が愛したのはアキなのだろうけれど、この場面が良すぎて&アキとの別れの書きようがあまりにあっさりしすぎて筋を読み違えました。
読み応えがあって面白かったです!!
もう少し消化できたらまた違う視点から見ることができて楽しめそうな気がします。
併読したのは「外事警察」(麻生幾/幻冬舎文庫)。
NHKでドラマ化されたり、この夏には映画も公開されるということで気になっていた本です。
リアルにこういう職業の人って現代にもいるんですね(たぶん)…!!
しかも、普通に警察官なんですね。ていうか普通に警察官なんですね…。
CIAのような独立したスパイ機関があると思っていました。
こういうお仕事に興味がある人には面白い本かも。
私の周りには警察や自衛隊の人がぽつぽついるので皆さんのことが急に心配になってきました。
外事警察と言う職業にスポットを当てたのは良かった。
内容としては、最初は裏の世界を生きる無名のアウトローたち…みたいな、じわじわ地味にいい感じなのですが、盛り上がっていこー!!
それ(ハリウッド風)が狙いだったのかもしれませんが、素人でも「絶対現実でしょっちゅうおきてるって!」と思わせる程度のとるにたらないの事象を一つ一つつなげていくと深刻なダメージを与える事件が姿を現す・・・としてまとめられていたならば、地味に怖すぎる小説になっていたと思います。
そして主人公たちの「作業」を書き込むことに集中してしまったがために、人物描写が甘くなり、いまひとつキャラに入れ込めず、ますます強引な展開が目立ってしまうという…あまつさえ最後には作者がキャラ設定を取り違える始末
もっとキャラに愛を、頼むーーー!!
主人公が追っていたあやしい人たちはみんな途中でフェイドアウトして、気づいたら直接戦ったのはトカゲの尻尾みたいなやつらばかりで、結局あのいわくありげなやつらはどこに・・・?
欲しい所に伏線が一切書かれないとか、それでいて最後にとってつけたように次巻以降に拡張可能な伏線が張られていたり、読みながらいろいろモヤモヤしちゃったけど、こういう仕事があるというのを知れたのは面白かったです。
続編も、ちょうど出ているようです。
余談ですが、この2冊を平行して読んだら、思わぬ人物が私の深層心理から浮上してきました。
それは斎木アジア大洋州局長(当時)。
2008年から北朝鮮問題で活躍されました。
当時汚職や白々しい国会答弁以外で官僚の個人名が動画付でニュースで連呼されると言う現象がかなり珍しく思われ(官僚ってこんな顔してるのかあ〜、初めて見た!みたいな物珍しさ)、またその斎木氏の顔が余りに端正だったのが衝撃的だった記憶があります。
生まれて初めておじさんの顔を端正だと思いました。
(今調べたら私の父と同じ年齢…なんという落差!!) いかにも頭が切れそうな、仕事ができる「官僚」という感じ。
そしてこうして写真を並べても、いつも同じ顔で、官僚スマイルなのか、抜かりない感じですね。
なぜ斎木氏が浮上してきたかというと、溝呂木に雰囲気が似ている気がしたのです。
人間の深層心理って不思議ですね。
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母と池袋のしゅくりあで夕食。
これ見よがしでなく、さりげないのにちゃんとしたお料理がでてくるところがお気に入りで、半年の間に3回は来ているというお店。
でも毎回「今回のコースもよかったなあ♪」と思う、ちょっと奇跡の店。
この辺に来る知人に勧めまくっています。
今月も目にも体にも優しくほっこりしたコースでした。写真ないけどご紹介!
前菜:養老豆腐の雲丹のせ、稚鮎の焼物、小茄子の生ハム巻き、桜海老と竹の子の和え物
サラダ:メロンのサラダ
おつくり:こち、サーモン
焼物:いさき 胡麻を振りかけて香ばしくしたもの
煮物:サトイモと茄子の炊き合わせ ヤングコーン、パプリカなどの夏野菜のあんかけだし(これがとてもやさしくておいしかった〜!!)
揚げ物:マグロのはちのカツ ラタトゥイユ風ソースで
お食事:生姜ご飯 カリフラワーのお味噌汁
大好きな夏野菜がいっぱいで感無量でした。
そしていつもお料理のヒントをもらえるのです。
和食はいいですね。
これからも応援していきたいお店です。
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訳あって?読書熱が爆発中です。
本屋さんで新規開拓した漫画家さん、中村明日美子のミステリー作品です。
すごく面白くてどんどん読んでしまいました!!
この作家さん、前から知ってはいたのですが、BL臭いな、とかたとえBLでなくてもこの系統の絵の作家の作品はメチャつまらない、というのが個人的お約束だったので、読んだことはありませんでしたが、中身の初めのほうが読めるような冊子があったのでチラ見してみたらおもしろそうだったので買ってみた。
内容は、飛び降り自殺した一人の少女の死因をその少女の双子の妹だと名乗る少女と探るところから、死んだ少女は一体誰なのか?という謎を経て一人の作家の死に至るまでを書いたというもの。この作家さんの硬質なタッチがよく活かされていると思いました。
面白すぎて、一気に読んだのですが、いくつもの劇中劇がリフレインされていて、結局ラストでは頭の中はぐちゃぐちゃ、目下3回目くらい再読しているのです(でも理解できてない)。誰か解説してほしい!
ラストぼかされると話の結末がほとんどわからなくなる、、、という特技を持つ私なので、わかる人にはあっさりわかるのかもしれませんが、考えれば考えるほど「?」となってしまう、わからないのに面白い作品だということは確実に納得できる、不思議な本。
併読した「モンスターU子の嘘」より断然面白かったです。
こちらは以前書評か広告かみて気になっていたのですが、U子は怖い怖いととにかく言われるのにどの辺がどう怖いのか、いまひとつシッカリかかれておらず、最後まで「なぜU子がこんなにいろんな人に怖いといわれるのか」がわからなくてまったく納得できず、面白くなかった。女って多かれ少なかれ元来そんなもんじゃ??ていう感想です。(作者の方ごめんなさい)
ウツボラに出てくる人はみんな非現実的な設定なのですが、編集部関係者だけはかなりのリアルさを持って描かれていて、編集長と辻のいざこざはよくある上司と部下の永遠のテーマ・・・。
さらに供給(物書き・出版)側からの創作に対するアプローチの真摯さには一介の読み手の私ですらゾクリとさせられました。
この辺の部分は間違いなく供給側である作者の独白と思いました。
こんなこと考えて書いていたら気が狂いそう。
余談ですが、私は怜悧そうなのに32歳にもなってピュアでナイーブな辻君がいたいけで、たまりませんです。辻君みたいな人が現実にいたら自宅に拘禁しようと思いました。
辻君は最後には壊れてすさんだことをしてしまうのですが、トチ狂って自らの手で大切なものを悉く踏みにじろうとした彼の人生はこの後どうなってしまうのか心配であります、描かれる予定はないのでしょうが。
すんでのところでコヨミまで滅茶苦茶にすることなく、彼女にすがって泣いて終わったことがせめてもの救い。
尊敬していた作家の死に自分が少しでも関わっていたら・・・この先は夏目漱石の「こころ」「門」と少しかぶるような気が。少なくとも昔のピュアな辻君には戻りそうにはないのがやるせない。
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ダイビングが好きだというオーナー板さんが海をイメージしてつくったお店。しゅくりあとはモルディブの言葉でありがとうの意味だそう。 2800円のりーてぃコースを注文。 先付。 あん肝、合鴨スモーク、トマトのカプレーゼ、大根の煮物。すでにこの皿を見ただけで手堅い当たりの予感。そして予感的中。 コースはどの皿もとても丁寧で美味しい。 苺とホッキ貝のサラダ、ぶりとサーモンのお造り、かさごのみぞれ鍋、えびのスパイシー揚げ、汁物、蟹と湯葉のあんかけ丼、デザート三点盛りと充実のコース。 さっそく無濾過ビールの白穂乃香を頼む。クリーミーで優しい喉ごし、飲み易い。 友達は福島お酒のスノードロップを頼む。ヨーグルトですごく飲み易くなっており、何杯も飲めそうで危険。風邪引いたときにいい…!他にもボトル頼んだりして一人四千円くらいなのだから驚きのコストパフォーマンス!知り合いを連れて行きたくなるお店です。 ちょうど開店一周年で、御礼状つきのバブルバスの素をいただき、すっかりご機嫌に。 久しぶりに美味しいもの食べたなぁ |
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