ここから本文です

書庫きのこ・カビ・変形菌

食べるべきか、やめた方が良いのか・・・それが問題だ。
記事検索
検索
暑くても、山の生き物たちは元気です。
ハチクマ のオスが飛んでいました。いまごろは子育てで忙しいかな?

イメージ 1
ハチクマ  Pernis ptilorhyncus
千葉県レッドデータ(B)重要保護生物

と思ったら、翼を真上に打ち上げるディスプレイ飛行を・・・。動画はこちら

イメージ 2

繁殖地のテリトリーを守るのも、大切な仕事なんでしょうね。
この暑さの中、本当にご苦労様です。

先日はきのこ以外も生き物たちとの出会いがたくさんありました。
H大のHさんが、つまんだ枯葉の上に見つけた粘菌。

イメージ 3

↑↓モジホコリPhysarumの仲みたいです。良く見ると面白い造形です。

イメージ 4

ヒメノヤガラと同じく、外生菌根性のCeratobasidiaceaeを利用しているラン、
↓オオバノトンボソウも咲いていました。

イメージ 5
オオバノトンボソウPlatanthera minor

トンボといえば最近なかなか出会えなくなったコノシメトンボ ↓や、

イメージ 6
コノシメトンボ Sympetrum baccha matutinum
千葉県レッドデータ(D)一般保護生物


↓ミルンヤンマもこの森では、元気に暮らしているようです。

イメージ 7
ミルンヤンマ Planaeschna milnei

桃みたいなベニタケの仲間も顔を出していました。

イメージ 8
ベニタケの仲間 Russula sp.

スイーツみたいに可愛いでしょ(^^)
今回もこれにておしまい。スイーツはまた今度ね♪




今日見つけたものの中で、きのこだけを・・・。

<地面に生える白っぽいきのこ4種>

イメージ 1

↑カブラテングタケ (食毒不明) Amanita gymnopus 
まさに蕪のように柄の根元が膨らんでいる。


イメージ 2

↑コシロオニタケ Amanita castanopsidis (毒)綿クズのようなツバがある。
ツバはもう見えませんが、本郷図鑑には,
「つばは綿質〜繊維質,くもの巣状,傘が開くさい破れ去り柄の上には一部の破片を残すのみとなる」と書いてあります.

イメージ 3

↑フクロツルタケ Amanita volvata (猛毒)つぼが袋のよう


イメージ 4

↑シロタマゴテングタケ Amanita verna (猛毒)
ドクツルタケだと思っていましたが、KOH溶液で黄変しなかったので。
この2種はいままで、同定を間違えていることもあるかも?

いずれにせよ、白いテングタケの仲間は食べない方が良いと思います。

<なんだかわからないきのこ>

イメージ 5

↑Amanitaのなにか
(追記:三十九さんよりササクレハイイロオニタケに似ているとコメント頂きました。柄のかんじは似ているようにも思えますが、カサの表面がちょっと違うかな?)

<今日一番大きかったきのこ>

イメージ 10

↑↓オオクロニガイグチ Tylopilus alboater

イメージ 6

若いうちは裏が白くてすべすべ。老化すると茶色くボコボコに。
まるで人間みたい・・・。

<色が変わるきのこ>

イメージ 7

↑クロアザアワタケ?Boletus nigromaculatus
触ると青く変色、食べたことがないです。

イメージ 8

↑キクバナイグチ(食)Boletellus floriformis
こちらも青く変色する。けっこう美味しかったきのこ。

イメージ 9

↑これは3日前に撮影したものですが、イロガワリの何か。(食)
(追記:クラヤミイグチに似ていると、F先生より指導頂きました。)
これも付いていたゴミを取ったら、青黒く色が変わってしまいました。
どうしてこんな風に色が変わるきのこがあるのか、不思議ですね。

今日はこれにて・・・終了。













先日、ナギランの森へと出かけました。
羽化したばかりのジャコウアゲハ。食草のウマノスズクサの毒を体内に溜めている毒蝶で、他の黒いアゲハやアゲハモドキ(ガ)はその擬態をしているのではないかと言われます。

イメージ 1

毒、といえばこちらも・・・あやうく踏みつけるところでした、ニホンマムシです。

イメージ 2

こうして草むらにじっとしていると気がつかないものですね。
拡大できますので、暑い方は大きな画像を見て涼むのも良いでしょう。
綺麗なものを見て涼みたい方は、こちらをどうぞ。
アオイトトンボの雌です。

イメージ 4

オスも見かけましたが、まだ粉ふきいもになっていませんでした。
きれいな青い眼&粉ふきいもになるころ、また出会えるかな・・・。

さて、目的のラン、ナギランにも会えました。この翌日あたりが全開でしょうか。

イメージ 8

(大きくなります)
こんなランもありました。菌従属栄養植物のタシロラン↓です。

イメージ 3

葉緑素を持たないタシロランは、木材腐朽菌のイヌセンボンタケから全ての栄養をもらって生きています。このあたりは谷亀高広先生と吹春俊光先生たちが論文を出してらっしゃいますので、ご存じの方も多いと思います。

谷亀先生によると、先日のヒメノヤガラも菌従属栄養植物ですが、ヒメノヤガラはモミと共生するCeratobasidiaceaeに含まれる菌類を利用しているそうです。
Ceratobasidiaceaeの菌種は植物病原菌として古くから研究されてきましたので、
Ceratobasidiaceae=木材腐朽菌と思われてきましたが、その中に外生菌根菌の種があったのです。
しかもその外生菌根性のCeratobasidiaceaeはオオバノトンボソウやヤクシマラン、また遠くはオーストラリアの地下生ランRhizanthella gardneriも利用していることがわかったとか。
このあたり下の本でも(谷亀高広さん私信)として軽く触れられていますが、その後、素晴らしい論文が出ましたので興味のある方は読んでみてください。

Ceratobasidiaceae mycorrhizal fungi isolated
from nonphotosynthetic orchid Chamaegastrodia sikokiana(英文のみ)

イメージ 6

受粉して実ができはじめたヒメノヤガラですが、すでに寄生ハエの卵が産み付けられていました。産卵管の差し込まれた痕が・・・。

イメージ 7

このハエは子房の中で未熟なタネをすっかり食べつくし、やがて蛹になって羽化します。
モミ〜Ceratobasidiaceae〜ヒメノヤガラ〜寄生ハエ・・・自然の中で他者を利用し、また利用され、生き残り、命を繋ぐことのなんと難しいことか・・・。


<今日のおまけ>

こんな暑い中、とても外になんて出ていけないわ、と思った方は、涼し〜いお部屋でこのような本を読んでみてはいかがでしょうか?
著者はアンモニア菌類と糞生菌類の世界的権威であらせられる吹春俊光博士、エゾシカの糞から新種のきのこ発見のニュースで世界をあっと言わせた先生です。

この本はきのことは何かはもちろん、ランと菌類についてもとてもわかりやすく書かれていますし、きのこってすごく「深いな!」と思うこと請け合いですよ♪

イメージ 5

本格的なきのこシーズンの前に、「きのこ」という不思議な生き物のことをいちど、頭の中できちんと整理してみるのも良いかもしれません

昨日は千年の森のきのこ観察会でした。
実は別件がありギリギリまでどうしようかなと迷っていたのですが、真鍋さんから誘って頂いたので出かけることに。ありがたいことです。

このところ晴れて猛暑が続いていたので、どうかなと思いましたが、すぐにチチタケLactarius volemus ↓が見つかりました。

イメージ 1

さわるとポタポタと牛乳のような乳液が溢れてきます。
きのこのなかに乳管菌糸というものがあって、それを傷つけることによって中の乳液が出てくる仕組みだそうです。

イメージ 2

カサが手の平大のカブラテングタケAmanita gymnopus ↑もたくさんありました。
これ、自分で採ってみたかったキノコのひとつなので、嬉しかったです。
ずっしりとした手触り・・・子どもが幼稚園でやった「大きなかぶ」という劇を思い出しました。

イメージ 3

11時をすぎてクロムヨウランLecanorchis nigricans ↑は花が閉じていました。
これはやはり、着いてすぐ朝のうちに撮影すべき花ですね。また失敗です。
昨日はこの森でクロムヨウランとベニタケ科のきのことの共生について修士論文を書いた学生さんのお話もありました。

イメージ 4

うわ!クロタマゴテングタケAmanita fuliginea ↑ですって!初めて見ました。
中国で50人以上がこれを食べて亡くなっているという猛毒キノコだそうです。
テングタケの仲間はむやみに食べないように注意ですね。

イメージ 5

昼にはこんなにいっぱいきのこが集まりました!名前のついたものは約40種ほどでした。
午後はきのこの同定と説明をF先生から・・・。ベニタケ科のきのこはこの森のきのこの50%ほどを占めるとか、イグチは虫が入ると、虫が口から液体を出してきのこを溶かして食べるので傷みやすいことや、学名にちなんで、戦時中シンガポールの博物館を守ったE.J.H.Corner氏のお話、外生菌根菌類の話など、盛りだくさんで伺いました。

イメージ 6

F先生、手採りのイロガワリBoletus ↑の何者か。頂いて帰り、調理してみました。
黄色いきのこを包丁で切ると、一瞬でさーっと青く変色します。

イメージ 7

見た感じ、食欲をノックダウンするに充分ですが、これ、実はおいしいの。
知っているからへーき。炒めるとシイタケみたいな色になります。

イメージ 8

チキン、ズッキーニと一緒にバターで炒めて、白ワイン、ハーブ、塩で味を調え、
冷凍パイシートをオーブントースターで焼いたものを添えました。
簡単チキンパイです。成型しないのであっという間にできますね。

お味はもちろん、最高でした〜♪
千年の森のみなさま、送迎からなにからなにまで、大変お世話になり、本当にありがとうございました!

みなさまの保全活動が千年先までも続きますように・・・。








さて先日は、また房総奥地へ入ることができ、ヒメノヤガラの場所へ。
途中でクロハツRussula nigricansを見つけました。触るとすぐに恥ずかしそうに赤くなっていましたきゃっ♪

イメージ 1

森の中へ入っていくと、ミミブサタケWynnea giganteaが。なかなかの珍品です。

イメージ 2

↓粘菌も見かけました。豊かな森なんですね!名前がハッキリしませんが綺麗でした。

イメージ 3

そして・・・お目当てのヒメノヤガラHetaeria sikokiana
残念ながらほとんどの株は花が終わっていましたが、一本だけ咲いていました♪

イメージ 4

オニノヤガラは大型で50㎝以上にもなりますが、こちらは10㎝ほど。
珊瑚細工のかんざしのようで、とても可愛らしいです。
このお姫さまは葉緑素を持たないので、菌の作り出す栄養だけで生きているのですね。
初めて見るヒメノヤガラの花には、言葉にならないほど、感動しました


イメージ 5

深い森の中は意外と虫が少なくて、出会ったのはオオセンチコガネとこのホソミオツネントンボIndolestes peregrinusくらいでした。

イメージ 6

この前きれいに咲いていたミヤマトベラ Euchresta japonicaですが、そろそろ終わり。
前回は土砂降りの雨でカメラも出せず、撮れなかったのでちょっと残念。

イメージ 7

↑アイタケ Russula virescensが最後に。青みがかった緑色のひび割れが印象的でしたヨ♪

こんなキノコもありました。

イメージ 8

タベルダケ(別名フトルダケ)Hebeloma delicious・・・



本文はここまでですこのページの先頭へ
みんなの更新記事