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東山魁夷の『泉に聴く』 以前にも紹介したけれど、今ふたたび。 高原を鳥が渡る。後から後からと、鳥の群れが渡る。 啼き交わし、睦み合い、励まし、また、憎しみ、闘い、傷つけ合う。病に疲れ、老い衰えて、 群れから落ちる鳥もある。どの鳥も自分の意思で飛んでいるとは思えない。 なぜ、こんなに早く飛ばなければならないのか、 なぜ、もっと、ゆっくり飛べないのか。何かに憑かれているかのように、 強く、早く羽ばたこうと焦る。より早くより強く、鳥は渡る。 森の中にひそやかな音を立てて、澄んだ水を流し続けている泉がある。 そこには、束の間の憩いがある。 泉のほとりに、羽を休めて、心を静かにして、泉の語る言葉に耳を傾けるがよい。 泉は飛ぶべき方向を教えてくれているのではないだろうか。 泉は遠い昔から、この地上に生き、栄え、滅びたものたちの姿を見て来た。 だから鳥たちの飛ぶべき方向をたしかに知っている。 鳥たちの最も大きな不幸は、飛ぶことが進歩であり、 地上のすべては、自分達のために在ると思い間違えているこあとである。 誰の心の中にも泉があるが、日常の煩忙の中にその音は消し去られている。 もし、夜半、ふと目が覚めたときに、深いところから、かすかな音が響いてくれば、 それは泉の囁く声に違いない。 泉はいつも『 お前は、人にも、おまえ自身にも誠実であったか 』と 問いかけてくる。私は心に痛みを感じ、だまって頭を下げる。 私にとって絵を描くということは、誠実に生きたいと願う心の祈りであろう。 謙虚であれ、素朴であれ。独善と偏執を捨てよと泉はいう。 自己を無にして、はじめて、真実は見えると、私は泉から教わった。 -------
※ 私の中の泉の囁く声がね、「もう覚悟を決めてジタバタしない!」と言う。「そうだそうだ!
運命を受け入れよう!!」と思う またある時は「防災用品、もっと買っておいた方がいいよ〜」と声がする、「そうだそうだ!LEDのランタンを買おうかな??」と真夜中に思う。私の中の泉の声には 一貫性がない、だめな泉だな〜〜。
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東山魁夷
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心を静めてくれる絵。
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東山魁夷著書『泉に聴く』より 高原を鳥が渡る。後から後からと、鳥の群れが渡る。 啼き交わし、睦み合い、励まし、また、憎しみ、闘い、傷つけ合う。病に疲れ、老い衰えて、 群れから落ちる鳥もある。どの鳥も自分の意思で飛んでいるとは思えない。 なぜ、こんなに早く飛ばなければならないのか、 なぜ、もっと、ゆっくり飛べないのか。何かに憑かれているかのように、 強く、早く羽ばたこうと焦る。より早くより強く、鳥は渡る。 森の中にひそやかな音を立てて、澄んだ水を流し続けている泉がある。 そこには、束の間の憩いがある。 泉のほとりに、羽を休めて、心を静かにして、泉の語る言葉に耳を傾けるがよい。 泉は飛ぶべき方向を教えてくれているのではないだろうか。 泉は遠い昔から、この地上に生き、栄え、滅びたものたちの姿を見て来た。 だから鳥たちの飛ぶべき方向をたしかに知っている。 鳥たちの最も大きな不幸は、飛ぶことが進歩であり、 地上のすべては、自分達のために在ると思い間違えているこあとである。 誰の心の中にも泉があるが、日常の煩忙の中にその音は消し去られている。 もし、夜半、ふと目が覚めたときに、深いところから、かすかな音がひびいてくれば、 それは泉の囁く声に違いない。 泉はいつも『 お前は、人にも、おまえ自身にも誠実であったか 』と 問いかけてくる。私は心に痛みを感じ、だまって頭を下げる。 私にとって絵を描くということは、誠実に生きたいと願う心の祈りであろう。 謙虚であれ、素朴であれ。独善と偏執を捨てよと泉はいう。 自己を無にして、はじめて、真実は見えると、私は泉から教わった。 ・・・・・・ 東山魁夷にとって絵を描くということは誠実に生きたいと願う心の祈り。 二十歳の時に東山魁夷の絵に出会って以来、東山の生き方、考え方に強く魅かれてきた。 私は年に数回魁夷の絵に会い行く。私にとっての『泉』は魁夷の絵と対話することでもある。 市川市東山魁夷記念館 第3回通常展自然のなかの喜び・秋 2006年9月7日(木)〜11月5日(日)開催中 東山魁夷館は信州美術館に併設されている(善光寺隣) 奈良、唐招提寺の障壁画特別公開は6月初旬(年に一度)
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コメント(22)
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この東山魁夷の満月の夜に満開の桜の絵… この廻り合わせ何年かに一度だろうな… 結納が終わった時にマリッジブルーになって、一人で夜桜をみていたら 約束もしていない婚約者が向こうから歩いてきてとても驚いた。 今、現れるなんて運命の人なのかも?いや単なる偶然?と驚いた。 今年の春、その桜の木をみていて20年前の出来事を思い出した。 苦楽を共にし、無いものを補い、支い合える関係。 やはり運命の人だったみたい。運命ってあるのかな…。 へへへっ。ちょっと大袈裟かな。汗 汗 20年前のプロポーズの言葉は『 守ってあげたい 』と…。 今じゃ、『守ってくれるって言ったでしょ〜!!』 『もう時効だよ〜!』 『すみませんが、守りきれません!』などと笑いのネタになってます。 人生そんなもんよね〜♪♪
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「冬華」 |
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深い青の世界に心が落ち着きます。 どうぞごゆっくり。
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