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■これが宣伝だ!?ラジオ局編
「さあラジオ局へ行くぞ!付いて来い!」
「はい!」
大量のフライヤーとサンプルCDを抱えてタクシーに飛び乗るレゲトン・コンビ。すぐに人気FM局、Tokyo Waveへ着いた。
ビルの最上階にあるラジオ・ディレクターが集まるフロアでは、みなヘッドフォンをかけながら隙の無い選曲に余念が無い。
そういう「テンパった」状態のディレクターに声をかけるのは経験と注意が必要だ。下手をすると気分を害して曲をかけてもらえなくなる恐れがあるぞ。
「さあ行くぞ。で、このフロアで誰が一番選曲に影響力があるんだ?」
「あのディレクターですね。1週間帯で番組持ってます」
「よーし、奴から行こう」
「ええ、でもでも、今あの人って一番偉い番組プロデューサーですよ。私もあんまり話したことなくって・・・それに課長、何か真剣な顔でCD聴いてますよ、今のタイミングで行って大丈夫ですか?」
「大丈夫だ、いくぞ」
そういってCDとフライヤーを持って緊迫したオーラをかもし出すプロデューサーに平然と近づいてゆくレゲトン課長。
「いーっす」
「おお、しばらく、どうしてたの?」
?ひょっとしてかなりの顔見知り?眉間にしわの寄った表情が柔和に変わった。
「いえ、ちょっとね。プエルトリコでちょこっと・・・ところで今日はさあ・・・」
CDをスローモーションですーっとと差し出す課長。
「お!タリア?『Amar Sin Ser Amada』のDPRO(ラジオOA用のサンプルCDのこと)それもレゲトン・ヴァージョン?これ欲しかったんだ」
「でしょ、でしょ、レゲトンでしょ、そうでしょ。そうでしょ。ね、ね、・・・」
さすがレゲトン課長、立て板に水のプロモ・トークだ。(そうだろうか・・・)
「明日から1週間かけるよ、またよろしく」
プロモを終え、フロアの中心にある丸テーブルに戻った課長は、まるで自分のデスクの様にCDを積み上げ一服していた。
「すごーい、課長あのプロデューサーとツーカーなんですね〜紹介してくださいよ〜」
いやレゲトン秘書の眼差しはまたもや尊敬と羨望でキラキラ輝いていた。
「つーか、いや、顔は覚えてるんだが、誰だっけ?どうも名前が思い出せねえ・・・」
「ええ!だって向こうは課長のことよく知ってそうだったじゃないですか?」
「いいか、この業界は目が合って見覚えがあったらとりあえず、その場は当たり障りの無い会話をして、流れの中でそいつが誰だったか思い出すんだ。思い出せなかったら、その後誰かに聞きゃあいい」
「なるほど!さすがですね」
こんな調子で夏のラジオ局はトニー・タッチとタリアのレゲトン・トラックが席巻することになった。すごいぞレゲトン課長!
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