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叶わなかった父の夢

*叶わなかった父の夢*


私には父親の違う兄が二人居ます。

こちらもとても複雑な関係なんですが・・・

それは、いつかまたの機会にお話するとして・・・


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私の父は昔から、バイクが大好きで私が小学生のときから 


毎日、バイクで塾に送り迎えしてくれました。


私が7歳のときからラーメン屋をやっていたせいか、あまり父と遊んだ記憶はありませんが


毎日毎日、送り迎えだけは必ずしてくれました。





私が、高校に入ってまもなくして私の母は死にました。


癌という、恐ろしい病気でした。








これは、私と父が母を失ってからの出来事です。



『お父さん、また帰って来なかったよ・・・』


私は学校でいつも友達に不満げに話していました。


『そっかぁ、じゃぁ今日も帰って来ないのかなぁ。ねぇ、!もし、今日も飲みに行ったら泊まり行っても

いい?』


父が帰って来ないことをいいことにだんだん、友達が家に入り浸るようになり、


更に父はあまり家に居座らなくなりました。








母が死んでまだ4ヶ月も経っていないある日の事でした。


父が、急に高級車を買ったんです。


まっさきに、近くに住む兄が乗り込んできました。


『おい、おやじ!一体どういう神経してんだよ!お袋が死んでまだ数ヶ月しか経ってねぇのに。』


兄はとても怒っていました。でも父は


『え、ああ。』


気の抜けた返事をして、家をフラフラっと出て行ってしまったのです。


『親父のやろう、どうせお袋の保険金で買ったんだべ。俺には100万しかくれてねぇのに自分は高級車


かよ一体どういう頭してんだよ?』



兄が怒っても仕方ないと思いました。


殆ど、毎晩飲み歩いて、暇さえあればパチンコ屋に行き・・・


誰がみても豪遊三昧でした。





それから半年経ったある日、父が女の人を連れてきました。


『この人お父さんの彼女だから・・・来週からここで一緒に住んでもいいかな。』


『え??ホントに?どう言うコト?』


私は理解するのに時間がかかりましたが、勢いで承諾してしまいました。



しかし・・・


これには兄も怒り狂い、乗り込んできて父と取っ組み合いの喧嘩になりました。


『俺の実家にお袋以外の女をいれるんじゃねぇよ!好き勝手しあがって!本当はお袋が死んで

嬉しいんだろ!好き勝手できるもんナ!』


父はそのことについて何も言い返しませんでした。喧嘩が終わってから小さな声でいいました。


『すまない。』










この事をきっかけに兄と父の仲は最悪になり、兄は実家に寄り付かなくなりました。


しばらくして、親戚のおばちゃんから電話があり、兄が父の苗字から母の苗字に戸籍を変えた


と連絡がありました。その時のおばさんの話し方は確実に父を軽蔑するような話ぶりでした。




仕方ないよ。お父さん、勝手すぎるもん。・・・

でも、本当にお母さんの事もう平気なんだろうか。居なくなって悲しくないのだろうか・・・





父は自分の事で一杯一杯だったのでしょう。私はそれをいいことに夜も好き勝手に遊んでいました。





それは家族の完全なる崩壊でした・・・



母が死んでたったの1年ですっかり家族はバラバラになってしまったのです。





ある日父の彼女が深刻そうな顔で私に聞いてきました。


『ねぇ、お母さんの事聞いても平気?』


  『ああ、いいですけど・・・なんですか?』


『ごめんなさいね。気になってしまって。お母さんって何歳だったの?』


  『えっと、無くなったときは54歳でした。なんでですか?』


『お母さんの事、お父さんなんて呼んでた?』


  『え、ああ、いつもは「あんた」とかって呼んでましたけど。』


『そう。私が家に来たときに怒っていたお兄さんいくつなの?』


  『兄は多分今、30です。なんなんですか?』


『ごめんなさいね。私と一緒なのね。あなたのお母さん。』


  『はい?どういうこと?』




それから、家庭崩壊の時間は続き、父は1年後に彼女と別れました。




めずらしく、父が私の事を飲み屋につれていきました。


父がトイレにいっている間にお店のママさんが話しかけてきました。


『お父さんの事、許してあげて。実は私が紹介したのよ、この間別れた人。あの人とっても苦労している

人でね。お母さんと年も一緒で息子さんもちょうどお兄さんと一緒の年なんですって。独りで夜の商売し

ていたんだけど失敗していくところ無かったのよ。あなたのお父さん、きっとお母さんとダブってみえて

いたのね。彼女いってたわ、お父さん夜になるとうなされて、あなたのお母さんの名前を何度も呼ぶんで

すって。最初は我慢していたみたいなんだけど、最近は起きている時も彼女の事『あんた』って呼ぶっ

て・・・自分の事利用しているっていってたわ、その人。お父さん優しい人だから、放って置けなかった

のかもしれないわね。お父さんの事怒らないであげてね。』




その後、父がいろいろな話してくれました。


お母さんが生きていた頃、父の夢はハーレーという最高級のバイクを買って母を後ろに乗せること

だったそうです。父はお小遣いを貯めて十分買える金額が溜まったそうです。


『バイク、買えばよかったじゃない。』


私がいうと、父は首をゆっくり左右に振り、いいました。


『後ろに乗せるお母さんがいなくちゃ買ったって仕方ないよ。』


私は父の気持ちが痛いほどよくわかりました。


それで、未練が残らないように高級車を買ってしまったんだな・・・と。


私は嬉しかったです。父の母を思う気持ちが深いものだったと改めて気付きました。


父のとった行動も受け入れてあげたいと思いました。


それが周りからみて、ハチャメチャな行動だったとしても、私は見方してあげたいと。


私が父の方をみると、父の髪の毛はここ1年半ですっかり真っ白になっていました。


苦しかったんだ・・・


支えてあげればよかった・・・


私の方こそ、誤らなければ・・・







兄は未だに父の事を他人といいます。血のつながりが無い父と息子。


まだ小さかった兄に 『ボクのお父さんになって』といわれて父と母は結婚をしたのに


皮肉なことです。


いつか、兄が父の事をまた


おやじと呼んでくれると信じています。




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長い間お付き合い頂き、ありがとうございました。

ひさびさの更新でした。


私の父は今、田舎に帰ってのんびり暮らしています。

女はコリゴリだよっていっておりました。笑






写真素材:提供キワモノ

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