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7月のはじめに母校の大学院生を対象に講義をした。私の本当の専門は地熱発電であるが、学生の興味や役にたつ度合いから考えて、環境・エネルギービジネスの技術開発課題をテーマにした。
テーマを決めてからの3ヶ月は、アマゾンコムの古本を20冊近く買い集め、環境ビジネスの雑誌のバックナンバーを漁り、講義ノートをまとめた。途中に前の会社の部下達や家族が思い出したくもない還暦祝いをするということで、私の青春さながらのやる気を削ごうとする。
講義ノートは2週間程前に出来上がり、残る時間に熟成させれば、自分なりのアイデアも出てこようと思ったが、講義をしてみてまだ熟成不足であったことを思い知らされた。
久し振りの人前でプレゼンだから仕方がないかもしれない。
しかし、政府のエネルギー政策、日本の環境エネルギーの問題点などはそれなりに読んだつもりである。
環境・エネルギービジネスは、ストイックな省エネ運動、例えば、室内温度を28℃に設定しようとか、
電気はこまめに消しましょうとかいった行動では解決しないのである。
今、我々は環境・エネルギーは、それも補助金などを当てにしたものでなく、利益を生む形のビジネスモデルをもっともっと構築する必要がある。
それによって、省資源、長寿命化、リサイクル化を巧みに取り入れて、企業のエネルギー効率の向上、労働効率の向上に結び付けていけば、企業収益の向上に繋がっていく。それによってしか、環境・エネルギービジネスは成り立たない。
環境・エネルギービジネスにとってフォローの風が吹いているのも確かである。排出権取引で、カーボンの商品化され、省エネルギーが経済価値として考えられるようになってきた。また、ここに来て太陽光発電での技術開発に目覚しいものがあることなどである。
洞爺湖サミットの日本の強気の発言のように上手く行けばいいのだけれど、政府主導では駄目だと思う。ビジネスとしてのインセンティブが高まるようなイノベーションが求められている。今,面白い環境にある。そういったことを学生達に教えたかった。そして、ベンチャービジネスへ挑む勇気を与えられたらと思っていた。
以上
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