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図:引用先http://ryuzaburo.seesaa.net/article/120887587.html 米国債、次のシステミックリスク震源地にも2009年 06月 5日 米オバマ政権は、米連邦準備理事会(FRB)をシステミック監督当局とし、民間発のシステミックリスクを制御するフレームワークの導入を検討中だ。 しかし、米政府債務が加速度的に膨張している現状では、「(民間ではなく)米政府こそ、システミックリスクを引き起こす最も深刻な震源であり、現在の金融危機より大きなダメージを経済に与えるだろう」と元米財務次官(現スタンフォード大学教授)のジョン・テイラー氏は警告した。テイラー氏は5月26日付のファイナンシャル・タイムズ紙に寄せたコメンタリーで、米政府は民間部門への無責任な介入を控え、政府債務の膨張(米国債増発)を抑制するべきとの見解を明らかにした。 ガイトナー米財務長官は今週、中国を訪問した際、米国の巨額な財政赤字は一時的で、景気後退が収束すれば減少すると確約、中国が保有する巨額の米国債は「非常に安全」と念を押した。 他方、日本では、外貨準備が5月末で1兆0240億1200万ドルに達し、過去最高を記録した昨年12月以来の高水準となったほか、民間部門の外債投資は5月最終週に1兆円規模に拡大するなど、米国債とドルの減価リスクを強く懸念する中国とは対照的な行動パターンをとっている。長期金利の指標となる米国債10年物の利回りは、4月下旬の2.9%台から急上昇し、現在3.72%付近。5月末には一時3.75%に達し、6週間で125ベーシスポイント上昇した。 <米政府債務はGDP比100%に>5月下旬、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は英国債の長期信用格付けの中期的見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げたが、テイラー氏は、「これをきっかけに、米議会と政府は眠りから覚めるべきだ」と呼びかけた。米議会予算局(CBO)の推計によると、政府債務の対GDP比率は、オバマ政権の予算案を前提にすると、2008年末に40.8%(5.8兆ド ル)、2010年末に64.7%(9.3兆ドル)、2019年末に82.4%(17.3兆ドル)になる。この試算は2011年以降、一部の増税などで財政再建策を講じた上での数字で、これが十分機能しなければ、政府債務はGDP比100%を超えるとみられる。2019年をフロー面から捉えた場合、CBOは所得税からの歳入2兆ドルを見込んでいるが、財政赤字はなお1.2兆ドルにのぼる。単年度で収支を均衡させるとすれば、60%以上の恒久増税が必要となり、米国民には受け入れがたい政策が必要だ。 しかし、解決策がないわけではない。 <ドルは50円に>手っ取り早い方法はインフレを引き起こすことだ。政府債務のGDP比率を2008年末の水準(41%)まで半減させるためには、物価を2倍して、名目GDPを倍に押し上げれば良い。結果として、「アメリカ人はユーロを買うのに2.8ドル支払い、日本人は50円で1ドル分の買い物ができ、金は1オンス2000ドルになる」とテイラー氏は言い、「これは予測ではなく、米政府がどれほど深刻なシステミックリスクを作り出しているかという尺度のひとつ。政策は変更しうるものだ」とした。 しかし、エコノミストらの警告をよそに、米国は「前代未聞の危機」に対応するため「前代未聞の民間介入と財政出動」が必要という論理で動いている。最終目標は、米経済の底割れを防ぎ、プラス圏に押し上げること、と言われているが、エコノミストの間では別の見方もある。 「究極の目標は、資産価値をこれ以上低下させないことだろう。ウォール街にとってデメリットだからだ。また、マネタイゼーションが続けば、インフレが生じ、ドル安が進み、対米債権者は、債務の棒引きに追い込まれるだろう」と三菱UFJ証券のチーフエコノミスト・水野和夫氏は警告する。 実際、ガイトナー氏は5月27日、「ドルは米国の景気回復過程で弱含むかもしれない」と発言し、為替市場でドル売りを誘発している。 バブル崩壊後の需給ギャップを埋めるための大型財政出動が、景気回復を促進し、立ち直りを早めるという理論や実証研究は存在しない。「資産価格の上昇で急な右肩上がりになった需要曲線に対して、財政出動してもギャップは埋められない。財政支出は雇用対策など弱者救済に充当されるべきだ」と水野氏は言う。 [ニューヨーク 4日 ロイター] 米政府は国内の住宅市場支援のため住宅ローン金利を低く維持するため、さまざまな対策を講じてきたが、米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)が4日発表した週間の住宅ローン金利および手数料調査によると、住宅ローン金利は上昇し、期間30年の固定金利はほぼ半年ぶりの高水準となっている。 6月4日までの1週間で期間30年の固定金利は5.29%に上昇。前週は4.91%だった。 住宅ローン金利の上昇は、同金利の指標となっている米国債利回りの上昇が背景。ガードヒル・フィナンシャルのアラン・ローゼンバウム社長は「今後さらに金利が上昇すれば、住宅購入とローン借り換え市場が大きな打撃を受け、経済回復にも悪影響を与える」と述べた。 期間30年の固定金利が現行水準を上回ったのは、同金利が5.47%に達した2008年12月11日までの週以来。上昇幅は08年10月30日までの週に記録した0.42%ポイント以来最大。 期間30年の固定金利は5週間前には過去最低の4.78%に並んでいた。 フレディマックのバイスプレジント兼チーフエコノミストのフランク・ノザフト氏は、同金利について「今週25週間ぶりの水準まで上昇するなど、最近の長期国債利回りの上昇に追随している」と述べた。 =================== (TG一言メモ) 上記の表を見れば一目瞭然ですが、08年と09年とでは、国債発行数が一桁違います。逆に言うとこれだけ発行しなければならないほど米国の財政は悪化しています。つい先頃、オバマ大統領はテレビのインタビューに答えて、「国庫はからっぽ」だと答えています。 同じ引用先のブログには、カリフォルニア州が6月15日までに州議会が予算を決議しなければ、6月27日に州財源(現金)が枯渇するとして、シュワルツネッガー州知事が「非常事態」宣言をしています。世界で8番目の経済規模を誇るカリフォルニア州の財政破綻はもう目の前に迫っています。
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この記事は、読んでいると恐ろしくなります。しかし私の見解では、ドルが他通貨に対して暴落しても、ドル円は意外に暴落しないのではないかと思います。日本では外債投資が増えていると上記に書かれている通り、金利が上がれば、日本の個人資産が一斉にドルを買い支える構図が出来上がるのではないでしょうか。日本人は国の財政ではなく金利しか見ていないので、ドル安でさらに利率が高くなればチャンスとばかりに喜んで買うでしょう。中国に頼る事が出来なければ、残る国は日本のみ。1400兆円ある日本の金融資産。争奪戦が始まるのは時間の問題かも知れません。
2009/6/8(月) 午前 2:33 [ pap*cha*san**n ]
コメントありがとうございます。
農林中金、銀行、生保等が今回の金融危機で兆単位で損失を出しています。今後、そのうちのどれくらいが返ってくるのか心配しています。アメリカを維持存続するために日本のお金が使われて続けているという現状を残念に思っています。
2009/6/9(火) 午前 1:22 [ TG ]