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旧高田邸。
国立の住宅街に昭和4年に建築された医学博士であり執筆活動もされて
いた文化人・高田義一郎氏のご邸宅であった。
文献も展示されており昭和初期の装丁が素敵だ。
画像の『趣味の医学夜話』は近代デジタルライブラリーで読む事ができるが
装丁は実物ではないと知りえない。
郊外住宅にふれている個所があった。
住宅持つ上での環境、外観、設備等について郊外型・都市型書かれており
郊外に邸宅を持つデメリット部分を解消する考え方がつらねられていた。
以下、一部抜粋
-赤瓦の屋根があっても、郊外に建ってゐても、内容や場所の選定が無方針であれば、
文化住宅といふにふさはしくないものなのではかからうか?
近代七不思議には、こんなことを指示してよくはないか!-
医師という肩書きから想像していた人物と文章のユニークさにギャップがあった。
この本が刊行されたのは昭和4年である。
邸宅が建てられる前の著書となる。
一文からは推測出来きれないが住宅に対する思いを集結した建物ではないかと感じる。
当時では珍しい石炭の暖房器具が導入されており、ディティールにもモダンデザインを
施しシンプルでありつつ、芸術的に素晴らしい建築であった。
解体される憂き目にあう建物の見学、という場面に遭遇する度に感じる消失感に今回は苛まされなかった。
それは、この旧高田邸を愛しフィナーレを飾るために立ち上がった旧高田邸プロジェクト実行委員会の方々
の活動があったからだと感じた。
ご尽力頂いた方々に敬意を表します。
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好きな建物
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自分の好きな建物の写真を載せています。一番、数が多い書庫かもしれません。基本は古き良き建物。あまり重要文化財は載せていません。(たまに有ります)なぜなら無名で火が消えてしまうかもしれない建物を皆さんに見て頂きたいと思っているからです…。
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越生織物同業組合の事務所とし昭和5年(1930年)に建築。
今は解体となってしまったであろう【越生織物会館】
2008年5月、新聞の記事を見て近くに寄った際に一般公開が行われていたので
内部を拝見させて頂いた。 写真には収めたが記事として更新できず‥。
3年以上は経ってしまったが素晴らしい建物であったので記録として掲載する事にした。
地域の方に愛され保存運動も行われていたが甲斐なく現存出来なかった建物。
入り口を入ると艶がある板張りの廊下と階段が目に入った。
ホールスタンドも味のある作り。 1F事務所には懐かしい感じの黒板やゴム印鑑、事務機器がそのままで
ちょっと学校の職員室みたいな感じであった。 2Fはとても広い畳敷きの大広間+舞台とちょっと変わった雰囲気。
天井も凝っており蚕の食用の葉がモチーフにされていた。 保存運動をされいた方に親切にもお茶をご馳走になり、少しお話をして資料をいただいた。
もう会えない歴史的建物を後にする時のなんとも言えない物悲しさが残った。
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+ + + + + + + + + + + + + + + + 【廿世紀浴場】 以前からこの銭湯は有名でいつかお邪魔したいと思っていた。 しかし…CLOSEとの噂を聞き、建物の存続危機とばかり強風の中訪ねてみる。 地元の人たちに愛され、この20世紀も現役だったがとうとう07’の暮れに引退。 簡単な板で出入り口をバリケード。それが閉鎖を物語っていた。 写真を撮っていると植木の手入れをなされていたご近所のおじさまと目が合い会釈する。 柔らかい笑顔で、銭湯について色々教えてくださった。 話の内容からも銭湯に愛情を持たれて良いご近所付き合いだったのが伺える。 『銭湯脇の路地も凄く良いよ』と、おススメされたので 見過ごしそうになる細い路地幅に連なる平屋の家屋をすり抜ける様に通って帰る。 平屋の屋根の肩越しに今は煙を吐く事の無くなった煙突が見えた。 銭湯・路地・アスファルトに映る木漏れ日。穏やかな風景は今まだそこにある。
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『我家吾家物語譚』 タイトルは朝倉文夫の自筆の建設記。あいにく、この書物は未発表である。 だが『朝倉彫塑館』を見るとなんとしてでも読んでみたい…。と強く思う。 朝倉+テクニック=『アサクリック』この造語は自ら名付けた彼なりの建築形式。 遊び心があり、なんともチャーミングな人ではないか! 勝手気ままにアサクリックでゆくか。。そんな言葉を記しながらこの家は出来上がった。 暢気な言葉を良い意味で裏切りる造形作家の家へのコダワリは半端では無い。 増築改築に7年間を費やし、鉄筋コンクリート造と数奇屋造りを調和させたツワモノ。 アトリエ・木造住居・水庭・茶室・屋上庭園この形が完成したのは昭和10年だ。 (屋上庭園は残念ながら雨の為見学不可でした) 試行錯誤しながら自分の発想で作り上げた家に猫十数匹と家族と暮らす。 なんとも羨ましい人だ。 彼の作品のブロンズ造が飾られたアトリエに今でも動き出しそうな猫達などの作品の数々…。 ここでは紹介出来ないのでそちらは是非この素晴らしい建物を見ながらゆっくり堪能して頂きたい。 私の感想を簡単に書き留めると。。 部屋から見る水庭はさながら都会に居る事を忘れ、川辺に張出して建立しているかの錯覚に陥る。 階段の手摺などあちらこちらに木を製材せずに反りを加えて使用し生木の雰囲気を味わえる。 洗面所の鏡を壁に取り付けるのでは無く埋め込んで縁が見えないようになっている。 障子の枠は角竹を使用している。 etc... こういった細部のディティールを見るとコダワリの無限さを感じる。 外人観光客が沢山訪れており『very very beautiful !!』何度もそう言って眺めていた。 完全なる寛ぎの空間が下町・谷中に存在している。
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会社のオンボロ軽自動車をバンバン走らせていると交差点の小さい交番が目に入った。
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