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何がピンチか?
勿論次のワールドカップ出場である。
弱いアジア、しかも枠は4.5、普通で考えれば楽勝のはず。ところがどっこい、アジアの勢力図も気づかないうちに徐々に動き始めている。
バーレーンにはアフリカからの帰化選手が何人かいた。カタールにはエメルソンがいて、浦和時代そのままのスピードでディフェンスを切り裂いている。思えばJで彼をファウルなしで止めたディフェンダーがいただろうか?
ウズベキの破壊的な攻撃力はアジアカップの時から顕著だったが、とうとうサウジをホームでとはいえ3-0で葬り去った。
北朝鮮には鄭がいる。前回大会に比べ間違いなくパワーアップしている。
これら4チームに加え勿論アジアカップ優勝のイラク、そしてドイツワールドカップに出た5チームを加えるとそれだけで10チームになる。圧倒的な格上もいないが、格下もまたいない。
それで枠が4.5、ぎりぎりどころか崖っぷちである。
それでも去年までの代表なら強い確信があった。オシムの下はっきりとしたヴィジョンを基にチーム作りが進んでいたから。ところがオシムが倒れてそれがすべてご破算になった。
あの時のサッカー協会も突然の出来事におろおろして誰がオシムの敷いた路線を継承できるのか分かっていなかったようだ。
バーレーン戦でやっとはっきり分かった。岡田監督はオシムとは全く異なった、いやむしろ、対極に位置する監督だということが。
リスクをかけて攻撃することをまず考えそれから起きうるリスクへの対処法を考えるのがオシム流なら、先にリスクを避けることから考え余力で攻撃を考えるのが岡田流。
あれはフランスワールドカップの時だけの特効薬だったのかと思っていたが、そうではなく、彼の本質に根ざしたものだったのだ。クロアチア戦・アルゼンチン戦の負け方とバーレーン戦の負け方がほぼ同じというのはなにやら暗示的で嫌だ。
オシム路線を継承するどころか全く正反対の守備ありきの岡田戦法がこれからの日本の戦術になりそうだ。勿論それでアジアを抜けるのが不可能だとは言わない。可能性はある。
俊輔が戻ってくればなおさら。守って守ってセットプレイで1点取って逃げ切るという戦法も考えるだろう。
しかし見ているものを釘付けにするようなワクワクするサッカーで、強豪を慌てふためかせるとか、あるいは逆にスーパースターの個人技でちんちんにやられるとか、そういった場面に出くわすことはあまり望めないかもしれない。
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