卓上噴水 〜〜自転車部のblog

ACL損傷(右膝の前十字靭帯断裂)、冠攣縮性狭心症にも負けない!自転車部の日記

全体表示

[ リスト ]

私が右膝の前十字靭帯を断裂したのが8年前くらい。手術してからもう6年近く経ちます。
そんなに更新していないこのブログですが、今も「前十字靭帯断裂」の検索ワードで見に来てる人が多いです。
今改めて思うことがあったので、久しぶりに長文ポストします。

まず、断裂すると「保存」か「手術して再建」の2択になるわけですが、その辺のわかりにくいところについて私の経験を語りたいのと、すべてのスポーツする人やその指導者に前十字靭帯断裂の予防について知っておいてもらいたいことがあります。

前十字靭帯は断裂すると切れたままで治りません。側副や後ろの靭帯は痛めて緩んだり断裂しても膝がカクカクしたりはあるんですが、トレーニングすれば回復したりカバーできたりします。
私も左膝で経験があるのですが、ちょっとトレーニングするだけで膝カックン症状は無くなりました。

対して、前十字靭帯断裂は膝カックンされたみたいにカクカクなるというものではなく、常に膝関節が脱臼するリスクのある状態になります。

日常生活では気をつければ保存療法で過ごすこともできると思うのですが、スポーツするなら脱臼リスクは常につきまといます。
ちょっと変な足つきをすればすぐに膝の中で関節が開き外れるような感触だったり、関節の骨同士が衝突する嫌な感触がします。大なり小なり痛みも伴い、脱臼や亜脱臼ならそのたび、側副や後ろの靭帯も引っ張られてダメージがありますし、骨どうしがぶつかると骨座礁という状態で内部で出血して血が溜まって膝関節が動かしにくくなったりします。
血を抜くと動くようにはなるのですがしばらく違和感や痛みが続きます。骨座礁も、骨がダメージを受けている状態であればポッキリ折れていなくとも骨折しているのと同じ状態だと医者に言われました。
それを繰り返すうちに膝の状態はどんどん悪くなります。

相撲取りはかなりACL断裂者が多いのですが、妙義龍だったり、遠藤だったり、居反りで有名になった字良も今は治療中です。手術すると欠場の間、大きく番付を落とすことになるので、相撲取りにとって保存か手術かは本当に力士生命をかけた選択になります。そこは何か救済措置が必要なんじゃないかと字良を見てると切に思います。サッカーでも有名どころなら宮市選手なんかは、本当にすごいと思うとともに、怪我がなければともつい思ってしまいます。

部分断裂で安定しているなら保存でしょうけど完全に断裂している場合は、またスポーツがしたいんだったらいずれは手術を考えておいたほうが良いと私は自分の経験で感じました。

私の時は断裂した直後、少し膝を動かした瞬間に絡まった糸がほつれるように靭帯の全てが完全に断裂した感触がしました。
痛みは数分で引き、なんとか歩けるようにはなりますが、時間が経つと膝に血がたまり、次の日には歩くのも難しいくらい膝が動かなくなります。その状態でも膝の血を抜いてもらうと歩けるくらいにはなりました。

保存で靭帯が無い間の生活で、スポーツの部分においてはこのブログや私のyoutubeのその頃の動画を見ればどんな感じかわかると思います。
足を伸ばした状態で、いわゆるニーイン、トーアウトになり衝撃が加わると外れやすいので、常にそれに気をつけていました。
膝関節が本来曲がる方向に動かしている分には私の場合は特に不安定感も無かったです。そのため、比較的長い期間保存で様子を見ていたと言えます。
それも、切れた破片や痛めた半月板の影響で動きが悪くなる人もいるようです。

日常生活においては、床が濡れて不意に足がスリップするような動きが一番危なかったです。ひざを伸ばした状態になり、関節の曲がる方向とは違う向きの変な力が入るからだと思います。それで軽く亜脱臼してしまい数日膝が痛むことはしょっちゅうありました。
夜寝る時も、足を伸ばしたまま寝ると子供が乗ったりぶつかったりすると危ないので、自然と右ひざ関節は少し曲げて寝る癖がつきました。何かあっても関節を曲げる方向に足が動く場合は安全でした。

寝ているときは特に、膝に靭帯が無いのが感触としてわかります。少しひざをそらせるように伸ばしていくと、止めるものが無いのでわかるんです。

それでも私の場合は半月板にはほとんど損傷はなかったのでマシだったみたいです。状態の悪い人は先にも言った通り、膝の動きが引っかかる箇所があったり色々な不具合が生じるようです。


では、手術後はどうかというと、まず手術には色々な方法があるようですが、私の場合は切れた靭帯と同じ場所に代わりになるものを繋げたのでは無く、骨に穴を開けて靭帯の代わりになるものを適当な場所にビスで固定するなどしています。
私の場合は膝裏の深く屈伸した状態から立ち上がる時に使う筋肉(つまり、日常生活であまり使わない筋肉)を切除して束にして靭帯の代わりにしました。
もともとの前十字靭帯のあった箇所とは違う箇所に代わりになるものを繋げているやり方で、当時一番安全で確実性が高い方法とのことでした。
今はもっと違うのも出てるかもしれませんね。

もともとの靭帯からすると強度的には良くて8割も出てないくらいだそうです。術後の検査のたび、びっちりとしっかり付いているとは言われてましたが、正直、もともとの靭帯よりかは膝関節の接合力は弱いです。
脱臼や亜脱臼まではいきませんが、激しい衝撃で関節がわずかに開くくらいのガタは感じたことが何回かあります。
それで切れたりもしてませんが、今も足つきの予測できないことはもうやらないようにしています。

ここから、スポーツする人やその指導者に知っておいて欲しいことです。
まず、スポーツをする人に前十字靭帯の断裂はとても多くて、前述の相撲やサッカーだけじゃなく、いろいろなスポーツニュースでそのニュースを見ることがあるにも関わらず、その予防についてはあまり熱心に語られている印象がありません。

女子プロレスの北斗晶さんが前十字も後十字も断裂してその手術をした時は報道でも結構取り上げられていましたが、今もって「あれは大変な大怪我らしい」「気の毒やなあ」くらいの認識しか無い感じがします。

私もそうでしたが、誰も「前十字靭帯を切るかもしれない」と思いながらスポーツもしないし、指導もしないと思います。

でも、私が思うにトライアルやアクション系の自転車遊びは相撲やサッカーと変わらないぐらい断裂させてしまいやすいスポーツだと思います。
バランスを崩して飛び降りる、足をつくことが極端に多いですよね。

私の時も後ろに飛び降りて、足先が開いた状態で地面に足がついた瞬間に靭帯が切れ脱臼する感触がありました。脱臼しきらず靭帯だけ切れたわけですが、ふっとい注射器で2本分も膝から血を抜きました。

たまにyoutubeやインスタで動画を見ていて、「これは危なかったんじゃないかな」と思う時が相当なレベルの人でも結構あります。

「ニーイン、トーアウト」が危ないと言いますが、バランスを崩して足をつくときはどうしてもそうなっちゃうので、それでも靭帯断裂を防ぐならやっぱり、常にその危険性があることを頭に入れておくことしかありません。
特に子供や若い人は今まで周りにもそういう人が居なかったり、見聞きする経験や怪我の知識も無いですよね。
そういった人たちに、例えば常に失敗時も関節の可動方向に体重を吸収する動きや、極力バイクで着地してから足を着きに行く練習とか、目一杯関節を伸ばした状態で足先を広げてつま先から着地に行くと危ないことを教えてあげないといけないなと感じます。

また、怪我をしないためのプロテクターはたくさん種類はありますが、その中に靭帯の保護を考えて半月板を支えるような機能を持たせ物って聞いたことが無い気がします。

正直、靭帯の切れてしまっている膝に市販の膝サポーターを装着しても気休めにしかならないのですが、正常な膝の靭帯保護のためにサポーターをするのはかなり効果があると思います。

私が使っているもので、ジャンプ膝予防で売ってる安価な膝下(半月板の下側)に装着するベルト型のものは予防効果も高く、プロテクターの邪魔にもなりにくいとも思います。


前十字靭帯を断裂しても、私は結果的に自分の自転車遊びの幅とかテクニックは増したと感じているし、今思えばいい経験になったとも思っていますが、大変な怪我ですし、しないならしないに越したことはないに違いありません。

常に断裂しないよう意識しておくことや、スポーツデポでも売ってるような簡単安価なサポーターでの保護だけでも、かなりリスクを軽減することができると思うので、その思いがまだ大丈夫な皆に伝わればいいなあと思っています。

.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事