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名物人事部長
まあ、昭和の頃には名物人事部長というものがいて、それこそ全社員の事をよく理解して会社を回していた人も多かったようだ。
名物人事部長の頭の中には、社内での評価からプライベートな情報もすべて判っていて、多くの社員との年賀状のやりとりが普通に行われていて、結婚式の招待から親族の葬式まで付き合いを持っていたものです。
5年前からエノクラを御覧のご常連さんは、そのようなエノさんの暮らしを読んだ記憶もあることと思います。
人事担当者のアナログの情報は、とても価値があり有効活用されていたのです。
たとえば人の特性や性格・価値観も理解していて、それに基づいて人材配置などをすることができていたものです。
しかし、個人情報の保護と言う名のもとに、今の環境ではそういったことは難しくなってきたし、そのようなアナログの人事の経験者は、評価されなくなってしまったのだよ。
人事の本来の仕事の、変化を感じているのだよ。
最近は配置転換は、人事主導で実施する企業も少なくなったようだ。
で、あるから他部門を経験した人でも人事部長ができる。
もちろん、未経験者である。
人事は判らないが、業績評価で物事を判断できる人が人事を動かす時代になってしまったのです。
人事の価値が、人材を有効活用するよりも、リストラの腕前が評価ポイントになってしまったのだよ。
労務管理では、社員の健康管理よりも、残業時間管理によるコストカットが腕前となります。
つまり、会社が抱える人材を活かす事が、人事の仕事ではなくなってしまいました。
これは、ちょっと爺さんには淋しい事なのだよ。
人事といえども、会社組織の一員でありますので、会社の方針には逆らえませんが、過重労働がある場合は部門と対立しても、労働者を適正な労働時間にしなければならないのですよ。
あるいはペケ社員を、退職させるのが人事の仕事ではなく、適正配置や教育で雇用を続ける事をしなければならないのだよ。
このような人事は、現実的に少なくなっている事も悲しい現実。
ここで突然だが、先日読んだ本の話となる。
日本のコンピューターの創世記の本だ。
ここでまた、池田敏雄さんの事を読んだ。
天才である。
NHKのプロジェクトXでも取り上げられていたので、ご存知だと思います。
・日本のコンピューターの父と呼ばれている。
・その当時世界最速のコンピューターを設計。
・変わり者であった。
・まともに出社しないので、特別な給与体系となる。
ここで、考えたのだよ。
なんで採用されたのだろうか?
なんで規定どうりに無給にしなかったのだろうか?
もちろん、この天才を採用して使いこなす度量の大きい人事であったのか、それとも採用時からこの天才の能力がわかっていたのか?
このへんはよく判らないが、昔にはこのような伝説を持っている人には、奇行もよく聞く。
まあ、そのような人でも人事が採用しているよい時代だったのだろう。
富士通にも名物人事部長がいたのだろうか。
小生は名物人事部長になりそこなったなあ・・・
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