見て聴いて・・・笑えて歌が好きになる不思議なブログ

【K-メソッド】 胸声とアクートによる“Hybrid 歌唱法” http://www.voglio.org/acuto.htm

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昨夜、私のホームページをご覧になった方から発声法に関する質問のメールを頂きました。

ご本人はロックが好きで、力強い高音域が歌えるシンガーを志望との事。ただ、パッサッジョから上がどうしてもファルセットになってしまい・・・その解決法に関するご相談でした。

私のジャンルはベルカント唱法やアクート唱法ですが、それ以外のジャンル(ポップス、ジャズ、歌謡)も好きでテレビの歌番組も見たりします。ただ、ポップスのボーカルトレーニングで用いられるミックスボイスやヘッドボイスの定義に関しては門外漢です。しかしながらベルカント唱法・アクート唱法は全ての歌唱の根本・・・つまりマイクロフォンのない時代に生まれた歌唱法のバイブルと言えます。

そのバイブルを紐解きながら・・・

【ご質問内容の要約】

パッサッジョより上の音がどうしてもファルセットになってしまい力強い表現が出来ない。腹式呼吸の練習も試みたが上手く行かない。最近発声法に関するリチャードミラーの本を読んで行くうちに「アッポジオ」という概念を知り、私のサイトにたどり着いたとの事でした。またアッポジオを習得するための筋トレの方法やキューゾのコツ、キューゾはどこの音域まで必要かなど・・・に関するご質問でした。

【アドバイス】

よく発声の基本は腹式呼吸法と言われますが、観念的な腹式呼吸法は歌唱の際にはあまり役立たないと考えます。つまり、腹式呼吸を意識すればするほど、大切にすればするほど・・・腹式呼吸は腹式呼吸・・、歌唱は歌唱・・・、と言った具合に別物になってしまうからです。

腹式呼吸を気にしながらでは歌は歌えません。歌・歌唱・・・つまり、熱唱の境地の中で腹式呼吸も捉えていかなければ腹式呼吸は使い物になりません。

大切なのは歌唱のプロセス(歌い方やセンス)のなかで腹式呼吸も育ってくると言うことです。

それと、私のサイトで提唱している通り・・・概念的な腹式呼吸と歌唱の際の声の支え(アッポジオ)は別のものです。それからアッポジオとは筋トレで作るのではなく、歌を歌う際の呼吸の循環から生まれてくる摂理です。

「摂理」・・・すなわち、「必ずそうなってしまう声の支え」です。つまり意識的な作為ではなく・・・「摂理」でなければ歌唱の際には役立たないと言う事です。

それから、アッポジオの習得には歌い手本人の歌唱プロセスやセンスの良し悪しが大きく作用してきます。クラシックの声楽において、この技術を数年でマスターできたとしたらイチロー選手並みの天才と言えます。アッポジオ・テクニックとはそう言ったものです。

オペラや声楽はマイクロフォンの無い時代の産物ですので、私的には・・・マイクを使うロックやポップスの歌唱法に於いては声楽ほど強力なアッポジオは必要ないと思います。基本的に歌を歌う際にしっかりと呼吸の循環が生まれていれば十分に説得力のあるボーカルと成り得ると考えます。

あまりアッポジオを追求しすぎてもロック、ポップスのボーカルの場合は前に進みにくいのではないか・・・と考えます。

逆に・・・声、歌とは不思議なもので、腹式呼吸だ・・・アッポジオだ・・・と言う前に本人の歌のイメージが変われば大きく進展してくるものです。

パッサッジョから上がファルセットになってしまう原因の一つに、高音域を声で歌ってしまう・・・と言うイメージ(さだまさしさん的なイメージ)が強すぎるのかもしれません。パッサッジョより上は叫びです!

アクート唱法のヒントで私も生徒さんに比喩いたしますが・・・

例えば小さな子供が迷子になり「お母ちゃーん!」と泣き叫ぶ姿をイメージしてみてください。パッサジョの少し下あたりから「お母ちゃーん!」と叫びながら半音ずつ音を上げて行ってみてください。

大切なのは本当に「お母ちゃーん!」と叫べることです。小さな子供は絶対にファルセットで「お母ちゃーん!」とは呼ばないはずです。全身全霊で叫ぶはずです。

ファルセットで上手く歌おうとせずに、叫びをイメージしてみてはいかがでしょうか?

それから・・・・「キューゾがしやすくなるコツやキューゾはどの音域まで必要なのか?」と言うご質問に関しては・・・

キューゾとは正にこの「お母ちゃーん!」叫ぶ時の想いの事です。母親に自分の存在を知らせるために無意識に強めに閉じた(キューゾした)声帯の間を思いっきり息を通して振動させる・・・しかも高音域で・・・

ロックシンガーの歌の叫びも根底には・・・この「お母ちゃーん!」が有ると思います。

最後に・・・声・歌に対するアドバイスを文面だけで伝えるのは非常に困難な面があり、誤解や勘違いを避けるためにイメージの持ち方によるアドバイスに留めさせて頂いた事を後記いたしました。


【K-メソッド】 

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