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市川猿三郎 二輪草紙
歌舞伎役者 市川延夫改め二代目市川猿三郎。 公演などのご案内、過去現在にわたっての様々なことを思いつくまま書き綴ってまいります。

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温故知新

スーパー歌舞伎セカンド『ワンピース』

斬新的な歌舞伎として出発しましたスーパー歌舞伎。
そのセカンドとしての地位も 確立されて来ましたね。


ですが、プロジェクション・マッピング 照明 音響 ともに、
技術は向上しておりますが、アイデアと云うものは
江戸時代さながらの歌舞伎です。ここが面白い所!


もうすでにこのブログでも何回も 書かせて頂きましたが、
映像とお芝居と云う発想は かなり以前からございました。

それこそ 映画が誕生したくらいの時点から お芝居との連鎖劇、
と云うものはあったのです。

もちろんコンピューター等の発明とともに、タイミングの
≪ずれ≫と云うものは 解消されましたね。

ルフィや麦わらの一味と海軍の兵士たちとの戦いで、数秒の狂いもなく 
音楽 照明 映像がルフィの動きとマッチングしております。

これは機材等の性能が良くなったから成せる技です。


でもアイデアは と申しますと、江戸時代くらいからのアイデアには
あまり勝っておりません(笑)

それだけ江戸時代に発展いたしました歌舞伎のアイデアが
優れているという事です。


例えば、ディスコの登場、幕が飛んでまいりますが、
これは歌舞伎の振り落としと云う手法の応用ですね。

上から下へ幕を落とすという歌舞伎の単純な手法ですが、
これを発明したのは江戸時代の人。


回り舞台、せり上がり すっぽん と云うのも江戸時代の発想。

さらに云えば1幕の麦わらの一味と海軍の戦いで使用する
戸板の立ち回りも 江戸時代の発想です。(笑)


つまり機械は発達しておりますが、アイデアは江戸時代には
勝てないと云った所でしょうか?(笑)


しかし江戸時代に、この数々の手法を立案した 数々の人たちの名は、
何も残っておりません

特許だとか 儲けだとかは関係なく どうすればお客様が
喜んでくださるか? どうすれば意表を突く事ができるか?

そう云った一途な気持ちが 300年以上続いた、これらの歌舞伎に
今現在でも 生きているのです。


まさに時代を超えての ひとからひとへ つながった大秘宝。

スーパー歌舞伎セカンドとしての『ワンピース』の舞台には 
こう云った先人たちの、アイデアが生きているのも事実です。

この記事に

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    江戸時代の方々の発想は、スティーブ・ジョブズも想像できないくらいの発案だったでしょうね(笑)

    日本人の誇りですね。
    歌舞伎自体が、ひとつなぎの大秘宝だったんですね〜♪

    歌舞伎を好きになって、本当に良かったと思ってます。 削除

    [ y-coco ]

    2017/11/23(木) 午後 11:07

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    私は今回のワンピースを観ていると初演時より「歌舞伎っぽさ」を感じています。それは配役が変わった影響かなとも思っています。つまり、古典になったのですね(笑)。
    歌舞伎を観ていると「本当に好きで好きでしょうがない人達が考えたんだな〜」といつも感心しています。たまらないです(笑)!!
    30年前ヤマトタケルを観て、その後古典の歌舞伎を観たら「あれ?!これはあの場面の・・・?昔から有ったの?!」と驚いたのを思い出しました。それから本を読みあさり、知れば知るほど「はあああ〜!」と驚きの連続でした(笑)。
    昔は何もないから工夫力が凄かったのでしょうか?


    昨日の「坂東彌紋さん」を教えて下さりありがとうございます!!またまたご贔屓増えました♡
    猿三郎さん、白ひげ登場の場面見れないのですか?!そりゃダメだ〜!あの場面は鳥肌立ちますよ♪絶対に見ないと!!(笑)

    [ まんまる ]

    2017/11/23(木) 午後 11:26

    返信する
  • 猿三郎さん こんばんは😃🌃
    歌舞伎は盛り沢山ですね。縛られていない。 一言では表現が難しいですね。
    飽きないので 又観たくなります。😊

    [ ]

    2017/11/23(木) 午後 11:55

    返信する
  • 猿三郎さん、こんばんわ。
    江戸時代に名もなき方々が生み出したアイデアが、今もこれからも大活躍していくのですね。ワクワクします。

    数年前に八千代座を見学させて頂いたことを思い出しました。
    舞台や花道の上、回り舞台の下、すっぽんの下などゆっくり拝見させて頂きました。
    全て人力ですから、皆で息を合わせないと上手くいかないんですよ〜と仰ってました。数人で回してみようとしたけど、ビクともせずで…。
    たしか明治に建築された建物だったかと思いますが、江戸の時代も八千代座のような構造だったのでしょうか。
    また今度、タイムスリップをしに伺いたいなぁと思います。

    [ yam*ko0**6 ]

    2017/11/24(金) 午前 0:12

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    江戸時代の歌舞伎は、当時の人々にとって、
    どんなにか面白い、特別なものだったことでしょう。
    スーパー歌舞伎セカンド『ワンピース』の世界を、
    こうして存分に楽しんでいる、私達現代人も
    敵わないのかもしれませんね。 削除

    [ ハーミア ]

    2017/11/24(金) 午前 0:16

    返信する
  • 今晩は。今日もお疲れ様です。私達にとっては楽しいワンピースが、もうすぐ終わります。長いようであっという間なような。舞台の皆さまは疲労困憊状態でしょうね(笑)あと少しでゴールです。もうひと踏ん張り❗歌舞伎の演出、舞台機構は江戸時代に確立されたもので、それが現代まで受け継がれてきました。それだけ凄い発想と高い技術だったのです。演劇界の11月12月号を拝読して、猿之助丈が目指したものが見えて来ました。ただ、その猿之助丈でさえ、色々と試行錯誤しながらバージョンアップする過程で、スタッフさんたちが想像以上の仕事をしてくれてビックリしたと。まさに出演者、スタッフが一体となっての一大プロジェクトになりました❗新たな伝説が誕生です。そして、以後はワンピースは古典作品として受け継がれていくのでしょうね。素晴らしい財産です。若手の皆さんの大活躍も大きな貢献になりました。注目して行きます❗

    [ たね ]

    2017/11/24(金) 午前 0:44

    返信する
  • 猿三郎様こんばんは😃
    祝日ながらこちらも仕事でした。勤労感謝どころか勤労勘弁な程の死闘(苦笑)
    ワンピース軍団も後一息ですね。ホッとする気持ちよくよく解ります。
    で、土曜は晴れるみたいなので日帰りで何処かに行こうかなぁと思案中です。
    ぶっちゃけ、千穐楽に行けない寂しさを紛らわす為でも有りますね(苦笑)往生際悪すぎですよね(苦笑)
    宙乗りが江戸時代にから受け継がれてきたのは勉強済みですが、戸板の立ち回り迄とは驚きました。物も無く、不便な時代に生まれたからこそ受け継がれてきた様々な手法は『一途な気持ち』が産んだ財宝。結局は『真心』有ってこそ、と思いました。

    [ bra**fiel* ]

    2017/11/24(金) 午前 1:47

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    y-cocoさん
    舞台と云う空間が変わらない限り 江戸時代の発想はいつまでも続いて参りますね(笑)

    [ 猿三郎 ]

    2017/11/24(金) 午前 7:17

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    まんまるさん
    見たいですが、見られる場所がないのです。
    まさかお化粧したまま 客席に回る訳にも行きませんし(笑)
    せいぜいモニターで遠景を見ておりますが、照明がハレーションして人物まではわかりません

    [ 猿三郎 ]

    2017/11/24(金) 午前 7:20

    返信する
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    zma*****さん
    歌舞伎は舞台空間の使い方が優れておりますね(笑)

    [ 猿三郎 ]

    2017/11/24(金) 午前 7:21

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    yam*ko0**6さん
    昔の南座や大阪中座の奈落は 江戸時代の雰囲気を残しておりましたね(笑)
    今はすべてビルになり 機械的です。

    [ 猿三郎 ]

    2017/11/24(金) 午前 7:23

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    ハーミアさん
    江戸時代の歌舞伎は明け方から 日が暮れるまで庶民の楽しみでありました(笑)

    [ 猿三郎 ]

    2017/11/24(金) 午前 7:24

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    たねさん
    図らずも 尾上右近さんの奮闘で『ワンピース』も猿之助さん以外でもできる事が実証されました。
    おっしゃる通り 古典化したのかも知れません(笑)

    [ 猿三郎 ]

    2017/11/24(金) 午前 7:26

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    bra**fiel*さん
    戸板の立ち回りは 江戸時代の悪人たちの捕物から 取り入れたものです(笑)

    [ 猿三郎 ]

    2017/11/24(金) 午前 7:27

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    猿三郎さま
    昨日マチネ公演楽日、私にとっても東京公演の楽日でしたが、東京公演千穐楽に向かって、ますます観客も一体となって盛り上がっていました!けれど、私が行った全ての回で猿之助さんにはお会いできませんでしたが、それでも何回でも足を運びたくなる演目だと改めて思いました。元気が出ます!

    猿之助さん、澤瀉屋の皆様はじめがきっかけで歌舞伎にはまった私ですが、初演、再演のワンピース歌舞伎で子供達を連れて行くことができました。もうちょっと若い頃に目覚めていれば、より多く触れられていたのに、と思いますが、子供達に早いうちに生の舞台を見せることができて私自身幸せに感じています。
    猿三郎さまのブログを拝見して、歌舞伎、江戸時代がますます好きになっていきます!これからも楽しみにしております!"くいのないように生きるんだ"!
    どうぞお身体にお気を付けて! 削除

    [ よっち ]

    2017/11/24(金) 午前 8:05

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    よっちさん
    歌舞伎は狭い空間を自由自在に使うように 人生を自在に使いましょう(笑)

    [ 猿三郎 ]

    2017/11/25(土) 午前 8:25

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