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日本語の挨拶言葉についての話。
「こんにちは」「こんばんは」
「さようなら」
「ありがとう」
などは、いいさし系と呼べるそうです。
こんにちはは、「今日は、×××ですね」と、本来何か続くはずの言葉が省略されています。
さようなら、は「左様なら」です。「そういうことなら」の意味。
そういうことなら・・・なんなん?(笑)。
ありがとう、は「有難い」「有難き」の音便化したものですから、これも言われてみれば、
何が有難い、つまり「めったにない」ほどなんなん?ってことですね。
こういう、言いかけてやめる、ということで、相手の状況にずかずか入り込まないようにする。
それは相手と一定の距離を保とうとする姿勢の表れであって、そこに一種の敬意も含んでいるのだ、という説があるそうです。
たしかに、「今日は、いい日ですね」とか言っちゃうと、相手にとっていい日かどうかなんかわからないのに、失礼になるんじゃないかとか、考えちゃう民族なのかも。
というか、もう、めんどうくさいから言いかけてやめちゃえ、ってことになったのでは。
なんとなくですが、全部言わなくてもわかるよね、わかってね、っていう同族的な「甘え」もあるのかもです。
ま、今や「こんにちは」ではなく「こんにちわ」と書くのが当たり前と思う人々も多い世の中。
そんなことはどうでもいいのかもしれないのですが、こういう「言いかけてやめる」系の挨拶言葉というのは、世界的にも珍しいと聞くと、もうちょっと気にして使ってみてもいいのかな、なんて思います。
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