絶対音感というのは、便宜上12に区切られた西洋音階を、相対的にではなく、それぞれ単独で即座に認識できる能力のこと、くらいに思っていますが、もし違ってたらゴメンナサイ。
以前にも書いた気がしますが、どうやら、ウチの娘にも備わってるようです。
なんで獲得したのかは、まったく謎です。
私、オンチだし。特別に音楽を聴かせたとか、なーんもやってません。
気が付いたら、どうやら「そうらしい」ということになってました。
ソルフェージュとかやると、ほぼ100%正答します。
三つの組み合わせの和音なら、ほぼ、正答します。
すげーっ!!
まぁ、役に立つ立たないは別として、なんでも「持ってない」より「持ってる」方がいいんじゃないかと思うのが、普通でございましょう。
本人もわりと得意に思っているようだし、私自身もずっとそう思っていたのですが、
先日、たまたま見ていた放送大学の講義(たぶん「認知神経科学」)で、
絶対音感について話されていたのを聞いて、ものすごく仰天いたしました。
その講義を視聴してからすでに半月くらいたってますので、いつものことながらのうろ覚えなんですけども。
これまで、世界各地で、絶対音感を持つとされてきた人たちの脳は、各種の検査や死後の解剖などで、かなり古くから調べられていたのだそうです。その結果、ナントカ上皮?という、左・右のそれぞれの脳に存在する箇所の、左側だけが肥大していることはわかっていました。
脳の活動状況を詳しく検査してみると、絶対音感を持つ人は、音楽を聞くと、左脳の、そのナントカという部分の、言語を認識する部分が、そうでない人に比べて目だって活動的になるのだそうです。
そんなこともあって、まぁ、絶対音感を持つ人たちは、左側のナントカって部分が、会話・言語を扱う時だけでなく活動するから、より発達・肥大するのではないか?と、考えられていたのですね。
うんうん。なるほど。
えっ、実はそうじゃないの??って、気になりますよね(笑)。
どうやら、そうじゃないらしい、ってことがわかってきた(らしい)のですよ。
近年、絶対音感を持つ人と、そうでない人。また、絶対音感を持つ人の中で、音楽に関わる仕事をしている・していない人、というグループに分けてMRI検査で脳を調べたところ・・・。
絶対音感を持っていて、しかも音楽にかかわる仕事をしているグループの人たちは、有意に右脳の、そのナントカという部分が小さい、ということが明らかになったのです。
それは、おそらく脳自体が「必要なし」と判断して萎縮したのであろう、と。
萎縮?!
( ̄□||||!!
歴史的に実証されてきた「左側のナントカが大きい」というのは、左が大きく発達(肥大)したのではなく、右側が萎縮しているために、相対的に大きく見えていただけ・・・らしいです。
ええーっ。
そういうことがわかったからといって、それで何か問題があるとはいえないし、絶対音感のあるなしにかかわらず、優れた音楽家もいれば、そうでない人もいたわけで、あまり重要視する必要はないだろう、との見解でしたが。
ただ、絶対音感がある人が、12音階に入らない音による音楽、非常にオンチな歌、などを聞くと、非常に不愉快に感じる(こともある)というのはよく言われることですけども、もしかしたら、これ右脳のナントカが萎縮しているせいではないなのか?ということも考えられます。
その講義をされていた先生は、「だからどうということは無いと思われるし、その人に備わった能力として有効に活用できる場合ももちろんあるわけですが、解剖学的にそういうことがわかってきた今、わざわざ絶対音感にこだわって、幼少時期から特殊な訓練などを課すようなことは、避けた方が無難というか、お奨めはできません。」というようなことをおっしゃってました。
ひゃー。
これ、娘に言うつもりは無いですけど、けっこうショッキングな話でした。
あー、えっと、付け加えていうなら、娘は「音感はいい」のに、なぜか(最近は良くなったけど)どちらかというと音痴です。これは、娘も自覚していて、親子間でもずっと謎のままになってます。
これがもしも対面の講義だったら、挙手して「絶対音感はあるのに、音痴な人の脳はどうなってるんでしょう?」なんて、質問したいところです。
(そんなこと、だれも研究してないんでしょうけどねー。)