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「風立ちぬ」の喫煙場面に対して、何かアホな提言が出るだろうなと
危惧はしていましたが、きっちりやってくれました。
なんか、予想通りすぎて笑える。
いくらでもそんな批判をうけない演出は可能だったはずなのに、
よくぞここまで「たばこ」という道具で時代感を再現したな、
と感じ入ってましたから、禁煙学会の申し入れに対して、世間一般から
批判続出というのも当然だと思います。
ただ、アメリカでの興行は当然視野に入っているはずなのに、
よくディズニーがこのことに対して、製作段階でクレームつけなかったな、と
その方がびっくりです。
アメリカの、アニメに対する「コード」の厳しさは有名ですから。
出来上がるまで、おそるべき秘密主義によって秘匿されていたのでしょうね。
でも、悶着が起こったとも聞かないから、いいのか、別に。
アメリカも、アニメ=子どものもの という観念から抜け出しつつあるのかしら。
そうだとしたら、オタクのおかげだわ。アメリカの、日本アニメオタク。
「ワンピース」が欧州では放映されてるのに、アメリカではNGなのは
サンジの喫煙のせいだろうと思ってますが、どうでしょう。
なんにしても、めんどうくさい世の中になっちゃいましたね。
映画は、公開されてわりとすぐに観に行ったのですが、夏休みなのに思いのほか映画館が 空いててびっくりでした。
どうも子供向けじゃないようだ、っていう感触は周知されていたのかもしれないですね。
ひょっこりひょうたん島の「ハカセ」にときめいて以来、筋金入りの「メガネ萌え」な私にとって、
二郎はストライクでタイプなんですけど(*´ェ`*)、
後々引きずるほど萌えられなかったのは、庵野監督という仰天キャスティングのせい、というか
おかげ、というか(笑)。
途中で、慣れるかな、我慢我慢・・・って思ってたのですが、どうしてもあの棒読みには
不満が募るばかりでした。時に、割といい台詞回しがあると、「庵野さんよく頑張った!」って
手をグーにしちゃうなんて、見方として間違ってますよね。
宮崎監督の、どこかパーフェクトにしたくない美学、のようなものなのかしら。
トトロの糸井さんは、まだ脇役だったから許せるけど、、、主役(しかも大人)に、素人は
やっぱり、どうなの?です。その辺に関しては、宮崎美学についていけない。
映像に関しては、
お金・時間・人材をどれだけ贅沢につかったんだろう??という、本当に神がかり的な密度と
クオリティでした。
映像の密度が高すぎて、全てを見ようとすると疲労困憊します。
一回目はストーリーを楽しんで、泣くだけ泣いて、
映像は、二回目以降にちゃんと見る、というのが正しいような気がする。
どっちも中途半端になっちゃったから、もう一回観たいです。
もちろん、映画館サイズで。
宮崎監督やジブリとしては、どこかに妥協なんかもあったのかもしれないですが、
客観的には、よくぞこれだけ「作りたいものを作りたいように作って」
作品として成功させることができるものだなぁ・・・と思います。
同時代に生きてて、よかった。
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