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敷きっ放しのレイアウトは気が向けばすぐ運転をできるところが利点。 しかし、列車を走らせていて特定の場所で特定の車両の脱線が相継ぐようになった! こういう場合は車両と線路の双方を疑うものだが、 脱線する場所と車両が決まっていると言うのは 一番条件の悪い組み合わせで起きていることになる。 車両の方は編成の中で一番軽いものの相応に重量がある金属製ボギー車、 線路の方はユニトラの6番電動分岐器で正位(直線)側と、 一見して車両(台車、車輪)の方を疑いたくなる状態だが、 編成でも単体でも脱線する場合は必ず同じ場所、 しかも進行方向がトングレール(転轍機)へ侵入する側で発生するため 転轍不良の異線侵入の疑いも濃厚だった。 そこでポイントの直前にR867−10を分岐側に対してS字になるように入れ、 強引にトングレールにフランジが当たるように線形を変えてみると、 確実に脱線する場所と化した。 しかも合流する側から侵入する場合は問題なし! 車両よりも分岐器側に原因があるものと疑って掛かる必要があるだろう。 しかも色々試しているうちに脱輪のパターンから異線侵入の疑いは晴れる。 問題の分岐器は曲線直後などレールに横圧が掛かる状態で容易に線路の内側へ車輪が落ち込み、 傾いた車輪の反対側がレールを踏み越えて脱線する仕組みを視認する。 トングレールと対を成すストックレール側でレール間に車輪が落ちることを確認できたころで 線路幅が広がり過ぎているのではないかと原因をほぼ特定できる。 見た目には判らないものの0.05mm単位で計れるノギスで計ると17.2mm!に広がっていた。 ユニトラックは海外輸出しているHO規格品(ゲージ幅16.48mmに準拠)を 日本国内でも販売していると考えた方が正しく、 国際標準軌(1435mm)のHOスケール製品である以上 ノギスで計れる正常なゲージ幅は16.5mmになる。
固定式線路ならスパイク(犬釘)を多く打ち込んで矯正することもできるが、 道床付き線路では…あれ? ストックレールを固定している犬釘がトングレールの当たる内側部分だけない!? まぁ、構造的に付けられないと言う方が正しいのだろうけど… これでは横圧に対して弱く、緩みでゲージが広がるのも仕方ないか。 分岐器の正位側(ポイントを直進する方向)でゲージ幅が広がる緩みの生じた理由を考えてみると、 通常直線でゲージが広がる理由は上から加わる重量の大きさ以外に考えにくいが、 模型は曲線で外側のレールにフランジを当てて強引に曲がる仕組みであり、 分岐器でも分岐側に開いたトングレールに横圧が加わり、 トングレールが密着する直線側ストックレールにも相応の横圧が加わり続けて 正位側のゲージ幅を広げてしまったものと思われる。
ユニトラックを供給するKATOブランドのプラ製車両はわずかな傾きで転がり出すほど軽い足回りともあって 個々の車両は脱線しない程度の必要十分な重量しかなく、 プラ製車両を走らせている限り目立たない問題であっただろう。 オジサンの守備範囲に入る本線系の長大な列車を走らせて楽しめる状況を創り出した功績が大きいだけに プラ専から一歩踏み出した途端にハマる落とし穴も大きく、 しっかりとオジサンも足を取られてしまった様だ(笑) 重い金属製車両、それも曲線で横圧が大きくなる蒸気機関車や3軸ボギー車をガンガン走らせることなど 供給メーカーが想定しているであろう耐久寿命を著しく縮める過酷な使用方法だったのかもしれず、
レイアウト製作全体を停滞させている予算問題に絡む支出要請は簡単に承認できず… 完成を見る前に壊れ始めるとは困ったものだorz |
HOレイアウト製作記
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