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鉄道模型3誌とカタログ2冊 RM MODELS、TMS(鉄道模型趣味)、N TOMIXのカタログ、KATOのカタログ
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鐵道模型全般
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NEM規格に関するサイト内を彷徨っていたら面白い図表が出てきた。 実物でも複数の線路幅が存在する。 共通の縮尺を採用すれば当然出てくる誤差をいくつかの幅で括り、 縮尺と線路幅に一定の規定を設けるものだ。 この表に照らし合わせると日本型HOのゲージは12mmが正しくなる。
これには参った。 戦前、帝国議会で何度となく取り上げられた改軌論から車両限界を欧米並みに広げ、 標準軌化を前提とした車両(実車)まで存在が霞んでしまう日本の鉄道を模型化する限り どんな屁理屈をこねようが日本型の規格が存在できない論拠の方が先に出てきてしまった。 先にインフラ(線路)が先に用意された中で発展してきたデファクトスタンダードに 真っ向から挑戦する気などオジサンにはない。 あまりにもバカバカしい結末にとりあえず投げ出す(ノ`Д´)ノ⌒┻┻∴ |
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大型車両を急曲線で走らせる方向に進んでいることを 供給されている線路に視点を置いて考えてみようとした前回、 最近の流れからかメーカー側が最小曲線半径を示す表記が増えたことを記したが、 意外な表立たないエラーに気付いてしまった。 オジサンの場合は構造的に通過曲線の最小半径に制限の大きい蒸気機関車が主で、 所有車両の中には『曲線半径750mm以上』と説明書に注意書きしている製品もあり、 スペースを確保できた早い段階で大半径の曲線線路を買い揃えることとなったため、 真逆のパターンが出てきたのは想定外の出来事であった。 規格がないため逆に縛りは市販されている線路によって一定の規格が生じる。 オジサンが知らないカツミが入門セットを出していた時代の基準は知らないが、 カツミの金属製道床付き線路とジョイント線路でつなげられるエンドウのニューシステム線路では 複線本線の750Rと805Rと支線用600Rの単線があり、 半径600mmを最小として本線級車両は半径750mmを最低でも曲がれる性能があればよかった。 しかし、KATOからHOユニトラックが発売されて状況が少し変わる。 実際の発売順から基本となるR550の外側にR610を置く複線と 大きな曲線半径でR730とR790の複線がラインナップされた。 HOユニトラックの基本曲線の半径が550mmを選んだことで 従来の明文化されていなかった最小半径が50mm切り込まれ、 入手製の高い『基本セット』が出たことで状況は一変する。 さらに自社製品すら対象外としたR490を使った『マスタープラン』をラインナップに加え、 既に過去のものとなったカツミ製金属道床の450Rほどではないが、 半径490mmの急曲線が販売され、基準となる線路の側から厳しい要求が突き付けられる。 KATO製品の多くは最小半径を550mmとして、一部では490mmと表記され、 こうした表記を他の車両メーカーも追従して示さなければならなくなった。 通過できる曲線の最小半径が表記されることはユーザーにとっていい話だ。 しかし、そうした表記はあくまで使用する線路を基準に決められたもので 何らかの明文化された規格に則ったものではなく、 ハッキリ言えばHOユニトラックを供給するKATOの規格へ乗っかっているだけ。 そして当のKATOは完全にNEM規格やNMRA規格の影響下にある。 これは製造元の関水金属がKATOブランドやOEM供給で欧米へ輸出を行うため 輸出先の欧州NEM規格や欧米NMRA規格に準拠した製品を設計製造し、 輸出分で増える量産効果が働いた安価なユニトラックが日本国内で販売されている。 日本型HOを規定する規格はない で参考資料としてリンクを貼ったNEM規格では 日本型で標準的な20m級車両は Vehicle Group A と B の間にあり、 KATOの車両が標準最小半径とする半径550mmは Vehicle Group A 相当、 余裕を持たせた造りであるから一回り内側の半径490mmの急曲線を通過できたとしても なんら不思議ではない。 むしろ輸出先の欧米の鉄道模型市場を主として旧態依然とした日本市場を従とする認識で、 日本市場向け車両商品にも欧米輸出製品と同じ設計手法を採っていると考えた方が自然であり、 輸出先の規格を前提とした基準がハッキリしているメーカーである分、 線路を供給しているメーカーでありながら自社製品で通過できないことを認め 規格のない世界に通過可能な最小半径を明示する習慣(?)を生み出した功績は大きい。 そういえばオジサンが保有するROCO製ICE−TDは NEM規格で Vehicle Group C でありながらそうした表記は一切なく、 同社でスターターセットに入れて販売している最小曲線半径356mmの急曲線を 何の問題もなく曲がることはできなたな… |
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現在、日本国内で比較的容易に手に入る線路として シノハラの固定式線路、エンドウ・ニューシステム線路、KATO・ユニトラックがあり、 結構な頻度で中古市場で見掛けるがカツミの金属製道床付き線路は 同社の入門セットと共に供給されていたらしいが、 その時代の詳しいことをオジサンは知らないし、 安定供給という観点から外す。 同じ理由から海外製品も除外する。 組み線路として取り回しが容易な道床付き線路をピックアップすると エンドウ・ニューシステム線路、KATOユニトラックの2社しかなく、 古いカツミ製線路と接続して使えるエンドウ・ニューシステム線路を走れることを基本とした 車両製造メーカーを縛る日本型鉄道模型の基準が決まる。 極端な話、本線用複線内側750Rを通過できれば、 支線用として供給される600Rの存在さえ無視でき、 逆に日本型車両の明文化されない常識として定着していたのかもしれない。 一方、オジサンの様に過去に縛られない転入組は、 既に保有しているNゲージと資産共有できるKATOのユニトラック・システムを選択することで インフラに掛かる初期投資を抑えようとする意識が働く。 しかもKATOは『HOユニトラック線路セット』を発売しているため、 明文化された基本情報のない中で唯一明確な入り口と認識でき、 鉄道模型で主流を占めるNゲージの販路を利用した流通量と入手性の高さから 転入組が最初に手にする線路システム(=インフラ)の地位を獲得している。 オジサンも最初に手にした『HOユニトラック線路セット』に入っている曲線が半径550mm、 その後に登場した『HOユニトラック マスタープランセット 』に至っては曲線半径が490mmと、 少なからず鉄道模型の知識がある転向組から見て『入門セット』に位置付けられる存在が 半径550mmと490mmで複線を組めるものと言う無意識へ刷り込みが働く。
線路を供給すると共に車両も販売しているKATOの20m級車両は メーカー自身が最小半径を550mmと明記し、 その後に製品化されたR490に対応した製品では最小半径を490mmと明記している。 こうしたKATOの上下一体の商品構成に対して車両のみ供給しているメーカーは 従来の最急曲線だったエンドウのニューシステム線路『600R』を前提とする 明文化されていなかった常識の崩壊に直面することになる。 ユニトラックの曲線の種類が少なかった頃はR550の外側にR610の曲線を置く複線で考えられ、 より大半径のR730とR790で複線を組める構成であり、 先行するエンドウの支線用600R単線と本線用750Rと805Rの組み合わせに近似して、 その当時は多いな問題にならなかっただろう。 しかし、明文化されていない常識としての基準は容易に破壊される。 エンドウの支線用と位置付けられた600Rを曲線半径の1つの基準となっていた時代は KATOが線路セットにR550をセレクトし、マスタープランでR490を導入したことにより、 最小曲線半径が明記されていない車両も走らせられて当然と言う認識が生まれてしまう。 そしてこの問題を加速させた一因として常に店頭在庫を切らさない潤沢な供給力で ユニトラックユーザーが多数派となる状況になり、 かつて存在した常識を吹き飛ばすデファクトスタンダードの座に着いてしまう。 メーカーの立場に立てば共通のインフラとして供給されている線路の 普及品に合わせて販売する車両を造る流れに身を任せるリスクは大きく、 車両と線路の上下を供給するエンドウでさえ最小半径を明記するようになった。
大型車両を急曲線で走らせようと無理な要求をするユーザーに対し、 メーカー側の自己防衛策として定着しつつあるようだが、 ここにきて行き過ぎた例が気付かないまま生じているようだ。 そしてコレを打ち込んでいて気付いたことだが、 アクラスのDD13 や 天賞堂が出したED2911 とそのバリエーションは 『 日本型HOを規定する規格はない 』で参考資料としてリンクを貼ったNEM規格では 規格上最小の半径14inch(356mm)を通過できなければならない小型車両ではないか? 説明書を取り出してみて見るとDD13はR490も可、 ED2911は推奨する半径を550mm以上としているのは なんとも煮え切らない大きなグレーゾーンで誤魔化していないか?
まぁ、オジサンも今の今まで気付かなかった理由は そんな急曲線を使用していないからで、 実際には半径356mmの曲線を通過できると思うのだが… 参ったな、主張のコシが折れた。 |
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一方、欧州には多くのスターターセットが発売されている。 そのなかでも小型車と半径14inch(356mm)の組み合わせが存在する。 そして決して珍しくもない存在であり、スターターセットを基本に拡張セットが用意される。 この辺は日本でメジャーなNゲージのTOMIXやKATOの線路セットを同じ考え方である。 ここに思いっきり誤解する原因がある。 スターターセットに入っていた線路なら他の車両も走らせられる、と。 そして実際に欧州の鉄道模型は小半径を曲がれるように造られた大型車両が当然の様に存在する。 しかし、厳密には違うようで… この規格のHO scaleに照らし合わせると、 NEM112 の一覧表で使われている Vehicle Group A〜C は NEM103で規定され、 最大20mと明記されている『Vehicle Group A』になりそうだが、 日本型20m級車両は縮尺1/80の影響を受けて『Vehicle Group B』になり、 最小曲線半径は600mmと判る。 そしてこれに合わせたようにエンドウがニューシステム線路で支線用に600Rを出して 販売されている600Rを通過できれば好しとする日本型車両の通過可能な最小半径と認識されている。 あれ? 先に線路が存在することは日欧で変わりない!? ま、いいか。 え〜っと…つづく(笑) |



