原発2号機「閉じ込め」できず深刻事態 東日本大震災で被災した東京電力福島第1原子力発電所の状況が深刻化している。15日には、健康被害が懸念されるレベルの放射線が検出された。運転休止中の4号機で水素爆発による火災が発生し、2号機では格納容器と直接つながる圧力抑制室で爆発現象が起こった。放射性物質を原発内に「閉じこめる」という安全確保の最後の壁が崩れた可能性が高い。1号機、3号機の水素爆発よりもはるかに深刻な事態だ。
4号機の水素爆発は、使用済み核燃料を沈めるプールで起きたとみられる。熱を持った使用済み燃料から水素が発生し、酸素と反応したとみられる。使用済み燃料といっても高温状態が続く。プールの水が蒸発し、水位が下がって使用済み燃料が水面から露出した可能性が高い。 都内など広範囲で通常より高いレベルの放射線が検出されたのは、爆発時に4号機から飛散した放射性物質の影響との見方もある。 2号機で爆発が起きた圧力抑制室は、格納容器の下部につながる設備で、格納容器の圧力を調節する。爆発音とともに、気圧の低下が起きており、圧力抑制室に損傷が生じたとみられる。爆発音の直後には、高いレベルの放射線量が記録された。 2号機は14日、冷却に使う海水を送るポンプが動かなくなり、長さ約4メートルの燃料棒が2回にわたり、完全に露出した。それでも14日までに検出された射線量は最高で約3千マイクロシーベルトだった。 だが、15日午前10時22分には3号機周辺で400ミリシーベルトの放射線が検出された。ミリはマイクロの1千倍の単位で、一般人の年間被(ひ)曝(ばく)線量が1ミリシーベルト。一時間当たり250〜1000ミリシーベルトの被曝は、白血球やリンパ球の減少、水晶体の混濁など健康被害につながる可能性があるとされる。 2号機では、長時間にわたって完全に露出した燃料棒の大半が溶け落ち、メルトダウンに至る可能性も否定できない。最悪の場合、高温の溶出物が圧力容器を突き破って外部の水に接触し、水蒸気爆発が起きることも考えられる。この場合、高濃度の放射性物質が大量にまき散らされる。 世界の原発事故で、“死の灰”がまき散らされたのは、旧ソ連のチェルノブイリ原発(1986年)だけだ。 1979年の米スリーマイルアイランド原発事故では、燃料の溶融で約20トンが圧力容器の底に落下したが、圧力容器は破損せず、外部への放射性物質の飛散は起こらなかった。 福島第1原発の極めて危険な状況はスリーマイルアイランド事故を超える可能性さえもはらんでいる。 2011.3.15 19:50 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110315/dst11031519530132-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110315/dst11031519530132-n2.htm
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東京電力原発事故
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原子炉格納容器外で水素が爆発…官房長官 枝野官房長官は12日夜、首相官邸で記者会見し、福島第一原発1号機で起きた爆発について「原子炉の格納容器が爆発したものではなく、格納容器の外で起きたもの」と述べ、「放射性物質が大量に漏れ出すものではない。爆発前と比べ数値は上がっていない」と冷静に対応するよう呼びかけた。
東京電力の調査でも濃度は上昇していない、という。 「水素爆発」で建屋の外壁が壊れたという。 (2011年3月12日20時53分 読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110312-OYT1T00654.htm
第3の壁と第4の壁を視覚的に捉えられる写真
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