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いつも通りの生活の中、又いつも通りのスケジュールで僕は今、大抵の日の日常を送っている。
ただ、少し違う事と云えば夜に呑む「お酒」の量だったり、それに伴う「朝」の起床の時間だったり、食事のメニューだったり・・・。
意外と単調な生活(?)をしている。
昨日、我が子の「誕生日」と「入学式」のダブルおめでたでいささか「深酒」してしまってはいたが、今朝からは子供の初の登校日という事も有り前日の「うれしさ」の余韻を夕食後までは残していた。
先日、円山に有る知人の店「ペパーミント」の店主から電話が有り「今から来ないか」と云う。
本当に大してお金を持っていなかったので恐縮して断ると、「お金はいいよ」と云われ知人も来て呑んでいる、との事だったので春の雪の中、裏参道まで歩いた。
仲間の「じゅん」が30歳の誕生日だと云うので「久し振り」にハメを外したのだが、その時の2次会で僕が切ったカードの分を「じゅん」は今日持ってきた。
珍しく「スーツ姿」で・・・。
正確には「スーツ」では無かった。
「喪服」だったのである。
「聞きましたか?○○さんが亡くなったの」と云われて一瞬、誰だか判らなかった。
同じ苗字の方で亡くなる様な方が居なかったのと、少なくともじゅんが僕にそんな話しをするからには「共通」の知人と云う事になるからだ。
「○○○ハウスの・・・」と聞いた瞬間、自分の耳を疑った。
「だってあいつは、俺のイッコ下だぞ!!」・・・。
本来だったら、僕が会社員の頃、彼の会社は「ライバル会社」だった。
「○○○ハウス」と「○○○ホーム」・・・。
でも、会う前から互いの事はうわさ話で知っていていたし実際に僕達レベルでは正面切ってぶつかることも無く、初対面の飲み会も非常に彼とは話しが合った。
又、彼の人柄が僕の「話しやすさ」を増幅させたのかも知れない。
会社に居るウチは何度か電話で話しをして、判らない案件の話しなんかをよく教えて頂いた。
当日は10人程度の飲み会だったと家屋しているが、いわゆる「ハウスメーカー」の社員は僕と彼だけだったので結構話しが弾んだ。
又、結構お酒が好きだったし又「強かった」と思う。
当日、次の日が仕事だったので途中で僕は失礼したが彼は最後まで呑んでいたららしい。
電話で「どうやって帰ったか記憶に無いんですよ・・・」と云っていた彼の明るい声が思い出される。
詳細は聞いていないが、通勤の途中で倒れたそうだ。
世間は野球界の「キムタク」の話しで一辺倒のこの時期に・・・。
「クモ膜下出血」、僕の父が死んだ病名で彼は逝った。
子供は無く、奥さんとの二人暮らしだったと今日、じゅんに聞いた。
「所長になったばかりだったんですよ・・・」とじゅんは云いながら僕に缶コーヒーのブラックを1本、持って来てくれた。
「そのままだったらしいです・・・」とも。
呑みながら書いていて少し酔ってきた様だ。
呑めるだけ今晩は呑んでいよう・・・と思う。
僕なりの「通夜」の積りで。
本当にショックだった。
彼が死んだ・・・と云われてもまだ僕は信じられないし、実際「通夜」に出たじゅんも「実感が湧かない・・・と云うか信じられないす・・」と云っていた。
僕はまだ生きている。
だけど、同世代の人間が何の前触れも無く「死ぬ」世代に入ってしまった事が本当にショックだ。
「いい奴ほど先に死ぬ」
そんな言葉の意味が今日何となく判った様な気がする。
まだまだやりたい事が有っただろうに・・・。
自分に置き換えてみると本当に彼の死は「不条理」に思えてならない。
心からご冥福をお祈りすると共に天国の酒場で是非、又彼と呑みたい。
「ありがとう」と彼に改めて伝えるために。
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