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http://kr.search.yahoo.com/search?fr=kr-autotype_fp&KEY=&p=%B6%CB%C6%C4%B8%AE
わりに普通にDVDが出回ってますが,インディーズ映画(CJ/CGVの関係する)とのことで,
さらに,地味なパッケージ,スターが出ていないなどこと,
回避されやすい条件の揃った映画かもしれません。
実際に見てみても,苛酷な街の苛酷な住宅に住む薄汚い職業のチンピラが主人公で,
のべつまくなし,ど汚い言葉ばかり喋りつづけ,何かというと周囲の人を殴る。
街金の社員で,若い衆を引き連れて取り立てにまわるのだけど,
カリスマ性のある幹部というわけではなく,すぐ殴るので若い衆に疎まれている。
取り立ての際も,当然というべきか,何かというと相手を殴り,
要するに何もかもチンケで救いようが無い人物です。
見た目も性格も行動も,タイトル(똥파리)どおり,糞蝿(キンバエ)みたいで,
さらに,ずっと吐きつづける卑俗な台詞がまた蝿の羽音のような。
似たような人物が他にも出てくるし,家族関係に問題満載で,
善良で懸命な人が登場してもなお救われないまま進行しますが,
ところがどっこい,泣かせます。
そして,主人公のチンピラが,いつの間にか,なぜか可愛く見えてくる。
圧巻は,そこにからむ女高生を演ずるキム・コッピです。
http://kr.search.yahoo.com/search?p=%B1%E8%B2%C9%BA%F1&fr=fr_iy
『多細胞少女』で卑猥なエピソードに登場しているのを見て
「おおっ,若い女性がよくぞこんな役を引き受けるなあ」と印象に残ったのですが,
まもなく後に『三叉路劇場』で,好感を強く持つようになりました。
ただ今回は多少印象が異なるので,最初は同定できず,途中で気づいて「おおおおっ」
となりました。
で,そうとうによいです。
おおむね「へんなやつ」で終始するのですが,エンディング近いところで見せる
わずかな変化に,胸を直撃されました。
そうとうによいです。
薄汚いものを描いていても,不思議に,不快感を感じない作品でした。
それどころか,極限の艱難の中の人の情を描こうとしていると思われ,
残るものが多くあります。
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暴力シーンが多いといっても,美学なのか規制があるのか,殴る蹴るの瞬間(先端)を映像化しないようにしています。それから,いくつかの点で,類比と対比を行なっていて,それが絶妙です。
2009/9/12(土) 午後 10:13 [ esr*sm*r*lex ]