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夜7時過ぎ、品川駅。ホームを埋め尽くす人混み。
久し振りに乗る満員電車。押しつぶされる背中、腰、肩。
自分の空間がまったく確保されずに、人としての尊厳もプライバシーもかなぐり捨てて、まるで羊の群れのようにぎゅうぎゅう詰めに押し込まれた車両の中で、天井を仰ぐ。
いつしか、どこまでが自分で、どこからが他人なのか、その区別さえつかなくなってくる。
自分が人間なのか羊なのかも。
このぎゅうぎゅうの最中で、ひっそりとした静かさを思う。クラウスのような。
ふと浮かぶ、クラウスの孤高なひとみ。
乗馬を始めて、馬についていろいろわかったことがある。
人と馬は友だちになれるけど、馬は犬のように、自分から人に寄り添おうとはしないということ。
馬はいつもマイペースだということ。
たけど、少しでも気持ちが繋がることができると、ちゃんと言うことを聞いてくれるということ。
ここ数回、クラウスに騎乗した。クラウスというとわがままで、指示に従わない難しい馬。
そういうイメージだったんだけど、そのクラウスが変わってきた。
人を乗せるという自分の仕事を理解してきた、という感じ。
5歳のクラウス。わがままを卒業したのかな。
そうなると、クラウスに乗るのががぜん楽しくなってくる。
しばしクラウスに思いを馳せる、満員電車。電車のゆれが、クラウスの馬上のゆれと重なってくる。
おかげで、何とか乗り切って帰ることができたよ。
ありがとうクラウス。
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馬と走る
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詳細
子どもの時から馬が大好き。馬上デビューは2才ぐらいのとき。知人の国体馬術選手に抱っこされて。ときどき乗馬に出かけていたけど、きちんと続けて通うのは今回がはじめて。いつか、草原を馬とともに駆け抜ける日を夢見て。
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最近はハヤテに乗ることが多い。
というのも、一時期よく乗っていたシシマルは反応がよすぎて、勝手に走り出すことが多いから。楽チンだけど、これじゃぁ乗り手は上達しない。
ハヤテは、ちゃんと指示が伝わると動いてくれる馬。だけど、その指示をきちんと出すのが難しい。
人馬が一体にならないと、思うように動かない。ああ、あんまり合ってないなーと思うと、途中で止まったり、ひどい時はガンとして動かない頑固なところもある。
今日も歩かせることはできたけど、なかなか走らない。走ったと思っても、すぐに速度を落としてしまう。
馬の背で、動かそうと躍起になる私・・・。かたまるハヤテ。
おやつにキャベツを食べさせたのに、鼻薬も効かない。
馬の気持ちを考える。
ハヤテ:「なんか、背中でばたばたしてるなー。ウザー、動くの面倒くさいからやめよかなー」
わたし:「ちょっとハヤテ! もうちょっと真面目に動いてよ。とろとろしないで、早く走って!!!」
とまぁ、こんなところ。
動かそうと気持ちが走りすぎているのかな。そこのところが、ハヤテとの気持ち寄り添う速度が合わないのかも。
ばたばた指示を出して、乗り終わったら私はへとへと。インストラクターが私の後にハヤテにまたがると、するする指示通りに動く。
なんで・・・(涙)。
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