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4月12日(火)、大阪なんば千日前のワッハ上方レッスンルームでの「第26回桂吉弥のお仕事です。」 のことです。
吉弥さんの「立ち切れ線香」のあと、中入りになり、そのあと、これまた飛ぶ鳥を落とす勢いの笑福亭銀瓶さんの登場です。
マクラで銀瓶さんの奥さんが吉弥さんだけは大事にしておいてや、と熱望しているという話から。
というのは、NHK大河ドラマ「新選組」で、銀瓶さんは吉弥さんを期待して、銀瓶さんの奥さんはオダギリジョーを楽しみに観ていたそうですが、今、オダギリジョーに会える可能性は夫の銀瓶さんよりも吉弥さんの方にあるから、やそうです。
銀瓶さんも落語では吉朝一門を勉強のためよく利用しているという。
「七段目」についても、吉朝さんにつけてもらったそうですが、細かいところは、吉弥さん、そして吉坊にまでも聞いたとか。
JR立花のスナックで吉弥さんを飲ませたり、 一生懸命、吉弥には尽くしているが、吉弥さんがスマステに生出演した折り、吉弥さん本人からこれからスマステに出ますとメールが入り、番組終了後、銀瓶さんは番組の感想などを吉弥さんにメールしたら、なんと返事がない。後日聞けば、吉弥さんは香取くんと飲んでいた由。先輩と香取くんのどっちが大事やねん!とご立腹のまま、これは吉弥さんに教えてもらった話ではないと言いながら「牛ほめ」に。
銀瓶さんの「牛ほめ」も数年ぶりに聞きましたが、何回聞いても面白く聞かせてくれます。なんでなんでしょう。で、いつもメモを取ってしまうのです。そうそう、あの池田の叔父貴が普請したという家のディテールを。
「表が総一面の栂造(とがづくり)、内らへ入ると庭がちりめん漆喰(しっくい)、上框(あがりがまち)が桜の三間半、節無しの通門(とおりも)」
このくだり実に楽しいですね。
「こら言うだけやったらあかんで、手で二、三べん撫でときなはれ。」
「こらいうだけではあかんねんで、てでにさんべんなでときなはれ、と」
「いやいや、それは書かいでもよろし」
「いやいや、それはかかいでもよろし、と」
「そら違うがな」
「そらちがうがな、と」
「アホか?」
「あんたよりはましや」
ちゅうのが入って、
「それから、上へ上がると畳が備後表の寄縁(よりへり)、天井が薩摩杉の鶉目(うずらもく)。奥へ通って南天の床柱、萩の違い棚、黒樫の床框。こういう床を見ますると、京の金閣寺がはだしで逃げそな。」
「床の間に富士山の掛け軸が掛かってたらほめてきなはれ。・・・(中略)・・・蜀山人の狂歌が書いておます。唐人よここまでござれ天の原、三国一の富士が観たくば・・・」
それから「前栽にナツメ型の手水鉢が・・・」というこのくだり、実に楽しい。どんな立派な家なんやろう。日本建築の粋を尽くした普請・・・。
この「牛ほめ」、このあと良い牛の誉め言葉として、また覚えたくなるくだりがありますね。
天角地眼鹿頭耳小歯違(てんかく・ちがん・ろくとう・じしょう・はちごう)
日常生活でこれを覚えて活用したい衝動に駆られます。
にほんごであそぼではないですが、良いフレーズが落語の中にはたくさんありますね。
脱線しましたが、銀瓶さんの「牛ほめ」は、以前、牛が尻を見せて糞を飛ばすというように原典通りやってはりましたが、今回は、牛の肛門を見つけたにとどまり、「あ、ここにも秋葉さんのお札をはっときなはれ」とさらっとサゲに入る。現代的な演出で、良かったと思います。
(このつづきは、また明日・・・)
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