情報技術史(コンピュータとネットワークの進化)

専修大学ネットワーク情報学部講義連絡用のブログです。

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川崎国際環境技術展2010出展報告

−「社会知性の開発」と産官学連携による教育・研究の成果公開−
開催概要

「社会知性の開発」という教育理念のもと、本学では以前から教育研究の成果を産官学連携により川崎市の展示会において発表してきた。2月4日5日の両日、川崎国際環境技術展2010において、学長室企画課および情報科学研究所長の指示で、オープニングセレモニー、歓迎レセプションに参加し、研究所渉外担当・展示会常駐責任者として2日間展示会に常駐し、他大学・企業の状況を視察し、説明員学生を指示監督したのでその概要を報告する。
専修大学は川崎市にある大学として、主催者側の一組織である。
出展は124団体(211ブース)、来場者数は両日合計約10500人。
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出展メンバー

◆出展内容:学部教育・研究の成果の中で、展示会開催主旨に適した高度な成果を厳選し、情報科学研究所の後援を得て出展を行った。本学はICT(情報通信技術)・ソフトウェアで環境にアプローチする点が特色である。
^贓蟲彰「3D防災ゲームにおけるキャラクター制御」(MM2大曾根研究室)
∨招鈕董喜島雅士、土屋勇人、綱島俊晃「拡張現実感技術(AR)を用いた防災対策効果の可視化」(NE3飯塚・吉田プロジェクト)
K抉霸聞、玉井達也「モバイルGPSとAjax技術を活用した環境意見共有システムの提案」(NE4綿貫研究室、連携企業:(株)エイビス、(合)Project-IT「匠の会」)
http://seisystem.sakura.ne.jp/
じ邑裕人、小菅拓真「無線センサネットワークによる地球環境モニタリングシステム」(NE4綿貫研究室)
http://www.ne.senshu-u.ac.jp/~watanukilab/ToguchiYuto_space/Chart_List.html
グ唾正哲、宮崎渉、藤原悠「3D仮想地球儀インタフェースの環境情報検索システム」(NE3田中・綿貫プロジェクト、連携企業:(株)セントラルシステムズ)
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とい療玄
い慮Φ羸果ではアンケート調査を行った。回答結果から浮かび上がることは、来場者は環境問題は重要であると考えて関心はあるが、日常生活において環境に配慮しているとは自信を持って言えない。無線センサネットワークにより取得した環境データのグラフやLEDのオブジェクトによる光の演出などの可視化により、環境の変化を実感し、より一層関心を持ったということが言える。
本学の展示は富士通、NECの展示ブースと研究分野が近い領域であったため、両社の展示企業と交流を持った。NECは、ビルや店舗などで使用した電力やガス、水道などのエネルギーを見える化(グラフ化・分析、収集データ表示)することで省エネ対策を支援するシステムの展示。エネルギーデータの収集方法は電力メータなどに無線センサ(ZigBeeモジュール)を設置し、管理用PCに集める。富士通は環境に関するFlashを用いたクイズゲームや、有線センサで環境データを取得して、インターネットで伝送するシステムの展示を行っていた。
出展していた鹿島建設は、本学のブースを訪れ、防災関連の展示に関心を持っていただいた。
一般参加者の中には、本学の展示を見付けて来場したOBもいた。企業・大学関係者・高齢者・小中学生約80名程度が訪れた。
小中学生も防災ゲームや3D映像には大変興味を示し、小中学生が本学展示ブース前に殺到し、一時的にブース前は小中学生で溢れかえった。
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本学展示に中学生が殺到!
◆まとめ
 限られたシステムの中で、“幾何級数的”な成長が続けば、必ずやそのシステムは破綻を迎えるであろう。地球もその例外ではない。1世紀以内に枯渇が危ぶまれるレアメタルなど金属資源や石油などエネルギー資源の消費を抑え、また使用後の製品の廃棄に代えて3Rの実践などで、持続可能な社会を形成しなければならない。企業であろうと大学であろうと、現代では環境への配慮なしに社会活動はできない状況になりつつある。「社会知性の開発」を教育理念として標榜し、思想と技術の文理融合型の環境への取組を目指す本学の重要性は今後ますます増大してゆくと思われる。
川崎国際環境技術展に参加した学生は、自分達の成果を社会に対し発表し、また社会の現状を学び、大きな達成感、充実感を感じるとともに、「社会知性の開発」という本学の教育理念を、身をもって体験した。

下の写真:フロン太君を囲んで
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◆参考文献
[1] 川崎国際環境技術展2010ガイドブック及びホームページ、http://www.kawasaki-eco-tech.jp/
[2] 綿貫理明、「専修大学の情報教育と産官学連携の取組み」、新産業政策研究かわさき(新産業政策研究所研究年報)、No.6、pp.102-114、2008年3月
[3] 上平崇仁、香山瑞恵、小林隆、綿貫理明、「教育効果公開に向けた展示会出展プラニング」、専修大学情報科学研究所所報、No.67、pp.1-10、2007年3月
[4] 小室匡史、綿貫理明、大西寿郎、「産官学連携による地球温暖化対策プロジェクト・卒業研究の成果公開−第21回先端技術見本市テクノトランスファーinかわさき2008出展報告−」、専修ネットワーク&インフォメーション、No.14、pp.43-53、2009年1月
[5] 小菅拓真、坂本勝己、若月惣太、綿貫理明、「自然な複合現実の実現に向けた環境教育絵本−第1回川崎国際環境技術展2009への出展−」、専修ネットワーク&インフォメーション、No.16、pp.19-23、2010年1月
[6] 綿貫理明、戸口裕人、小菅拓真、「Web2.0技術による環境情報の可視化と産官学連携による成果公開−第1回川崎国際環境技術展2009への出展−」専修大学情報科学研究所所報、No.72、pp.17-25、2009年12月

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