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我が家は全員無事です。被災者の方々のご無事をお祈りするとともに、被災地や原発の危険地域で尽力されている方々に心から感謝します。

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msn産経ニュース 2011.5.20 21:24
 
冷却水が失われ、原子炉に入っていた核燃料の大半が溶け落ちたとして、「全炉心溶融(メルトダウン)」とほぼ断定された東京電力福島第1原発1号機。大量の溶融燃料が圧力容器を突き破って漏れ出すイメージが先行する「メルトダウン」だが、専門家は「深刻な状況ではあるが、燃料はすでに冷やされ、大量漏洩(ろうえい)の危険性は低い」と分析する。「メルトダウン」の定義が曖昧で誤解を招くとの指摘もある。(原子力取材班)
 
 「メルトダウンが、炉心の形状を維持せず、圧力容器の下に崩れ落ちているというのであれば、それで結構」。東電は1号機の状態について、初めてメルトダウンであることを認めた。
 
 「メルトダウン」という用語を有名にした米映画「チャイナ・シンドローム」(1979年)では、米国の原発がメルトダウンすれば高熱の核燃料が地球の裏側の中国まで突き抜ける−という冗談が語られ、そのイメージが一般に定着してきた。
 
 今回の事故後、経済産業省原子力安全・保安院は「燃料が溶けて下に落ちる状態」と定義したものの、実は正式な用語ではない。
 
 大阪大学大学院の山口彰教授(原子炉工学)は「映画のように、溶融した燃料が圧力容器を突き破って外部へ漏れ出す状態を想起する人もいるだろう。定義が曖昧で、誤解を招く可能性もあるため専門家はあまり使わない」とする。
 
保安院は、炉心損傷の深刻さに応じ、焼き固められた燃料本体(ペレット)を覆う被覆管が溶ける「炉心損傷」、ペレットも溶ける「燃料ペレット溶融」、ペレットや被覆管で構成する燃料集合体の形状が維持できなくなり溶けたものが原子炉の下部へ落ちる「メルトダウン」に3分類するが、その区別は困難だ。
 
 では、燃料はどれくらい溶けたのか。東電は、燃料の熱で1号機の圧力容器下部には複数の微細な穴が生じ、燃料の一部が漏出した可能性があるとしているが、実態はよく分からず、2、3号機もメルトダウンの可能性が指摘される。
 
 米スリーマイル島原発事故(79年)では、燃料の約45%が溶けたが、炉内の状況が確認されたのは約10年後だった。
 
 山口教授は「圧力容器の下部に水があり、温度も安定している。溶融燃料が連鎖的に核反応を起こす臨界状態になる可能性は低く、底が抜けて大量の燃料が漏れ出すとは考えにくい」と指摘している。
 


 
圧力容器が最後の砦だということは知っていましたが、
東電、1号機のメルトダウンを認める」、と聞いたときは、私も「ええっ」と思いました。
 
でもニュースを聞くうち、核燃料が大量に漏れ出す事態にはなっておらず、
核燃料を閉じ込める機能自体はまだ残っていて(チェルノブイリではその機能が完全に失われた)、
メルトダウンといっても、圧力容器の配管部分の穴が大きく広がったとか、
急激な温度上昇とか何かしらの理由で、厚さ16㎝の鋼鉄のどこかがが溶けて穴が開いたとか、
そういうことではないと分かって安心しました
 
 
でも、個人的には別の意味で不安になりました…
 
事故のすぐあとの東電の会見で、「メルトダウンは可能性としてあるのか」という質問が
記者から出てきたんです。
もう2か月以上も前のことなので、覚えていらっしゃる方は少ないかと思いますが、
そのとき、4〜5人の東電社員が、あっそれはないです、と言い切ったんです。
言い切ったというか、なんというか、嘘をついているとかじゃなく、自然に声がそろった感じだったんですよ。
 
で、東電の人たちの、この人たちは全員対人恐怖症かと思うような挙動不審な様子に不安になりつつも、
これは、メルトダウンについては嘘はついてないな〜と直感的に思ったんです。
それで、とりあえずメルトダウンの心配はないんだろうというところは信用していたんですが、
直前まで格納容器の損傷に気づかず、水棺の計画が進められていたことといい、もしかして本当に…
 
分かってなかったんじゃないかと…
 
イメージ 1
13日夜9時代のNHKニュースより↑
 
騙していたとか誤魔化していたよりも、本当によく分かっていなかったんじゃと疑ってしまうのは、
その後の計画停電のあまりの計画性のなさ、その社会的影響についての想像力のなさ、
事態の収拾に向けての作業が滞りすぎていること等、
もしかして、東電って、全体にすこぶる能力の低い人ばかりと思ってしまうことが相次いだためで、
メルトダウン発覚の話を聞いたときも、
悪意があったというより、本当に単純に能力不足だったんじゃないかと思ってしまいました。
そして、そのほうがむしろ、不安です
 
原子力安全保安院が、レベル7に相当すると発表したときの、
説明力のなさにも驚きましたけどね…あれで伝わると思っているんでしょうか…
まるで、詳しくは各テレビ局の解説員に任せます、みたいな感じでした。
 
頭が良いけど悪意がある人より、
頭が悪く、そのため自分がしていることの重大性すらも認識できない人のほうが、
よっぽど厄介です。
悪意がない代わりに、本気で反省もしないし、自責の念も薄いからです。
どんなに批判しようとも、まさに、のれんに腕押し。
 
 
そして、まさかまさかのこのニュース。
元東電関連社員の兄弟、30キロ圏内で空き巣 
2011年5月20日09時49分  読売新聞)
 
関連会社なんてたくさんあると思うので、どの程度の関係の会社か分かりませんけどね…
 
 

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まだまだいろいろ隠してそうな気がします・・・

2011/5/21(土) 午前 7:15 ck4

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東電はとにかくおかしいです…どういう会社なのか分からないです。
長い間自民党政権下にあって原子力政策を推進してきて、どう考えても癒着はあるので、
今後、与党が民主党から自民党に戻ったら、どうなるんだろうと。

40年近く原子力政策に関わってきたのは自民党だし、むしろ与党になって責任取ってほしい、
とも思いますが谷垣さんの顔を見てると、そういう自覚はなさそうだし、
単に政党間の小競り合いが続いているだけに見えます…
早く地方に権限を渡すべきですよね。
じゃないと復興は進まないと思います。

普通の民間企業と違って、競争が全くない状態にあると、
あそこまで落ちぶれてしまうのかと…東電には驚くやら呆れるやらです。

2011/5/21(土) 午後 0:13 えばゆあ

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こんにちは。初めまして。素晴らしい文章能力で納得できました。ありがとうございます。最近は哀れで悲しくて諦めも出て、原発恐怖症にもなり、ニュースを見ないようにしています。

2011/5/24(火) 午後 5:20 マンジュラ

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マンジュラさん

拙筆ですが、もし少しでもお役に立てたなら嬉しいです。
ニュースは、意識的に見ない日や時間帯を作っていいと思います。
私も、ブログ更新をゆっくりにしました。

原発事故の初期の注水作業に中断があったことで揉めたうえ、
結局、「中断はなかった」と…
実は現場の判断で注水を続けてられていたとか、情報が二転三転していて、
どことどこがどういう関係で誰が何を知っているのか、本当に釈然としないことばかりです。

官僚や政治家のすることなら、ある程度一貫性があるので推測できるんですが…
東電は、方向性がブレブレなのか、内部もバラバラで全くまとまらないのか、
ボロが出すぎだし、情報の出し方は不自然だし、
悪意があるにしても「でもそれ本当にメリットあるの?」
みたいな稚拙な行動とか…変な会社です。

事故の収束の見込みが立たないと、被災者以外の人たちも本当に困りますよね。
マスコミには、現地の情報を伝えて欲しいとは思いますが、
知るだけで何もできないと、見る側は無力感に襲われ不安を煽られるばかり。
色々なことがマイナスに振れていくのが心配です。

2011/5/27(金) 午後 11:56 えばゆあ


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