えばゆあぶろぐ

我が家は全員無事です。被災者の方々のご無事をお祈りするとともに、被災地や原発の危険地域で尽力されている方々に心から感謝します。

東日本大震災(東北関東大震災)

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2011年3月11日午後2時46分。

死者数は、16年前の阪神淡路大震災を大きく超え、
日本では戦後最悪の、世界的に見ても数百年に一度という自然災害が起こりました。


私自身や家族は無事でしたが、自身に被害がなかったぶん、
この書庫には、被災した方々にとっても、被災を免れた方々にとっても、
できるだけ有益かつ実用的な情報を載せていきたいと思っています。

ネットを通しての、デマや風評被害が問題になっていますが、
いたずらに不安を煽ることのないよう、情報を絞り、情報源を明確にするよう心がけています。
そのため、他の書庫の記事とは雰囲気が違いますが、ご了承くださいね★

今回の震災は、阪神淡路のときとはまた異なる種類の大災害で、
救出・支援活動や復興活動、ボランティア活動も難航しています。
地震から半月経ち、ようやく今回の災害の全体像が見えてきたように思いますが、
直接被災した方々にとってだけでなく、
多くの日本人にとって、この先、長い闘いになることは間違いありません。

でもいつか、皆に笑顔が戻ることを信じています。


『日本いのちの電話連盟』
毎月10日はフリーダイヤル 午前8時から翌日午前8時まで 0120-738-556

・岩手県 社会福祉法人 盛岡いのちの電話 019-654-7575 12:00〜21:00 日曜12:00〜18:00
・宮城県 社会福祉法人 仙台いのちの電話 022-718-4343 24時間
・福島県 社会福祉法人 福島いのちの電話 024-536-4343 10:00〜22:00
・茨城県 社会福祉法人 茨城いのちの電話 029-855-1000 24時間
・千葉県 社会福祉法人 千葉いのちの電話 043-227-3900 24時間
・東京都 社会福祉法人 東京いのちの電話 03-3264-4343 24時間FAX: 03-3264-8899
・神奈川県 社会福祉法人 横浜いのちの電話 045-335-4343 24時間 FAX: 045-332-5673
Spanish: 045-336-2477 Portuguese: 045-336-2488
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すさまじい映像を前にして

想定の範囲を超えた大地震、大津波でした。多くの映像が残されました。連日のように、きわめて大規模で凄惨な映像が流されています。
毎日みているうちに、気持ちが沈みこんでいる人がいます。暗い気持ちになっている人がいます。怖がっている子どもがいます。胃が痛くなったり、気分が悪くなったり、夜眠れなくなっている人もいます。
以前、自分自身が被災体験のある人の中には、その時の恐怖と不安がよみがえってきている人もいます。被災の方々の中にも、何度もニュースで見せられるのは辛いと感じている人がいます。
こんなふうにストレスがたまっている人は、どうしたらよいのでしょう。

ニュースを見ないことは悪いこと?

ある人から相談を受けました。毎日のニュースを見ているのは、とても辛い。でも、見ないのは、被害を受けた皆さんの現実から目をそらすことになり、いけないことなのではないかと。
なんという真面目な方なのでしょう。良い人です。世の中では、良い人ほど、心を痛めているものです。
さて、映像を見るのが辛ければ見るのをやめましょう。日常生活に使用をきたしているほどであれば、しばらく見るのをやめるべきです。自分の健康を守りましょう。
それは決して、現実から目をそむけることではありませんよ。
あなたは、被災地のみなさんの苦しみを、自分が苦しくなるほどにわかっているのですから。

子どもが怖がっていたら

子どもは、時間と空間の感覚が大人とは違います。大人は、映像を見ながら、確かに怖いけれども、これは昨日のことだとか、何百キロも離れた場所のことだと思えます。
でも、子どもは1キロ先も、1000キロ先も、どれほど違うのか、良く分かっていません。500キロ先を目指してドライブをはじめると、スタートから5分で「もう着く?」と聞いてくるのが子どもです。
怖がっている子どもがいたら、抱きしめて、「ここは大丈夫だよ」「今は大丈夫だよ」と教えてあげましょう。必要なら、チャンネルを変えましょう。

被災体験の恐怖と不安がよみがえってきた場合

あなたは、あのとき、こんなに恐ろしい目に会いました。世間の人は、もう何年も前のことだと言うかもしれませんが、そんなことはありません。
5年たっても、10年たっても、ちょっとしたきっかけで、昨日のように思い出してしまうことがあるのは、普通のことです。
あなただけではありあません。あなたが弱いわけでもありません。当然のことです。ほとんどの方は、一時的に不安になるだけでしょう。
辛ければ、チャンネルを変え、テレビを消しましょう。
そして考えましょう。あの時は確かに死ぬほど怖い目にあった。しかし、私は負けなかった。あの困難を私は乗り越えた。私は負けなかったと。
さらに、もし余裕があるのなら、今被災されている方々の支援を考えましょう。いくらかでも寄付しましょう。同じ困難で苦しんでいる人を助けることは、あなた地震の心の癒しにつながるでしょう。

心が苦しいこと、悲しいことは悪いこと?

実を言うと、私地震、毎日報道を見ている中で、日に何度もふいに涙がこみ上げてきます。悲惨な映像を見た時に限りません。ちょっとしたきっかけで、心の引き金(トリガー)がひかれてしまいます。
新潟市に住んでいる私にとって、中越地震以後、地震は他人事とは思えません。
さて、こんなふうに悲しみ、苦しむことはダメなことでしょうか。そんなことはありません。誰かのために心を痛めることは、悪いことではあません。「悲しむものと共に悲しめ」と言われているとおりです(『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』 )。
思春期の多感な思いで、心ふるわせている人もいるでしょう。長年の人生経験があるからこそ、被災者の気持ちに共感できている人もいるでしょう。人のために悲しみ苦しむことは、悪いことではありません。
その悲しみ、苦しみが、人を助けるエネルギーになったり、自分が成長できるきっかけになるなら、悲しみにも意味があるでしょう。
マスコミが悲惨な様子を報道することも、悲しんでいる人にインタビューすることも、私たちが報道を有効に使えるのであれば、もちろん意味のあることなのです。→災害時のマスコミの役割:新聞、テレビ、ラジオは何を放送すべきか

病的な悲しみ苦しみ

病健的、前向きな悲しみなら良いのですが、まるで今自分が災害に直面しているような激しく混乱した感情に襲われるとしたら、あるいは治療が必要かもしれません。PTSD(災害時直後の急性ストレス要害がこじれてしまった心的障害心的外傷後ストレス障害)と言われる状態かもしれません。
この状態の時には、脳のバランスが崩れています。遠くの、この前の出来事が、画面の中にあるだけなのに、脳が誤解して、今まさに実体験しているかのように感じてしまうことがあります。
ある時に一回だけなら良いのですが、もしもこんなことが何度もあるのならば、一度専門医に相談に行かれると良いかもしれません。治療を受ければ、きっと治ります。
これほど重いものでなければ、それは専門的な治療の必要もない、ごく普通のものであることは、前に申し上げた通りです。

楽しむのも良いこと

戦後最大の大災害がおきているこんな時期だからといって、楽しむことが悪いわけではありません。普通の番組も始まっていますね。テレビを見て笑うことは、悪いことではありません。
おいしくご飯を食べることも、スポーツも、趣味も、良いことです。あなたが元気になって、そして、被災者支援のためにも頑張りましょう。

ラジオのすすめ

テレビは、真面目で深刻な顔をした震災番組か、いつも通りの番組か、どちらかが多いでしょう。でも、ラジオは違います。
ラジオには、深刻な話題ながら、いつもの笑顔で放送できる不思議な力があります。地震の話題なのに、いつもの明るいBGMが流れていたりします。

ラジオ番組には、「いつものラジオの声を聞いて、ほっとした」。そんなメールが寄せられます。ラジオは、テレビよりも個人的に語りかけているような気になります。
自分の知っているいつものアナウンサー、ラジオパーソナリティーが、被災地の苦しみを知っているに決まっているのに、それでも笑顔で自分に語りかけてくれている、そう思えることが、癒しにつながるのでしょう。
ラジオは不思議な力を持っています。ラジオはおすすめです。

そして新聞もテレビも

新聞もテレビも、大災害後しばらくすると、災害ニュースの中でも、明るく前向きで元気の出る報道をし始めます(それも報道の役割です)。
苦しければ同じ映像を何度も見る必要はありませんが、私たちは事実を知り、被災地に悲しみ苦しみを知り、そして、被災地のみなさんと共に、マスメディアのみなさんと共に、一緒に復興の道を歩んでいきましょう。
 
 

 
 
 
それにしても私は、NHKのアナウンサーと解説委員の方々には、本当に関心しました
大震災が起こってからの数日間は、アナウンサーも解説員も、
それぞれ3人ほどで交代にテレビに映っていましたが、
ただ映像を見ているだけでも疲れるのに、どんどん変わっていく事態に対し、
そのつど落ち着いて対応している様子には、さすがNHK…と思わずにいられませんでした
 
分かりにくい東電の説明を、簡潔に、素人にも分かりやすく即座に解説してくれる、
解説委員の皆さんの頭の回転の速さには、頭が下がります。
ああいう人が東電にいれば良かったのにな
 
これだけ長く集中的にNHKを見てたことって、過去になかった気がします。
でも、これだけ見続けたせいか、見慣れた解説員の方が出てくると、ちょっと安心するように…
特に水野倫之解説委員が出てくると、頼りになりそうな方だし、聞いていて安心します
しかも微妙にオシャレ(に気を使っている)で、見ていてなんとなく安らぎますw
声の低さも理由の一つでしょうが、
私にとっては、あの声と話し方は、もはや「癒し」になりつつあります…
 
だいぶ年上だと思うけれど、ああいう方なら、結婚相手としても安心できそう…
単純接触効果&つり橋効果ってやつでしょうかね
 
 
すごく低レベルな話だと思いますよね?
でも…
この方もほとんど休みなく頑張っているのだから、自分も自分なりに頑張らなきゃと思います。

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プロセス(死別を乗り越える過程)の3段階説

 急性期


ショックとを受け、頭が真っ白になる感覚の麻痺や、身体感覚の変化、激しく深い悲しみ、号泣の段階。
通常は、1〜2週間。
災害や事故の様な「予期しない死」の場合は、特に強い。
この段階では「しっかりしなさい」と言った励ましは有害。泣くことには意味がある。

 中期

亡くなった方に心がとらわれる段階。数週間〜1年(個人差は大きい)。うつ状態でふさぎこみ、また時には躁状態で妙にはしゃぐ。精神的にはかなり不安定でも外見的にはきわめて正常を装い、一見元気に学校や会社へ行く。
けれど、心の中では、自責感があり、不眠、食欲不振状態になったり、うらみ、怒りなど、様々な感情が出てくることも。
(「どんな感情も受け入れよう」→死別の悲しみを癒すための10の指針)

周囲からは、「早く元気になれ」とせかされたり、逆に少し元気な言動が出てきたことを責められたりすることで、辛さを感じる。
このような状態が1年(子どもが亡くなった場合は数年でも)続くこともある。
しかし、これらのことは、まったく正常なこと。だれもが、そうなること。

 回復期

人生は続いていると感じる。自分もまだ生きて行こう、まだ人生の目標はあると思える時期。。激しい悲しみや苦痛なしに、故人について語れる。アルバムを開き、故人との思い出を優しい気持ちで語り始めることができる。

病的悲嘆

死別者の10〜15%が病的悲嘆に陥る。
病的と言っても、いわゆる病気ではないが、悲嘆が長期化するか非常に強度。悲嘆がプロセスの一つの段階に長くとどまる 。
時には、感情の麻痺し、悲しむことができず、前に進めない。

病的悲嘆の危険因子

突然の予期しない死、子供を失ったとき など。(今回の大災害には、多くの危険因子があるように思う。)
家族や友人の不用意な勇気づけなど。

プロセスを理解する意味

*それぞれの段階ごとに、激しい悲しみや不安定な時期があることを周囲が理解し受け入れることが大切。また、今回の大震災のように特殊な死別の状況では、通常と異なる感情や行動が出てくるのも当然と考えよう。
*共感と傾聴が大切。回復を焦らないこと。回復には時間がかかる。しかし、苦しいけれども悲嘆のプロセスを通っていったとき、それは長い長い時間の後では、人生にプラスに働くこともできるのだから。

災害被害者葬儀の問題

葬儀に関連する一連の行事は、心のケアの面でも大切でしょう。とてもうまくできていると思います。しかし、大災害の時には、普段の葬儀ができません。ご遺族の中には、きちんとした葬儀ができなかったことを、後々まで悔む人もいます。
できるなら、できることなら、できるだけきちんとした葬儀をしてあげたいと思います。
今回の東北地方太平洋沖地震では、数百の遺体が海で見つかっているのに、何日も手を出すことができません。万を超える犠牲者が、水の底や泥の底に何日も何日も沈んでいます。すさまじい規模の大災害の中で、火葬さえ満足に使えないようです。死を乗り越えるにあたって、これはどんなにつらいことでしょう。
周囲の協力がなければ、通常よりずっと多くの人々が、病的悲嘆に陥るでしょう。みんなの協力で、少しでも良い葬儀を、少しでも心の支えになることをと。願わずにはいられません。
>>関連ページ:カウンセリングマインド:心のケアのために身につけたい態度

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今回の地震と津波の被害地域は、高齢者の方々の多い地域でした。
これからボランティアを希望されている方々も、高齢者の方と接する機会があると思います。
分かりやすく、高齢者の方々特有の心理状態を説明しているサイトがありましたので、紹介します。
 
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災害弱者としての高齢者

 若者のような、社会的強者は、自力で、力強くすばやく行動できます。早く避難所に入り、良い場所を取り、そして早い時期に避難所を出て、新生活をスタートさせることもできるでしょう。
強者は、冷たく硬いおにぎりでも平気です。赤ん坊や高齢者に比べれば、簡単に脱水症状をおこしません。ペラペラと文句が言える人もいるでしょう。
でも、お年寄りは、じっと我慢をしているかもしれません。
避難所に来るのが遅れ、寒い場所で何も言えず、震えているかもしれません。
本当は大人用のオムツが必要なのに、誰にも言えない人もいるかもしれません。
避難が遅れ、居心地の悪いところしか空いていないかもしれません。
避難所がリーダーの下で正しく運営されているならば、高齢者、障害者、 ・ 子ども、妊婦、赤ん坊など、災害弱者の人々をいたわり、良い場所を提供することもできるでしょう。
すべての場所がそうであれば良いのですが。
さらに、社会的弱者は、避難所から出ることも遅くなるかもしれません。
人よりも居心地の悪い場所で、人よりも長期にわたって暮らさなければならないときもあるでしょう。

トイレ・風呂

年齢が上がれば、だれしもが、排尿排便の問題を抱えています。自宅なら融通がきくし、失敗しても大丈夫ですが、みんながいて、プライバシーも不十分な避難所ではどうでしょうか。
仮設トイレも、きたないとか、プライバシーという問題ではなく、あの段差がとても辛いかもしれません。手すりがなければ不安かもしれません。和式ではバランスが取れず、危険かもしれません。
トイレに行かないように水を飲まない人もいます。
仮設のお風呂も一人で入れるでしょうか。毎週デイサービスに通って、お風呂に入れてもらっている人もいるかもしれえません。でも、避難所ではどうなるでしょう。不安がいっぱいかもしれません。

思い出

地震とそして津波で、思い出の品を全て失った人もいるでしょう。おにぎりや毛布は自衛隊が持ってこられても、思い出の品はそうはいきません。
若い人たちは、まだこれから、いくらでも思い出を作ることができます。これから、アルバムのページを増やすこともできます。でも、高齢者には時間が足らないかもしれません。
家を失っことも、田畑を失ったことも、何十年と共に暮らした家や土地を失った喪失感は、若者の感覚とは違うでしょう。


健康管

避難所になっている体育館などは、どんなに関係者が努力しても、健康面を考えれば、やはり快適とはいえません。不十分な暖房、換気。布団を敷き詰め、大勢の人が一緒に寝泊りしています。
阪神大震災では、健康を害し、持病を悪化させ亡くなる高齢者もたくさん見られました。避難所から病院へ運ばれ死亡された高齢者の死因の半数は、肺炎でした。
せっかく大地震と大津波に生き残ったのに、これ以上の犠牲者を増やしてはいけません。高齢者の健康管理は、とても大きな課題です。
水分補給、体の清潔、適度な運動、感染症の予防。強い人ならさほど気にしなくても良いことが、高齢者の場合は、誰かが意識してケアする必要があります。
心理的な落ち込みも気をつけなければなりません。デイサービスでは、楽しい雰囲気の中で、レクレーション(リハビリ)をしたり、食事をしたり、入浴したりしています。

お話しを聞こう

苦しんでいるお年よりの話を聴きましょう。避難所で、仮設住宅で、あなたの身近で。苦しい思い、辛い思いを、お聞きしましょう。
話をしてもらうだけで、心はずいぶん軽くなるものです。
若いころの昔話も良いかもしれません。
一緒に話すことで、孤独感も和らぎます。心のケアになり、体の健康にもつながります。
話を聴くことは、私たちの想像以上の力があるのです。
良い避難所なら、お年寄りにとって、とても楽しい場所になるかもしれません。

人間関係の喪失と創造の繰り返し

突然の災害。命からがら避難し、避難所に入ります。ここで、ご近所の人間関係を失うこともあるでしょう。
避難所での新しい人間関係を作らなければなりません。
苦労の末、新しい人間関係ができはじめたころ、それをまた失います。新しくできた友人が、一人去り、二人去り、避難所を出て行きます。
そしていつか、自分も避難所を去ります。
ここで、自宅に戻れ、ご近所の人もみんな戻り、元どおりの生活ができればよいのですが、大災害が発生していれば、そうはいきません。今回の東北関東大震災では、町の復興はいつになるのか、わかりません。
自宅に戻れなければ、避難所から、仮設住宅へ。
避難所での人間関係を失い、今度は仮設住宅地での、また新たな人間関係作りを始めなければなりません。
高齢者にとって、人間関係の変化は、大きなストレスになります。
仮設住宅での新しい人間関係作りに失敗してしまえば、阪神大震災のときに何例も見られた「仮設住宅での高齢者の孤独死」といったとても悲しい結末すら考えられます。
仮設住宅を出た後、さらに各々の事情により、もとの家に戻れない人も多数いることでしょう。
高齢者のストレスは続きます。
寂しい思いで、今いる場所を出て、心細い思いで、新しい場所に入る。そんなことがないように、ケアをしていければと思います。

高齢者の良いところ

(暗い話が続いたので、明るい話も)
昔は、高齢期は健康を失い、お金を失い、仕事を失っていく、喪失の時代と言われていました。でも今は違います。元気な高齢者はたくさんいます。若者以上に夢と希望を持っている高齢者もたくさんいます。
収入は減りますが、支出も減ります。自由な時間は増えます。新しいことを始める高齢者もたくさんいます。各地の市民大学講座など、高齢者ばかりです。今や高齢期は想像の時代です。
高齢者はたしかに素早く動くことはできません。しかし、ある家では、大地震が来てみんなが慌てふためいた時、おじいちゃんが叫びました「みんな!おちつけぇ〜!」。この一言で家族みんなが落ち着いて、避難できたそうです。
あまりの恐怖で動くことができなかったとき、「足が悪いおばあちゃんを助けなきゃ」と、そう思った時、勇気がわいてきたという人もいます。
被災地では、想像を絶する苦しみと困難があるのでしょう。でも、こんな時だからこそ、弱者への支援が生まれるのではないでしょうか。

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がんばっているお母さん、お父さん

今、日本中がゆすぶられています。お父さん、お母さんたちも、不安を感じながらも、一生懸命頑張っているはずです。
避難所で。被災地の自宅で。被災地の外でも、野菜のことで心配したり、災害がらみで残業が続いたり、仕事が上手くいかなくなったり。みんな、がんばっています。
あなたの努力が、あなたの子どもを支え、日本を支えています。

子どももがんばっている(心、体、行動の不調を起こしている子どもたちに)

いつもと違うことがおきれば、子どもは感じ取ります。子どもは強く元気ですが、周囲の影響を受けやすいのも子どもです。
甘え、赤ちゃんがえり、食欲不振、乱暴など、様々なことが起きているかもしれません。子どもの変化は、子どもの必要です。甘えてくるのは、甘えることが必要だからです。
乱暴な言動も、好きでしているわけではなく、子どもたちなりの必死の戦いです。
できることならば、受け止められればと思います。
大丈夫です。子どもは成長の過程で、いろいろなことが起きますが、そのつどちゃんと受け止めれば、子どもはそのごきちんと軌道修正して、強く正しく元気に育っていきます。
被災地では、特にご心配でしょう。子どもの心に傷が残らないように。PTSDになどならないように。そのためには、まず親がしっかりと落ち着き、子どもを支え、包むことが必要です。
私たち大人が、右往左往していては、子どもも安心できません。

愛を空回りさせないで

今、野菜のことで、みんな心配しています。子どもを愛するあまり、本当は乳児(一歳未満)が飲み続けなければ問題がないのに、赤ちゃんに一口も飲ませられない、お風呂にも使えない、さらに幼児にも小学生にも使えないと思って、心配している親たちがいます。野菜が心配だから避けている親もいます。
たしかに、安全でないものは避けましょう。でも、安全なものは使いましょう。
あなたが、野菜のことを心配しすぎて、かえって子どもの健康に悪いことをしてしまっては、とても残念です。ペットボトルの水をまとめ買いするような不安な心のままで子どもに接しているとすれば、とても残念です。
あなたの愛は素晴らしい。でも、愛を空回りさせないで。あなたの愛を適切に使って、我が子のためにも、よその子たちのためにも、良い行動をとりましょう。

あなたは、世界一のお母さん、世界一のお父さん

この大災難の中、悩んでいる親たちが大勢います。これは、たぶん今だけの問題ではないでしょう。
阪神大震災から10年後に聞いた話です。ある親は、子どもの問題行動で悩んでいました。子どもが生まれたばかりの頃、仮設住宅暮らしでした。仮設のプレハブ生活で、周囲に迷惑がかからないようにと、子どもが騒ぐことを叱ってきました。「私がこんな子育てをしたから、今この子はこんなふうになっている」と、お母さんは悩んでいました。
たしかに、その時、その時に、できるだけのことはしましょう。
でも、何がどうであれ、家やお金がどうであれ、子どもから見れば、あなたが世界一のお母さん、世界一のお父さんです。
あなたはきっと、その時その時に、精いっぱいの子育てをしてきたことでしょう。
だから大丈夫です。子どもは、きっとその子なりの花を咲かせます。
どうぞご無理をなさらないで。みんなで協力しながら、子育てをしていきましょう。
中越地震で被災された方が言っていました。
地震は確かに大変だった。でも、全国からすばらしい慰問団の人たちが来てくれた。地震がなければ見せてあげることができなかった、人形劇やお芝居や、すばらしいボランティアとの出会いがあった。これは、子どもたちにとって、なんてすばらしい体験だったことでしょうと。
子育ては、一人でするものではありません。みんなの力を借りましょう。
子育て最大のコツは、子育てに幸福感を感じることです。
さあ、みんなで、楽しく子育てです。

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長引くことが予想される震災復興ですが、「子ども」への影響を心配されている方も多いと思います。
私自身には子どもはいないのですが、子どもへの影響や接し方について、
まとめてある心理学のサイトがありましたので、紹介します。
 
今回の被災で、両親を失った災害孤児を引き取りたいと思っている方や、
短期間でも面倒を見てあげたいと思っている方、
避難所などで、そういう子どもにどういった接し方をすれば良いか、悩んでいる方々もいると思います。
妊婦さんや子ども、高齢者は災害弱者です。
ご参考になれば…
 

災害後の「赤ちゃんがえり」や心身の不調:子どもに普通に見られる様々な状態

子どもたちも、強い不安と恐怖を感じ、様々な問題が出てきます。
無気力、暗闇への恐れ、夜尿(おねしょ)、悪夢、甘えや、わがままといった、いわゆる赤ちゃん返り(退行現象)などが見られます。思春期になれば、様々な体の不調、ひきこもりや、反抗的態度が見られることもあります。
時に人が変わったようにパニックになったり、突然あの時の恐怖が戻ってきたりもします。ささいなことでおびえ、ひきこもったり、無表情でぼうっとしたりすることもあります。そうかと思うと、妙に興奮して、落ち着きがなくなったりすることもあります。
食欲不振、頭痛、腹痛、吐き気、めまいなどが襲ってくることもあります。
***
でも、子どもが悪い子、弱い子になったわけではありません。親御さんは、自分の子どもがずっとこのままだったらどうしようと心配しますが、そんなことはありません。
ほとんどの場合、周囲のあたたかな対応で、もとの元気で明るい子どもに戻っていきます。

(ただし、まれにこれらの状態が強く長く続いている場合には、PTSDの可能性もありますので、専門医に相談しましょう。しかしいずれにしても、最初の段階では、PTSDにならないためにも、このページにあるような配慮をしていきましょう。)
また、これらの状態全てが、子どもにも見られるわけでありません。子どもの個性、年齢、受けた被害などによって、様々です。
 

子どもが災害ストレスに負けないように・心が傷ついている子どもへの対応

基本的には、子ども達がこのような様子を見せることを理解し、やさしく、しっかりと、受け止めてあげましょう。

今までできていた事までできなくなる赤ちゃん返りに対して、しっかりしなくてはダメだとしかりつけるのは、逆効果です。赤ちゃん返りは一時的なものです。不安を下げるために、一生懸命に愛を求めているのです。やさしく、抱きしめてあげましょう。
ただ、「赤ちゃんがえり」(退行現象)という言葉は、みなさんご存知でも、自分の子どもにどのように赤ちゃんがえりが出てくるかはわかりません。赤ちゃんがえりは、その子その子で、様々な形で現れます。
親は、子どもに強くなってもらいたいという愛によって、時に逆効果になることをしてしまいます。お気持ちはわかりますが、赤ちゃんがえりは、一時的なものであり、これから強く成長していくための一つのステップなのです。
子どもたちは、遊びを通して、学び、いやされていきます。できれば、場所や道具を用意して、遊ばせてあげましょう。
また、思春期の子ども達も、不安や恐怖と必死になって戦っているのです。怠けや反抗に見えることもあるでしょうが、頭ごなしにしかりつけるのではなく、少年たちの感情を受け止めてあげましょう。

「災害遊び」:子どもは遊びを通して癒される

被災後の子どもの中には、「災害遊び」といえるような、地震ごっこや、火事ごっこをして遊ぶ子ども達がいます。大人から見れば不謹慎で、非常識に見えますが、子どもなりに心を癒すための活動を本能的に行っているのです。(昔の有名な映画「禁じられた遊び」も、戦争被災者である子どものお葬式遊びです。)
子どもの災害遊びを、しかりつけて、無理に止めさせてはいけません
大人たちも、周囲の人と災害の話をするでしょう。暗く、悲しい話をするでしょう。一緒に泣くでしょう。そのことによって、癒されるでしょう。無理に止められたら、いやですよね。
子どもの場合は、うまく言葉で表現できない部分、遊びという行動によって、癒されていきます。普通の遊びですら、不謹慎、うるさいと止められています事がありますが、遊びは大切です。
ましてや、災害遊びは、それこそ不謹慎と言って叱られそうですが、災害遊びこそ子どもが自分の心を癒そうとしている行動です
災害遊びは、ごっご遊びや、積み木、砂場遊びなどで出てきますが、これ以外に、絵に描く子どももいます。暗い絵だからと言って、辞めさせないでください
また、子どもでも、災害の話を繰り返しする子もいます。子どもですから、訳のわからない話を、それこそ何度もするでしょうが、どうか聞いてあげてください。
***
避難所なのでは、周囲の迷惑を考えれば、静かにしなければいけないこともあるでしょう。あるいは、隣にいる人が泣き崩れているときに、子どもが災害遊びをするのは、たしかに忍びないでしょう。
そんな時は、ぜひ誰か、心に少しでも余裕のある大人が、別の場所へ連れて行ってあげてください。ただやめさせるだけではなく、あっちであそぼうと、連れて行ってあげてください。子ども用のスペースがあれば、一番いいですね。少し落ちつけば、子どものためのボランティアもたくさん来るでしょう。ぜひ活用してください。
ボランティアだけでなく、避難所のお年寄りで、力仕事はできないけれど、子どもとやさしく遊ぶのは得意な人もいるでしょう。お年寄り自身、子どもと接することで、心癒される人もいることでしょう。
 


子どもに無理はさせない

災害遊びや、災害の絵や、災害の話が、心をいやすとは言っても、だからといって、無理に子どもに被災時の絵を描かせたり、作文を書かせることは、注意しなくてはなりません
「遊び」は、あくまでも、子どもが自発的に、楽しい思いで行うものです。だからこそ、心を癒す効果があるのです。
無理はさせない。でも、子どもが表現してきたときには、自由にさせてあげるようにしましょう。
なお、この「災害遊び」も、すべての子どもに見られるわけではありません。子どもも大人も、被災者一人ひとりは、それぞれ別々の体験をしているのですから。
また、子どもの中には、災害後とても良い子になってしまう子もいるでしょう。がんばる子です。でも、無理をさせるのはやめましょう。しっかりと、その子を認め、愛し、時に甘えさせ、休ませましょう。一見元気に見える子どもも、無理をしているかもしれません

親自身が、自分の心を守る

まじめな親や、先生の中には、自分を犠牲にしてでも子どもを守ろうとする人がいます。その心はすばらしいのですが、子どもの心を支えるためには、大人の笑顔と冷静さが必要です。
子どもの心の傷が長引いて、PTSDにならないためには、周囲の大人の力が大切です。まず、大人が落ち着いて、子どもの前で笑顔になり、子どもをしっかり抱きしめましょう
こんな言い方をすると、今とても余裕がない大人たちは、さらに自分を責めてしまうかもしれません。でも、そんな必要はありません。
子どもを守り育む仕事をする人にとって、自分自身の心を守ることは、とても大切です。子どものためにも、自分自身を守りましょう。

必要な休息をとりましょう。愛を注ぐだけではなく、愛を受けましょう。あなたの苦しみや苦労を、わかってもらいましょう。
子どもを守るのは親の役割、親を守るのは地域のみんなの役割です。
みんなで一緒に子どもを守っていきましょう。

子どもの災害と心のケアに関する本

BOOKS
心のケアと災害心理学―悲しみを癒すために 』 藤森立男 藤森和美 著 芸文社
子どものトラウマと心のケアhttp://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=usuimafumi-22&l=as2&o=9&a=4414403464』藤森和美
学校トラウマと子どもの心のケア 実践編―学校教員・養護教諭・スクールカウンセラーのためにhttp://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=usuimafumi-22&l=as2&o=9&a=4414400260
親子のための地震安全マニュアル―家庭で備える地震対策最新情報!http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=usuimafumi-22&l=as2&o=9&a=4890489142
防災授業 僕たち自然災害を学び隊!―自然災害は、どうして起きるのかな?どうすればいいのかな?http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=usuimafumi-22&l=as2&o=9&a=4485300080
12歳からの被災者学―阪神・淡路大震災に学ぶ78の知恵http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=usuimafumi-22&l=as2&o=9&a=4140112077
地震から子どもを守る50の方法http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=usuimafumi-22&l=as2&o=9&a=489309369X
今すぐできる!ママが子どもを地震から守るための本 (マミーズブック)http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=usuimafumi-22&l=as2&o=9&a=4780402727

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