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薬剤師としてよく感じることに患者さんは不安で恐れの強い方が多いですね。
体の調子が悪ければ気持ちもマイナス思考になりやすいのは当然だと思います。
中医学では内臓と気持ちの関係を説いています。
中医学では、不安感が強く上手く睡眠がとれず、時に動悸を起こしやすい人は内臓の「心」が弱い状態と言われます。
不安な状態は心気の不調和です。心は「神」を蔵するとして心の「気」と「血」とか「心陰」(陰とは体の中の組織や組織液など目に見えるもの)が不足すると「神」が傷つきやすく安定できないのです。
心は五行説では「火」に属して、長期に及ぶストレスで不安が募れば心の火は燃え上がりますます気・血・陰とも消耗していきます。
このときもう1つ注目すべき臓器が「腎」で、感情面では「志」と表現され、腎が弱ると人間の本能的な道しるべ、生命の根源的な感情である恐れが出てきます。
志がしっかりしていれば、恐れはないでしょう。恐れが出てくると自信喪失や懸念や不安感が生まれます。腎は五行説で「水」に属しています。
先ほどの火の内臓の「心」と水の内臓の「腎」が調和が保てれば、不安や恐れや自信喪失などの精神状態も起こらないとされます。
火が燃え過ぎないように水で調節しているとでも言いましょうか。
体の症状にも注目すると、睡眠がうまくとれない、時々心臓あたりがちくっとするとか動悸があるときは内臓では「心」と血液の状態を良くすることも重要で、「帰脾湯きひとう」や「酸棗仁湯さんそうにんとう」が良く使われます。さらに寝汗がひどく、布団をはいでしまう様な場合には「腎」の治療も必要になり心腎を補う「天王補心丹てんのうほしんたん」が使われます。
中医アロマセラピーでは、これらの症状にあう香りをいくつかあげています。
不安や恐れが強い場合、ゼラニウムやベティパーが良いとされ、孤独感が強く不安とイライラがあるときはローズやパルマローザが良いとされます。
他にも落ち込みと不安が交互に現れるなどにはジャスミンが良いといわれます。
心経のツボの「神門」は手関節の横シワの親指側の尺骨先端のすぐ内側にあるのですが、ここをどなたか信頼関係のある方に片手で支えてもらいながら、神門をもう片方の親指でおさえてもらいましょう。
不安感は、内臓の弱りの感情表現です。見逃さずメンテナンスが必要そうです。
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