ふくろう医者の診察室

健康や病気のことを縦糸に、診療室でのエピソードを横糸に。訪問ありがとうございます。

アンチエイジングは外見より健康長寿志向へ 寿命120年に挑む抗加齢医学

抗加齢(アンチエイジング)に対する意識が大きく変わろうとしている。
見た目の若さを最優先し美容やサプリメント中心の商業主義が先行してきたが、数年ほど前から健康長寿実現の手段とする考え方が定着してきた。
科学的に本当にどこまで効果があるのか、検証作業も進む。
 
6月中旬、京都市で開かれた日本抗加齢医学会。
東京都健康長寿医療センターの青柳幸利副部長は「毎日8000歩以上歩き、うち早歩きなどの中強度の動きを20分以上取り入れるだけで、老化防止に効果的なことがわかってきた」と発表、注目を集めた。

群馬県中之条町の協力を得て、65歳以上の町民約600人を対象に日常生活での歩数と病気の予防効果との関係を9年間調べた。
腰に一日中、体動計をつけてもらう。
歩数のほかに、速足の散歩や山歩きといった筋肉にある程度の負荷がかかる運動は中強度、散歩や買い物、炊事、洗濯などは低強度として記録される。

転倒骨折免れる
調査に参加したNさん(79)とSさん(72)夫妻は体動計で確認しながら1日8000歩以上歩き、中強度の運動を約20分心がけた。
血圧や血糖値も安定、バイクで転倒して転んでも骨を折らずに済んだという。
 
一方、ある旅館のおかみは同じように1日8000歩以上歩いていたが、大半が低強度の動きで、調査期間中に骨粗しょう症になった。
 
青柳副部長は2000年代初めから、各自治体が実施した筋肉トレーニングの抗加齢効果に疑問を抱いていた。研究者の数と同じほどあるといわれるプログラムを各自治体がばらばらに採用、月1回など実践しても多くの人に適切な効果を引き出せる科学的な根拠がなかったからだ。

食事の取り方でも抗加齢対策が変わってきた。
ポイントはカロリー制限だ。
 
順天堂大学の白澤卓二教授らは、30歳代、40歳代のやや肥満気味の主婦15人に、昼食と夕食を各550キロカロリーにして1日のエネルギー摂取量を1600キロカロリーに抑える食事を1カ月間続けてもらった。
老化の指標である過酸化脂質の量が全員減った。
食べ過ぎが細胞の老化を促進させていると推定された。

人間の寿命120年
これまで抗加齢対策の弁当メニューなども考案してきた白澤教授だが「今までの対策は長生きしている人の経験や知見に基づいて実施していることが多く、科学的根拠が十分に解明されていなかった」と話す。
 
抗加齢医学は予防医学の柱としてて認識されてきた。
うさんくさそうな対策も、遺伝子やホルモンの解析で科学的な真偽がわかるようになってきた。
 
遺伝子研究などから人間の寿命は約120年という。
実際には病気などにかかり寿命を縮めている。
この要因を取り除き、寿命を延ばす要因を探すのが抗加齢医学だ。
 
地域で伝承されてきた健康法や健康長寿者の生活習慣をひとつひとつ検証していけば抗加齢の重要な手段になる可能性が高い。

老化の進行は「ドックで確認
体の老化がどの程度迪んでいるかを知るには、「抗加齢ドック」を受けるのがよい。
「抗加齢ドック」は、年を重ねていくと起きやすくなる体の変化(傾向)を知り、病気の発症を防ぐことにある。
病気を早期発見する「人間ドック」とは違う。
 
抗加齢ドックは採血や尿検査のほか、骨密度、肌の弾力測定など項目は医療機関によってまちまち。
健康保険は利かない。
ある医療機関では1回10万円前後だ。
 
アンチエイジングブームにわいた00年ころに相次いで開設されたが、医学的知識に乏しいまま様々な検査が横行したり、美容的側面が強かったりして、ビジネス色が強く、ここ数年は閉鎖に追い込まれる例も目立つ。
どこで受けるかは、慎重に選ぶようにしたい。

 
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日本抗加齢医学会ホームページ

参考・引用
日経新聞・朝刊 2010.7.25

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iPS細胞で世界初の心臓病治療へ 学内審査委に申請

大阪大学の澤芳樹教授らの研究チームは21日、iPS細胞を使い心不全を治療する臨床研究の計画を学内の審査委員会に申請したと発表した。
同細胞から作った心臓の細胞を移植する。
iPS細胞の再生医療の研究は、実施中の目の病気、審査中の脊髄損傷に続く3件目で、心臓病では世界初。
心臓移植しかなかった患者の治療につながる可能性がある。
早ければ2018年前半にも1例目の手術を実施する。

計画では京都大学iPS細胞研究所(京都市)があらかじめ作り置きしている「iPS細胞ストック」を使う。
このiPS細胞をもとに拍動する心筋細胞を作製。
それをシート状にして2、3枚重ねて重症の心不全の患者の心臓に移植する。
18歳以上75歳以下の3人を目標に実施する予定で、1年間で安全性や心臓機能の回復などの効果について検証する。
 
研究チームは20日に、内容や倫理面などを審議する阪大の特定認定再生医療等委員会に計画を提出した。
認められた後、厚生労働相に計画を提出する。
厚労省の部会で議論され、厚労相の了承が得られれば臨床研究を実施できることになる。5年後をめどに一般的な治療法にすることを目指す。

澤教授は同日開いた記者会見で「20年間研究をやってきていよいよ本格的なスタートを迎えることができた」と話した。
 
国内でのiPS細胞を使う再生医療の研究は、理化学研究所などが目の病気の患者に実施しているほか、慶応大学が脊髄損傷の臨床研究を学内の委員会に申請している。
再生医療ならば治療できる場合があると期待されており、順調に進めばiPS細胞を使う医療の普及につながる。
 
澤教授らはこれまで、心不全患者に別の細胞を移植する治療を実施してきた。
患者の太ももなどから取った筋肉の細胞をシート状にして移植していた。
心筋細胞と異なり拍動しない細胞で、命の危険が迫る重い心臓病の患者では治療効果が低いといった課題があった。
 澤
教授らは豚での実験で、iPS細胞から作った心筋細胞のシートを移植した際の効果を確認してきた。移植した心筋細胞は心臓の一部のように拍動して働くことで従来よりも効果が見込めると見ている。

 
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参考・引用
日経新聞・夕刊 2017.7.21



 
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心不全、重くなる前に

心不全、重くなる前に

年をとると、休みなく働き続けてきた心臓の機能が衰え、息切れや疲労感などにつながりやすい。
こうした心不全の人が増えており、見過ごされているケースもある。
重い状態に陥らないためにも、早めに対処するとともに、身近な医療機関でケアや介護を受けられると安心だ。

地域医療と連携重要
「筋肉のこりが、だいぶ良くなりましたね」。東京都内の集合住宅。
Yさん(女性、81歳)の腰をマッサージしながら、理学療法士Bさんが声をかけた。

Yさんは約2年前に心筋梗塞を起こしたことなどがきっかけで心不全に。
体力が落ち一時は自力で歩くのが難しかったが、少しずつ回復している。
この日、Bさんの補助を受け、歩行器を使い建物の廊下を歩いたり、腰かけた状態から立ち上がるのを試みたりした。
桜が咲くころ、近くのスーパーまで歩いて買い物に行くのがいまの目標だ。

Bさんは週に1回訪問。
Yさんの状態に合わせて「立った状態でかかとを上げる」など、無理なく1人でできる練習メニューを提示する。
日本心臓リハビリテーション学会が認定する指導士の資格ももつ。
循環器を専門とする医師も月に2回訪問する。

心不全は、さまざまな原因で血液を動脈に押し出し、静脈から引き戻す心臓の機能が落ち、息切れやだるさ、むくみといった症状が出る状態をいう。
慢性心不全は年齢とともに増え、80歳以上の1割に達するともいわれる。
国内の患者は百万人以上との推測もあり、高齢化でさらに増える見込みだ。

日本心不全学会は昨秋、高齢心不全患者の治療に関する提言を発表した。
このまま心不全患者が増え続ければ、循環器の専門医だけではとても対応しきれない。
そんな危機感も、提言の背景にある。

複数の病気を抱えがちで症状にも個人差がある高齢者の場合、患者をよく知る地域のかかりつけ医の役割が重要で、医療よりも介護やケアが大事なことが多い、などとした。

一般的に、循環器の専門医が在宅で診療するケースは少ないが、在宅の治療とケアに力を入れる循環器専門医が経営する医療機関もある。
看護師など複数の職種で患者の状態をみて、状態が悪化しそうになれば医師が緊急にかけつけて治療する。

病院の専門医と地域の医師らがうまく連携できれば、心不全に対応できる。
患者さんには、専門医とかかりつけ医の2人の主治医をもつとよい。
 
息切れ・むくみ サイン
ステージ「B」の人がたくさんいるという。(図を参照)
隠れ心不全はBないしCの初期にあたる。
 
高血圧は、心不全を招く代表例。
糖尿病も心不全の原因になりやすく、こうした病気があればまずは治療したい。
 
階段を上がるとすぐ息が切れる、立ち仕事でもないのに足がむくむ。
そんな場合は、ステージ「C」に進み始めている可能性がある。
首もとの皮膚が揺れて見えたら医師に相談したほうがよい。
心機能が落ちて処理できなくなった血液がたまり、首の静脈をふくらませることで起こるとされ、心不全の可能性が高いという。
 
治療は、高血圧など原因となる問題に対処しつつ、薬で体に余分にたまった水分を外に出したり、心臓への負担を減らしたりするのが一般的。
注意したいのは、ある段階から症状が一気に進んで生命に危険が及ぶ「急性増悪」という事態だ。
治療で命は助かっても、心機能が一層落ちやすい。
塩分のとりすぎ、薬の飲み忘れなどは心不全を悪化させやすい。
体重が週に2キロ以上増えると要注意で、患者は毎日の測定がすすめられる。
 
運動には心筋をしなやかにし、ポンプ機能を補って心臓を保護する働きがある。
無理のない範囲で毎日歩き、2〜3日に一度のペースで下半身のスクワットに取り
組みたい。
ただ、激しい運動は心不全を悪化させる危険があり、どの程度なら安全か、事前に医師に相談する必要がある。 

‘’’終末期治療中止も選択肢’’’
心不全は根治が難しい。
学会の提言は、治療だけでなく、終末期を迎えたときの対応にも触れている。
 
治療の多くは、つらい症状を軽くするが、終末期では、副作用による苦痛が治療効果
を上回ることもある。
そんな場合は「治療を中止してもよい」とした。
呼吸苦を和らげる目的でのモルヒネ使用も考慮される。
心肺停止時に蘇生を希望するかや最期の過ごし方について、提言は「医療者が患者や家族と事前に対話することが重要」と指摘する。
 
症状が重い心不全の患者は病院に運ぱれてそのまま亡くなることも多い。
提言の策定委員長は「住み慣れた自宅などで亡くなるという選択を、心不全の人がもっと実現できるようにしたい。地域の医療関係者らと方策を考えたい」と話す。 

私的コメント;
安楽死にも関係する非常にデリケートな問題です。
一歩間違えれば医療訴訟となります。
日本心不全学会がそこまで踏み込んでいるのにはびっくりですが、日本医学会レベルでのコンセンサスが必要と思われます。

 
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参考・引用
朝日新聞・朝刊 2017.3.1


私的コメント
感染症患者の爆発的な広がりになぞらえて「心不全パンデミック」と呼ばれることがあります。
心筋梗塞や不整脈がもとで心不全になることがありますが、医療の進歩でこうした病気での死亡率が減ったことも、心不全の増加に関係しているとされています。

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緑内障、眼圧上昇で視野狭まる 目薬で水分排出 進行抑制

日本人の中途失明の原因として最も多い緑内障は、視野がしだいに欠け、やがて失明に至る。
最近では点眼薬の種類が増えてきて、病気の進行を効果的に抑えることが可能になった。
40歳以上なら年に1度は人間ドックや眼科医院で視野を検査してもらい、早期に発見して治療することが重要だ。

50代のAさんはある日、右目の視野の片隅がちらつくことに気づいた。
不安に思って自宅近くの眼科医院を受診。眼圧や眼底を調べた医師は「ちらつきは眼球内のごみで、問題はない。しかし緑内障の恐れがある」と告げた。
 
医師の勧めで視野のすべてが見えているかどうかを詳しく調べる検査を受けたところ、右目の視野が約6分の1欠けていることが分かった。
片目で見ても気づかない程度の軽い症状だったが、進行を抑えるための点眼薬を処方された。

視神経を圧迫
緑内障は、目の中で生じる水の流れが滞ることで眼圧が高くなり、これに押されて視神経が壊れてしまう病気だ。
眼球内では、レンズとなる水晶体を支える毛様体で房水と呼ばれる水が常に生成されている。
涙とは別に、血管のない角膜や水晶体に栄養を運び、角膜の縁から体内に排出され、吸収される。
ところが排出がうまくいかず眼圧が高まると、目の奥にある視神経の組織が壊れ、緑内障となる。
 
水晶体が濁る白内障は、視力が落ちるのですぐわかる。
一方、緑内障は視野の一部が欠けていくが、両目が互いに見えない部分を補い合ううえ、知らず知らずのうちに視点を動かして脳内で全体を合成しているため、症状になかなか気づきにくい。
異常に気づくのは相当に進行してからで、手遅れになりやすい。
 
また白内障は手術で水晶体を人工レンズに入れ替えれば視力を取り戻せるが、緑内障で壊れた視神経を治す方法はまだない。
iPS細胞を使った再生医療の対象も網膜などの細胞の損傷で、視神経の再生は困難と考えられている。
細胞を再生させる医療が進んでも、緑内障で壊れた組織を再生させるのは不可能だ。
水を減らして眼圧を下げ、進行を食い止めるのが治療の基本となる。
 
リパスジル(商品名グラナテック)は2014年末に発売された比較的新しい薬だ。
京都大学の研究成果をもとに開発された。
 
目の中の水は主に角膜の縁にある「シュレム管」と呼ぶ場所から外へと流れ出る。
シュレム管は編目状の組織で蓋をされているが、リパスジルは組織の細胞の形を変え、水の通りをよくする。
目の中の水が減り、眼圧が下がる仕組みだ。
 
シュレム管は水を排出する主要ルートだ。
この経路に作用するタイプの薬は初めてで、画期的だ。
ただし効き目には個人差があり、誰でも使えるわけではない。
1日2回の点眼が必要で、目の充血などの副作用もある。
 
現在最もよく使われているのは、サブルートからの水の排出を促すラタノプロスト(同キサラタン)などの点眼薬だ。
眼球を包む膜に水が流れ出るのを促す。
このルートからの排出は全体の半分以下だが、全身に影響する副作用がほとんどない、点眼が1日1回ですむなど使い勝手がよく、広く使われている。

正常値でも発症
このほか毛様体で水が生成されるのを抑えるチモロール(同チモプトールなど)も長年使われている。
効果は高いが、ぜんそくや肺気腫、不整脈の患者では副作用が出るため、使用できる範囲は限られる。
 
高い眼圧のために緑内障が起きるということは間違いないが、奇妙なことに、緑内障患者の約7割は眼圧が正常の範囲内にある。
このため「正常眼圧緑内障」と矛盾するような病名がついている。
眼圧が高めでも大丈夫な人もいるし、低めでも治療を要する人がいる。
 
正常眼圧緑内障も治療は変わらない。
米国で実施された大規模な臨床試験で、正常の範囲内であっても眼圧を下げれば緑内障の進行を抑制できるとの結果が得られたからだ。
複数の薬を投与しても進行が止まらない場合、医師はレーザーや外科手術で水の排出を増やす処置をし、とにかく眼圧を下げる努力をする。
 
緑内障を抱える日本人は中高年を中心に400万〜500万人にのぼると考えられているが、治療を受けているのは1割程度に限られる。
健康意識の高まりで人間ドックや眼科検診を受けて見つかる場合が増えているが、まだまだ潜在的な患者は多い。
 
緑内障は加齢によって発症するが、喫煙や糖尿病が進行を早めるとの見方もあり、生活習慣の改善は大切だ。
進行をコントロールして、90歳まで不自由なく生活することを目指したい。



失明原因で最多 自覚しにくく手遅れに 日本人の失明のうち緑内障が約4分の1を占める
 緑内障        24.6%
 糖尿病網膜症 20.0%
 網膜色素変性症 13.7%
 黄斑変性 9.8%
 その他 31.9%

(2005年度の厚生労働省報告書から作成)

緑内障は、日本人が人生の途中で失明する原因のトップで、中途失明の約4分の1を占める。
自覚症状がほとんどなく、病気に気づかない。
気づいたときは手遅れになっていることが多い。
2番目は糖尿病網膜症。
糖尿病の合併症のひとつで、毛細血管が広い範囲で詰まるため、網膜に異常な血管ができてしまって起こる。
これに続く網膜色素変性症は、遺伝子の異常が引き金となる。
4番目の黄斑変性は、視野のゆがみから始まる。
iPS細胞による再生医療の対象になっている。
その他の中には高度近視や白内障がある。
 
世界に目を移すと、失明原因のトップは今も白内障だ。
先進国では眼内レンズが普及したため失明に至るケースはまれだが、そうした治療がな
い途上国の平均寿命が延び、高齢者が増えたことで患者が増えている。

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参考・引用
日経新聞・朝刊 2017.2.26



<関連サイト>
緑内障の検査と治療
https://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/29775256.html


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卵子保存

卵子保存要望2600人、実績の10倍 がん治療前に妊娠備え

不妊になる恐れがあるがん治療の前に、経済的な支援があれば将来の妊娠に備えて卵子の凍結保存を望む女性患者は年間約2600人に上るとの推計を厚生労働省研究班が26日までにまとめた。
2015年にがん治療前の凍結保存が実施されたのは256件で、実績の10倍ほどの潜在的な希望者がいる可能性が示された。
 
卵子や受精卵の凍結保存は、初期費用に少なくとも20万〜40万円かかる。
全ての患者の保存に必要な費用は約8億8千万円と見込まれ、研究班は公的助成制度を設けるよう提言している。
 
がん治療では抗がん剤や放射線治療の影響で妊娠が難しくなる場合があり、あらかじめ卵子や卵巣などを採取し凍結保存することが妊娠を目指す手段となっている。
 
研究班は、患者の統計から15〜39歳の未婚のがん患者は年間約5150人と見積もった。
全国で実施されている凍結保存の件数や、国が不妊治療への助成を始めたことで増えた件数を基に計算したところ、経済的に支障がなければ保存を希望する患者は2622人になると推計した。
 
研究班は費用の問題のほか、治療前に卵子の保存に関する十分な情報を得られなかったり、身近に実施可能な施設がなかったりした患者もいるとみている。
卵子を凍結保存する施設は日本産科婦人科学会に登録しているが、14県には登録施設がないという。

治療前に凍結保存する件数は徐々に増えている。
妊娠を希望する女性が機会を失うことがないよう、さらに環境を整えることが重要だ。

参考・引用
日経新聞・朝刊 2017.6.27

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マダニの季節、野外に注意 日本紅斑熱の患者、昨年最多

マダニにかまれて発症する日本紅斑熱の患者報告が増えている。
昨年は過去最多の276人、死者は1999年以降で21人に上る。
毎年、夏から秋が患者の増える季節。
国立感染症研究所(感染研)は「野外で活動する際は長袖、長ズボンの服で肌の露出を減らし、発熱などの症状が出れば、早めに医療機関を受診して」と呼びかけている。

マダニ、気をつけるポイントは?
感染研によると、日本紅斑熱の潜伏期間は2〜8日で発熱や発疹、だるさなどの症状が特徴だ。
84年に初めて徳島県で報告された。細胞に寄生して増殖する細菌の仲間「リケッチア」が原因で、同じリケッチア症にはツツガムシ病などがある。
 
患者報告は90年代まで年間数十人程度だったが、2008年に100人を超えた。
15年は過去最多の5人が死亡し、死亡率は2%を超えた。
発病日がわかっている死亡例の半数以上は、発症から5日以上たって医療機関を初めて受診していた。
報告地域も拡大している。
以前は千葉より西の太平洋側が中心だったが、栃木や新潟など周辺にも広がっている。
ある専門家は「マダニがついたシカなどの野生動物が頻繁に人里に出るようになり、人との接触機会が増えたのが一因ではないか」と話す。
 
同じくマダニにかまれて発症する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は年間40〜60人ほどの患者数で致死率は6〜30%。
先月も広島県の90代女性が死亡した。
ダニ媒介脳炎は昨年8月に北海道で23年ぶりとなる患者が確認され、今月にも道内の70代男性が死亡した。
SFTSはウイルスが原因で対症療法しかないが、日本紅斑熱は抗菌薬が効くとされる。

体長1~数ミリのマダニは草むらなどに潜む。
感染研はキャンプや農作業などの際は長袖などを着けてかまれないようにし、かまれた際は無理にダニをとらず、医療機関で除去するよう注意を促している。  

 
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朝日新聞・夕刊 2017.7.14

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病防ぐ生活習慣、40万人調査  がんや認知症で国立6医療機関 健康寿命延ばす狙い

国立がん研究センターなど国の6つの専門医療機関はがん、心筋梗塞、脳卒中の三大疾病と認知症などになりにくい生活習慣を探る研究プロジェクトを始めた。
約40万人を追跡調査し、病気になった人がどんな食生活や運動習慣だったかなどを調べる。
自立した生活ができる「健康寿命」を延ばすための生活指針を2020年度にもまとめる。
医療費抑制に役立つほか、健康増進サービスの拡大にもつながりそうだ。 
食生活などは国ごとに異なるため、生活習慣と健康寿命の関係を知るには日本独自の総合的なデータが重要だ。
患者が多く医療費増大に影響する三大疾病と認知症などを対象とする。
国は初年度の17年度に約4億5000万円の予算を充てた。
 
国立がん研究センターのほか、国立循環器病研究センター、国立国際医療研究センター、国立長寿医療研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立成育医療研究センターが研究に加わる。
約23万人分を持つがんセンターを中心に、それぞれ実施してきた調査データを持ち寄る。
 
17年度は各機関が続けてきた調査票や患者の通院時のデータなどを活用する準備に入る。
その後は共通の検査項目で、約40万人の健康状態を将来にわたり見守る。
血液検査も活用する方針だ。データは提供者の同意を得て利用し、個人が特定されないようにする。
 
新たな研究では様々な病気のリスクを考え、どんな生活を送ると日本人で発症が少なくなるのかを総合的に探る。
各機関はこれまでもデータを蓄積してきたが、がんなどの病気ごとに生活習慣などの影響を調べていた。
 
医療や介護に依存しない健康寿命を延ばせる最適な暮らしを明らかにする。
追跡で病気になった人とならなかった人の食生活、運動習慣、飲酒や喫煙の有無や量、肥満度などの関係を解析する。
例えば、少量の飲酒は心筋梗塞や脳卒中のリスクを減らすとされるが、がんなどを含め総合的に発症リスクを減らす飲酒の習慣を解明したい考え。
 
20年度をめどに健康寿命を延ばすための指針の提言を目指す。
30年度までに政策に反映できるだけの十分なデータを集める計画だ。
 
欧米でも数十万人規模で健康状態を追跡する研究はあるが、遺伝子の特徴と病気のなりやすさを探るなど調査対象を絞り込む例が多いという。
 
健康寿命を延ばす運動や食生活の内容が科学研究で裏付けられれば、健康を指南する民間サービスにも追い風になる。

<健康寿命> 
寝たきりなどにならずに、日常生活を支障なく送れる期間を指す。
厚労省によると、2013年の日本人の健康寿命は男性71・19歳、女性74・21歳。
平均寿命とは男性で約9年、女性で約12年の開きがある。
この差を縮めることが医療や介護の費用削減につながる。

 
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参考・引用
日経新聞・夕刊 2017.7.14

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多発性骨髄腫、新薬ラッシュ 組み合わせで治療前進

血液のがん「多発性骨髄腫」の治療薬が増えている。
最近3年間で5種類が発売され、ラッシュを迎えている。
治療の難しい病気ではあるが、薬の選択肢が増えたことで、治療の戦略も変わりつつある。
ただ、新薬は高価なため、患者の経済的な負担が課題だ。

治療薬、何度も変更 新しい手
Nさん(男性、52歳)は2004年、勤務先の健康診断で、血液中のたんぱく質が多いと診断された。
産業医から「多発性骨髄腫の疑いがある」と言われ、ある総合病院を受診した。
 
多発性骨髄腫は抗体を作る血液細胞「形質細胞」のがんだ。
異常な抗体が大量にでき、異常なたんぱく質として血液中に出る。
正常な血液を作れなくなり、貧血や骨折、腎臓障害や免疫機能の低下が起きる。
 
一般的には、がんになった形質細胞である骨髄腫細胞や異常なたんぱく質が少なく、症状がなければ治療を始めない。
ほぼ例外なく再燃し、早く治療しても生存率に差がないからだ。
04年当時はよく効く薬物療法はなかった。
 
Nさんも経過をみていたが、徐々に異常なたんぱく質が増え、1年ほどで治療開始の当時の基準を超えた。07年、国立国際医療研究センター病院(東京都)で治療を始めた。
 
最初は、大量の抗がん剤で徹底的に骨髄腫細胞をたたいた後、自分の正常な造血幹細胞を移植する治療だった。
よく効いたが、「再発したらどうしようと考えると気持ちが悪くなり、落ち込んで何も手につかなくなった」と振り返る。
 
2年ほどで再び異常なたんぱく質が増えだした。
10年、今度は多発性骨髄腫の治療薬として承認されたばかりだったサリドマイドを使い始めた。
体の免疫機能を整えることで骨髄腫細胞の増殖を抑える薬だ。
 
副作用などもあり、12年に薬を切り替えた。
がん細胞が生き延びるのに必要な酵素の働きを妨げるプロテアソーム阻害薬ベルケイドだ。
1年半ほどよく効いたが、再燃した。
13年に再び、抗がん剤と造血幹細胞移植を組み合わせた治療を受けた。
 
治療薬の変更はまだ続く。
13年末からサリドマイドより作用の強い免疫調節薬レナリドミドと、ベルケイドを組み合わせた治療を開始。
16年秋ごろからは、ベルケイドを新しいプロテアソーム阻害薬のカルフィルゾミブに変えた。
 
「効かなくなったらどうしようという不安は今でもある。ただ、次々と新しい手が打てるので希望が持てる」とNさんは話す。
 
複数の薬の組み合わせは、治療歴や副作用など患者ごとに個別に判断する。

新薬、高額な医療費が負担
近年、新薬が相次いで発売された背景には、骨髄腫細胞に関係する基礎研究の進展がある。
日本赤十字社医療センターの骨髄腫・アミロイドーシスセンター長は「抗体の製造に関わる情報伝達の仕組みや、不要なたんぱく質を分解する仕組みが詳しくわかり、そこを狙って薬をつくりやすい」と話す。
 
新薬の登場で、80年代ごろまで発病後3年ぐらいだった生存期間が平均7年ほどに伸びている。
さらなる新薬で今後10年以上になるとみられている。
 
再発に備えて強い薬を温存しながら延命を図る従来の治療戦略にも変化が起き始めた。
最初から強力な免疫調節薬やプロテアソーム阻害薬を組みあわせ、総力戦で徹底的にたたくという考え方だ。
 
だが、高価な新薬を次々と使うため、医療費が高騰している。
日赤医療センターでは、多発性骨髄腫患者1人あたりの医療費が2006年の年間約200万円から、15年は500万円以上に増えたという。
その約半分を新薬の費用が占めている。
保険適用や高額療養費制度を利用することで、全額を支払うことにはならないが高額になりやすい。

薬の効果で少なくとも2、3割の患者さんは、延命でなく治癒が今後の目標になってくるだろう。
ただ、最新の検査技術で確実に効果のある治療薬を選ぶ工夫が必要だ。

 
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参考・引用
朝日新聞・朝刊 2017.7.12

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男性更年期

男性更年期 気付いて  集中力・意欲減り不眠にも 情報サイトが登場

中年以上の男性を襲う集中力や意欲の減退、不眠――「加齢男性性腺機能低下(LOH)症候群」と呼ばれる、男性ホルモンの低下が招く“更年期障害”の症状だ。
ところがうつ病などと混同しやすく、発症に個人差があるため、診断や治療に至らず悩む人が多い。
適切な治療につながる人を増やそうと、LOH症候群の情報を普及する動きが広がっている。

ある男性(58)は40代後半にさしかかったとき、謎の体調不良に見舞われた。
夜中に何度も目が覚めたり、ささいなことでくよくよしたり。
人一倍あった好奇心も失った。
 
「過労による一時的な体調不良で、数カ月たてば元に戻ると思っていた」。
しかし改善の兆しは一向に見られない。
肝臓や甲状腺の検査を受けても数値は正常。
最後にLOH症候群に行き着いた。
男性ホルモンの1種であるテストステロンの投与で症状は大幅に改善したものの、発症から7年以上がたっていた。
 
LOH症候群は認知度が低く、多くの男性が適切な診療を受けられずにいる。
女性の性ホルモンが閉経前後に急減するのに対し、男性の場合は緩やかに減少する。
その結果、発症する年齢にバラツキが出て、本人も周りも気付きにくい。
 
 病院検索サイトを運営するeヘルスケア(東京)が30〜69歳の男性を対象に2016年8月に実施した調査によると、LOH症候群の診断や治療に適した診療科として「泌尿器科」を挙げた人はわずか5%にすぎず、内科や心療内科、精神科・神経科を選んだ人が合計で60%を占めた。
 
同社のマネージャーは「内科でLOH症候群が診断できるとは限らない。精神科の受診に抵抗感を示す人も多く、原因が分からぬまま長期間苦しむことになりがち」と指摘する。
 
食事と血中男性ホルモン値の関係の研究などに取り組む日清ファルマ(東京)は14年、「男性更年期NAVI」というウェブサイトを立ち上げた。
LOH症候群かどうかを判別できるチェックシートや、最新の研究成果を公開している。

男性の更年期を分かりやすく解説したサイトはほとんどなかった。
以前に比べてどうも心や体がついてこないと悩んでいる人は見てほしい。
 
LOH症候群によるベテラン社員のうつや休職は、企業にとって大きな痛手となる。
産業医や保健師の紹介を手がけるドクタートラスト(東京・渋谷)は、一定規模以上の企業や事業所に設置が義務付けられている安全衛生委員会向けに、医療情報を発信している。
LOH症候群を昨年初めて取り上げ、企業側の認知度向上を目指す。
 
LOH症候群に関心を持つ医師も増えている。
これまでLOH症候群の治療をほとんど手がけていなかった泌尿器科の開業医の間で、学ぼうという意欲が高まっている。
 
中高年男性がLOH症候群に気付く機会が増えつつある半面、仙人のように達観した人物像を中高年の理想とする文化風土も、LOH症候群の解決の壁になっている。
性ホルモンの低下が原因で、治療可能なのに「年だから」とあきらめがちになる。
該当する世代の意識改革も重要といえそうだ。

ホルモン投与で治療 予防には「生活の充実感」
LOH症候群には複数の治療法がある。
代表的なのが男性ホルモン(テストステロン)の投与。
保険が適用になることの多い注射に加え、軟膏を処方することもある。
血中のテストステロン値が同年齢の男性の平均値より低いかどうかが投与の目安だが、本来の値が同年代の男性より高い人もいるため、数字だけでは判断しない。

最近は社会的な要因の改善にも注目が集まる。
同じ人でも、ストレス次第でテストステロン値が短期間に大きく変化するからだ。
仕事上の挫折による自信喪失がホルモン値の低下要因になる。
社会に自分の居場所があると感じられることが大事。
職場に限らず、私生活を含めて充実感が得られればよい。
趣味やスポーツを楽しむのも予防や回復に役立つ。

 
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参考・引用
日経新聞・朝刊 2017.7.13


<関連サイト>
男性更年期、怒りっぽくなったら要注意
https://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/38052067.html

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「ぬるめ」お風呂 体内涼しく 血液循環促し放熱 / さらさら肌で汗乾かす

夏は蒸し暑い日が続き、寝苦しい夜が増える。
心地よい睡眠を得るには、入眠前に体の内部の温度をうまく下げる工夫が重要だ。
夏の快眠のコツを知っておこう。


睡眠とは日中にフル活動した脳の温度を下げて休ませて、脳や筋肉の組織の疲労を回復することだ。
 
人の体は眠る用意ができると、手足の先に血液を多く送って手足から熱を逃がす。そうすることで体の内部の温度が、続いて脳の温度が下がっていく。
 
日中活動時の身体の中心温度(深部体温)は36〜37.5度だが、眠るときは36.5度以下に下がる。
ところが日本の夏は高温多湿で、かいた汗がなかなか引かず体温も下がりにくいため、寝付きの悪さや浅い眠りを招く。
 
夏ならではの寝苦しさを解消するには、体の熱をうまく逃がす工夫が必要だ。
まずは深部体温をスムーズに下げる準備から。
ランニングや筋トレなど交感神経を高める運動は、寝る3時間前には済ませておく。
消化にエネルギーを使う飲食も、寝る直前は控えたい。
 
この時期は38.5〜39度のぬるめのお風呂にゆったり入るとよい。
手足など体の末端を温めると血液の循環を促し、体からの放熱が進むので、体温が下がりやすくなる。
副交感神経も優位になるため、リラックスできて良い睡眠につながる。
 
入浴で皮膚を清潔にするのも快眠に有効だ。
清潔な肌の表面に風が吹くと汗が一気に蒸発し、気化熱で体温が下がるが脂ぎった肌だと玉のような汗が垂れて、体温調節の効率が悪くなる。
 
就寝時はワッフル生地など表面に凹凸のある生地や機能性繊維を使った、汗の吸収が良く速乾性の高い素材のパジャマや寝具を使おう。
暑いからと肌を露出して眠ると「汗を吸収するものがないため、肌に汗がずっと残る。
 
夏の睡眠時も「頭寒足熱」の考え方が有効だ。
暑さで寝苦しい時は頭に冷却シートを使っても良いが逆に足元は冷やしすぎず、掛け物をしっかりと掛けると、皮膚や体の末端からの放熱をスムーズにしてくれる。
 
睡眠にとって望ましい室内の環境は温度が26 ~ 29度、湿度は50%以下が目安だ。近年は高気密の住宅が増え、都市部では建物の密集も進む。
住環境の変化で温度や湿度が夜も下がりづらく、夏の寝苦しさを感じやすくなっている。

高気密・高断熱の鉄筋コンクリート(RC)造や集合住宅は熱容量が多いため、室温は外気温から6時間ほど遅れて午後8時ごろがピークになる。
 
最近多いひさしのない戸建て住宅は特に、夏至以降の時期は強い日差しで室内温度が上昇しやすい。
夜に帰宅したらまず窓を開け放ち、日中に温まった床や天井、壁を冷ましてから、エアコンのスイッチを入れる。
 
気温だけでなく、湿度も眠りの質を左右する。
室温が27度と理想的でも、湿度が60%を超えていると不快に感じやすい。
最近は除湿をせずに、温度だけを下げるエアコンも多い。
自宅のエアコン機種を確認しておこう。
 
エアコンの風は自動運転中で風量が弱めでも、約7メートル先まで届く。
体に直接風が当たらないように、エアコンの吹き出し口の向きにも気をつけたい。



<夏の夜、寝苦しい理由は・・・>
体温が下がりづらい
エアコンや扇風機の風が当たって寒い
汗でパジャマが貼り付く
汗をかく

<心地よく眠るために準備しよう>
帰宅したら: 窓を開け、換気してからエアコン
入浴は: 38.5〜39度のお風呂でゆったり
食事は: 消化にエネルギーを使うので就寝前は控える
運動は: 激しいものは、就寝3時間前までに


室温は26〜29度 湿度は50%以下に
赤系、オレンジ系の照明を

汗を吸いやすい素材のパジャマを着る
足元に寝具を掛ける

参考・引用
日経新聞・朝刊 2017.7.8



<関連サイト>
寝苦しい夏の夜 心地よく眠るには
http://style.nikkei.com/article/DGXKZO88809820S5A700C1W13001?channel=DF140920160919&style=1

寝苦しいときには「体温を上げる」
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/column/20100901/108369/

体温と睡眠の関係とは?深部体温を意識して快眠を目指そう
https://comorie.nifty.com/3227.htm

安眠体質に変わる!体内リズムを整える10のコツ 夏の快眠術 3
http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/15/072300030/073000003/?ST=bodycare&P=1

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