愛川今生の演劇・映画世界

演劇って、ほんとうに楽しいですね。

栗原小巻論

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一九六九年KEAN 狂気と天才』に出演。デュマの原作をサルトルが大胆に現代化した戯曲である。日本での初演は一九六三年で、劇団民藝により、村山知義演出、滝沢修主演で上演された。今回は、鈴木力衛訳を浅利慶太が演出し、平幹二朗、河内桃子、栗原小巻が日生劇場で演じた。英国演劇界のスター、エドマンド・キーンは、その天才的な演技とともに狂気ともいうべき破滅的生活を送っていた。恋の浮き名を流した女性は千人におよび、酒は毎日浴びるほど飲む。争いごとがたえず、金遣いが荒いので膨大な借金をかかえた。いまも、キーンはデンマーク大使夫人との恋の駆け引きに夢中だ。人の恋路が気になってばかりいるプリンス・オブ・ウェールズは、キーンに対してライバル心をむき出しにして、夫人の気を引こうとする。そんなキーンのもとに、アンナという女優志願の娘が突然飛び込んできた。キーンはアンナを邪険に扱うが、無垢で率直なアンナはキーンの恋の相手は自分しかいないと告げる。少ししてキーンは、むかし身を寄せていた大道劇団救済のために急遽当たり役の「オセロー」を上演することになった。突然のことゆえ、相手役が見つからず、素人のアンナにオセローの妻デスデモーナ役をさせることになってしまう。大混乱の末「オセロー」の幕は開くのだが、舞台は予期せぬ方向へと転がりはじめる。この作品を不条理劇と呼ぶ人もいるようだが、あまりにも人間的な要素であふれている。

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