愛川今生の演劇・映画世界

演劇って、ほんとうに楽しいですね。

栗原小巻論

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一九七一年、別役実作『そよそよ族の反乱』(安井武演出に出演。栗原小巻は、新劇の伝統でもある近代劇の王道を歩んだというのが私の主張である。その意味で、この作品は格別に注意を払う必要がある。作家別役実(べつやくみのる)は、日本演劇界の新たな潮流、「小劇場運動」の旗手として活躍。サミュエル・ベケットの影響を強く受け、日本の不条理演劇を確立した第一人者だったからだ。新劇と小劇場演劇の流れが一つになり、成果を残した演劇だと称される。この作品を実際読むと、あきらかにベケット流の不条理演劇である。「裸舞台、つまりここは何処でもないのである。舞台中央に電信柱が一本と、バス停留所の標識と……」読んだあとに、とらえどころない感情が湧き上がる。むなしさともいえない。虚脱感かもしれない。一般の人からするとまったくおもしろくもないこんな劇にも栗原小巻は出演していた。この作品で栗原小巻は女事務員役を演じ、第六回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。

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