愛川今生の演劇・映画世界

演劇って、ほんとうに楽しいですね。

栗原小巻論

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一九八〇年、チェーホフの『かもめ』(倉橋健訳)にニーナ役で出演。この作品はチェーホフの劇作家としての名声を揺るぎないものにした代表作で、近代劇に特有の夢と現実の問題をとりあげている。女優のアルカージナと、その恋人で有名作家のトリゴーリンは、社会的にはすでに夢をかなえ成功を手にしている。しかし、彼らとてさらなる夢を追い求め、鬱積した空虚感を感じている。一方、女優を目指す若い娘ニーナと、その恋人で作家志望の青年トレープレフは、それぞれのかなわぬ夢を追い続けている。トレープレフはアルカージナの息子で母親から愛されたくても愛されず、恋人の心は離れ、芸術作品は理解されず、絶望にひしがれ自殺をくわだてる。ニーナは地主の娘で、暮すに何の不自由もないが、自分に女優としての才能があるか懐疑的で、その世界に飛び込むかで悩んでいる。夢を追いかけ、ニーナとトレープレフはモスクワに旅立つ。最終的に、ニーナはトリゴーリンと一緒になり子供をもうけるが、彼に捨てられ子供にも死なれてしまう。女優としても芽が出ず、地方を巡業して回る日々を送る。そして、ニーナは「自分はかもめ」と叫ぶ。そんなニーナに対して、一角の作家になったトレープレフは、これまでの想いをぶつけるが、彼女は去っていく。最後は、彼がピストル自殺をしたという知らせで、幕が降りる。この劇で注目すべきは、演出家としてシェイクスピア劇の特異な演出で知られるマイケル・ボグダノフを迎えたことである。東宝の製作で、上月晃、近藤正臣、細川俊之、淀かおる、田中明夫らテレビでもおなじみの役者が集結した。

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