愛川今生の演劇・映画世界

演劇って、ほんとうに楽しいですね。

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二〇〇二年、ブレヒト『肝っ玉おっ母とその子供たち』(千田是也訳)俳優座は二〇〇〇年にも公演したが、今回は第二百六十回公演で、栗原小巻(アンナ・フィーヤリング)、田中茂弘、河内浩、有馬理恵、小笠原良知、矢野和朗、石浜夕子、可知靖之、松野健一、武内亨、伊東達広、堀越大史、加藤佳男、星野元信、西川竜太郎、塩山誠司、執行佐智子、山下裕子が出演。アレクサンドル・マーリンの斬新な演出で、栗原小巻のシャープな演技は高い評価を得た。背景は十七世紀の三十年戦争。「肝っ玉おっ母」(Mutter Courage) と異名をもつアンナ・フィーヤリングは、父親のことなる二人の息子と娘と一緒に幌車で食料、酒、衣須などを兵隊たちに売り歩いていた。旺盛な生活力と強い母性愛を持つが、次々に戦争のために三人の子供たちを失ってしまう。快活でおしゃべりでたくましい肝っ玉おっ母を小巻が演じた。劇は互いに独立した十二の景からなり、パウル・デッサウ作による九つの音楽が挿入される。「叙事的演劇」の代表作で、景のはじめには幻灯によって演じられる内容が予告され、それによって筋を批判的に鑑賞することが観客に促されるというからおもしろい。そんな演出だった、ぜひ観てみたい。小巻はこう訴える。「偉大な作家ブレヒト、尊敬するいまは亡き千田先生、世界的な演出家マーリン氏,そしてお客様に心から感謝しています。主題は戦争の悲劇、母の愛。深く、大切に演じたいと思っています。」これが俳優座のもとでの小巻最後の出演である。

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