愛川今生の演劇・映画世界

演劇って、ほんとうに楽しいですね。

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二〇一五年、チェーホフ『桜の園』に出演。この『桜の園』に栗原小巻はすでに一九八一年に主演している。『ワーニャ伯父さん』、『三人姉妹』、『桜の園』とともにチェーホフの四大戯曲と呼ばれる。小巻は生涯で、このうち三作品に出演したことになる。これは彼女自身のチェーホフへの篤い傾倒を示すというよりも、明治以来の日本における新劇(特に俳優座)の在り様を如実に物語るものである。主役のラネーフスカヤ役はこれまで東山千栄子、杉村春子、佐久間良子、奈良岡朋子ら錚々たる女優が演じていて、演劇史に残る名作である。小巻は「チェーホフを、ラネーフスカヤを、もう一度、深めたいという思いから企画した」と説明している。今回は加来英治演出、エイコーン企画。こだま愛、西山知佐、長谷川哲夫、森下哲夫、長森雅人、赤羽秀之、米倉紀之子、矢野和朗の面々で巡回公演を行った。なお、舞台監督は大山慎一、衣装デザインは栗原小巻である。帽子や飾りなどすべての衣装づくりのために、小巻は東京中を回ったり、ロシア人からもアイディアをもらったという。
小巻自身は「これが全国各地での演劇公演へとつながっているのでしょうか」と問われ、こう答えた。「わたくしの芝居は、全国の演劇鑑賞運動の一つとして上演されています。二〇一五年初めは、ロシアの劇作家チェーホフの『桜の園』を上演します。鑑賞運動は戦後の文化的欲求から生まれ、現在も全国で約二十万人の会員の方が活動しています。市民劇場、演劇鑑賞会と呼ばれて、どなたでもサークルを作って入会できるという民主的な団体です。各地を巡演し、皆様と演劇を通じて連帯するのは、わたくしの芸術的喜びです。」(二〇一五年一月十七日、共同通信記者小池真一のインタビュー)ここ十年あまりの小巻の活動は完全にこの枠内にある。この姿は、学生演劇の振興にも努めた父親の姿と私には完全に一致するのだ。

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