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海賊とよばれた男(上)(下) 百田尚樹 講談社
本書は明治から昭和にかけてのビジネス歴史もので、出光興産の出光佐三氏を扮する国岡商店の国岡鐡造が石油ビジネスをどのように展開したかの物語である。
石油(ガソリン)の必要のない明治時代に機械油の卸から始めた国岡がロシアとの戦争、第二次世界大戦の中の戦後の混乱期から会社をどのように運営して様子が描かれている。
国岡の95年の人生ですが、第二次世界大戦後の国が発展するまでの時間軸がこの年になるとよくわかる。若い時は戦後から東京オリンピックまでわずか20年と時間軸がとても長く感じられたが、自分が47年いきるとあっという間であることが分かる。その間に経済環境がどんどん変わっていくんだなと感じる。
第二次世界大戦は日本が石油を確保のための戦争であったこと、イランと日本および欧米との関係、今まで知らなかったことが描かれている。大変参考となった書である。
石油の観点から第二次世界大戦を見る書を私は初めて読み、石油がないために戦艦「武蔵」や「大和」が出港できなかった事実ややはりゼロ戦も飛ばすことができなかったという事実。まったく現在、米国、欧州が中東に同じことをしていると感じる。歴史は繰り返されてるということであろうか?
国岡商店がセブンシスターズと呼ばれる国際カルテルに屈することなく商売を広げていくことは圧巻であった。
そのような観点から歴史を調べていくもの面白いと思う。
詳細は下記のHPの方がよく記載されている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E8%B3%8A%E3%81%A8%E3%82%88%E3%81%B0%E3%82%8C%E3%81%9F%E7%94%B7
ただ、この百田はだたものではないと感じる。これだけの調査はどのように行われたのか?しっかり勉強されたのであろう。
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