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http://www.sansaibooks.co.jp/mook/comic/afganistan.png 最近の日本には悪い思想が流行っている。語尾に「たん」が付いていれば、何でも「萌え〜」にしてしまうという「萌国主義」とでも言うべき思想だ。その公式に従えば備長炭は「びんちょうタン」http://www.tbs.co.jp/bincho/。アフガニスタンは「あふがにすタン」である。 アフガニスタン――内陸アジアにある民族の十字路。 世界史を彩った数多くの民族がこの土地を駆け抜けて行った。そして、それでけに諸外国の干渉に曝されてもいる。19世紀末から20世紀初頭にかけての英露のグレートゲーム。1980年代のソ連のアフガニスタン侵攻とその後の内戦。タリバンの登場とアルカイダの浸透。そしてアルカイダは2001年9月11日に米国同時多発テロ事件を引き起こし、米国はアフガニスタンへの報復軍事行動を開始した。
このように近代に限ってもアフガニスタンは戦乱に身を置き続けてきた。その状況を「萌」風に描き上げたのが「ちまきing」http://yukai.jp/~timaking/index.htm画による本作「あふがにすたん」(「三才ブックス」http://www.sansaibooks.co.jp/、2005)である。本書を読むだけでアフガニスタンの近現代史の概略は理解出来るし、各キャラクターの作り方も分かり易い(反面では一面的な見方に視座を固定しかねないが)。人間関係を国際政治で例える事は可能だが、国際政治を人間関係で例えるのは好ましくないとも言われる(国家政策が複数のアクターのバランスによって決せられるからだ)。しかし、それは別にしても本書はある意味で微笑ましい。主人公の「あふがにすたん」よりも日本をモデルにした「ひのもと」が一番秀逸な気がするのはきっと気のせいなのであろう…。 |
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