|
http://images-jp.amazon.com/images/P/4004309522.01._PE_SCMZZZZZZZ_.jpg
首相の「靖国神社」http://www.yasukuni.or.jp/参拝問題において中国や韓国が問題点として指摘しているのがA級戦犯合祀問題である。しかし、極東国際軍事(東京)裁判が裁いたのはA級戦犯だけではない。収容所での虐待や住民虐殺等の通常の戦争犯罪を裁いていた裁判が存在していた。それがBC級戦犯裁判である。先月の「岩波書店」http://www.iwanami.co.jp/新書の新刊として出版された本書が主題としているのもこのBC級である。そして、このBC級戦犯も靖国神社に合祀されている。ここに靖国神社問題の複雑な要素がある。しばしば、A級は当事の国際法に存在しなかった罪状によって起訴された為に裁判そのものが違法という意見もあるが、BC級は当時の国際法の範囲内によって裁かれている。その判決の全てが必ずしも正当なものであるとは言わないが、国際法違反によって裁かれた人々が果たして国家の為に死したものかという議論はあるだろう(これは国家によって戦争に動員されたと言う意味ではなく、その行為において国家の名誉を汚したという意味である。BC級の罪状は本来ならば当時の軍法によっても裁かれるべき内容であるからだ)。 現在のところ、靖国神社問題に関して中国と韓国が指摘しているのはA級に関してである。しかし、A級にある程度の解決策が見出されてしまえば、次はBC級へと話が拡大してくる事は十分に考えられる。もっとも日本国内においてBC級について議論が行われているとは必ずしもいえない。本書はその議論を展開していく上で、基本的内容を網羅していると言えるだろう。 |
全体表示
[ リスト ]



