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今年は太平洋戦争の敗北から60周年に当る。その為に世間一般では太平洋戦争というものについて考え直す動きが進んでいる。中国や韓国が小泉首相の「靖国神社」http://www.yasukuni.or.jp/index2.html参拝について懸念を示してくるのもこの60年という節目である事と関連しているとも言う事は出来る。「保阪正康」http://www.aya.or.jp/~hosaka-m/氏が「新潮社」http://www.shinchosha.co.jp/新書から今月の新刊として刊行した本書は、太平洋戦争において今まで定説とされていた事柄について真相というものは果たしてそうだったのかという踏み込んでいる。特に本書において面白いのは、太平洋戦争開戦の最後の一押しをしたのは陸軍ではなく海軍であるという見方を示している事である。確かに、これは一理ある見方である。満州事変から日中戦争にかけて中国大陸での戦争の拡大を実質的に進めてきたのは陸軍であった。しかし、対米戦は海軍力の戦争であり海軍が開戦に賛同しなければ、理論的には戦争が行えなかったからに他ならない。 太平洋戦争については60年間続いてきた各種の言説というものが存在している。しかしながら、詳細に分析していくと言説が必ずしも真相であるとは限らないのは事実である。本書は新書でありながら、その言説への懐疑とその帰結を分かりやすく示しており、太平洋戦争について再考する端緒となる一冊と言えるのではないだろうか。 |
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