轟猫的徒然網録

今や、純粋無垢とはその名の通りではない。不純である事こそがその名の示すものなのだ。

キュピーン系

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http://www.bk.dfma.or.jp/~sec/image/manga-h17-.jpg
 熊は絶叫した。何故か?
 ――それは防衛白書だからだ。

「ま……まさか 美女軍団が何か……?」
「うるさいよ戦争戦争って 防衛の話だっていってんだろうが」
「デコはこの89式にかけて日本を絶対守りマス……!!」
「ハァ 日本は…ひとかけらだって…渡しまセン…ハァ ゴフッ」
「みんな平和は嫌いなのデスか?!」

 萌え系美少女と熊の怪しげな対話――。
 本当にこれは天下の「防衛庁」http://www.jda.go.jp/が協力しているのかと絶叫したくなるのが、平成17年版漫画版防衛白書の驚愕の実情である。稀代の防衛白書愛読者として知られるBomcatはそれを霞ヶ関にある「政府刊行物センター」「独立行政法人国立印刷局」http://www.npb.go.jp/)で手に取った。無論、今更何を驚いているのか?という賢明なる読者諸兄の指摘は尤もであろう。無論、Bomcatとて本書を知らない訳ではない。「デコクール」http://decocool.seesaa.net/が漫画を描いていることも知っていた。何故なら「デコクール」はBomcatの愛読誌の一つたる「SECURITARIAN」http://www.bk.dfma.or.jp/~sec/home.htm「防衛弘済会」http://www.bk.dfma.or.jp/刊行)に偶に漫画を掲載しているのだから…。

http://www.bk.dfma.or.jp/~sec/image/hakusyo.gif
 しかし、昨年版↑のこのまともさと比べると何という時流の変化であろうか!!

 内容面も驚くほどの変化だ。無論、イラク派遣や変わる自衛隊について概略を端的に描き出していよう。しかしながら、中国への懸念を率直に言及しているかと思えば、基地周辺問題やら自衛隊員の定年問題まで描き上げているのは驚かされる。数年前ならば、漫画という媒体に取り上げる内容ではないからだ(漫画には極めて表層的な事象が取り上げられていた)。「読売オンライン」http://www.yomiuri.co.jp/index.htmに掲載された1月4日付記事「『自衛隊HPアクセス、陸海空が“熱い頭脳戦”』」http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060105i508.htmにもあるが、国民の支持を得たいとする防衛庁の姿勢には何か空恐ろしいものを感じざるを得ない。

 最後に――
「自衛隊にはなぜ興味を?」
「や――、ここなら本物の漢(おとこ)が見れるかな…とか」

あふがにすタン

http://www.sansaibooks.co.jp/mook/comic/afganistan.png
 最近の日本には悪い思想が流行っている。語尾に「たん」が付いていれば、何でも「萌え〜」にしてしまうという「萌国主義」とでも言うべき思想だ。その公式に従えば備長炭は「びんちょうタン」http://www.tbs.co.jp/bincho/。アフガニスタンは「あふがにすタン」である。

 アフガニスタン――内陸アジアにある民族の十字路。

 世界史を彩った数多くの民族がこの土地を駆け抜けて行った。そして、それでけに諸外国の干渉に曝されてもいる。19世紀末から20世紀初頭にかけての英露のグレートゲーム。1980年代のソ連のアフガニスタン侵攻とその後の内戦。タリバンの登場とアルカイダの浸透。そしてアルカイダは2001年9月11日に米国同時多発テロ事件を引き起こし、米国はアフガニスタンへの報復軍事行動を開始した。
 このように近代に限ってもアフガニスタンは戦乱に身を置き続けてきた。その状況を「萌」風に描き上げたのが「ちまきing」http://yukai.jp/~timaking/index.htm画による本作「あふがにすたん」(「三才ブックス」http://www.sansaibooks.co.jp/、2005)である。本書を読むだけでアフガニスタンの近現代史の概略は理解出来るし、各キャラクターの作り方も分かり易い(反面では一面的な見方に視座を固定しかねないが)。人間関係を国際政治で例える事は可能だが、国際政治を人間関係で例えるのは好ましくないとも言われる(国家政策が複数のアクターのバランスによって決せられるからだ)。しかし、それは別にしても本書はある意味で微笑ましい。主人公の「あふがにすたん」よりも日本をモデルにした「ひのもと」が一番秀逸な気がするのはきっと気のせいなのであろう…。

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大阪破産

http://images-jp.amazon.com/images/P/433493367X.09._OU09_PE0_SCMZZZZZZZ_.jpg
 先月27日に出直し市長選挙が行われた「大阪市」http://www.city.osaka.jp/。その闇専従等のあきれた公務員の実態には日本中が仰天した。戦前は東洋のマンチェスターあるいは政治都市東京に対し民都、商都と呼ばれた大阪は現在では公務員が恩恵を浴する官都と化している印象すらある。そして大阪はその現状に確固たる打開策を見出せずにいるのである。この大阪の抱える本質的問題を赤裸々に描き出そうとしているのが10月、吉富有治が「光文社」http://www.kobunsha.com/top.htmlのペーパーバックスから刊行された本書「大阪破産」である。
 本書の表紙は大阪市の臨海部にある埋立地にあるコスモスクエアの様子である。このコスモスクエアは「東京都」http://www.metro.tokyo.jp/index.htmで言うところの「お台場」にでもあたるようなところなのだがその有様は建設開始当初のお台場や幕張よりも性質が悪い。無論、この写真がはるか以前の状況を写している訳ではない(「21世紀の新都心」に時代を感じてしまうが)。以下の写真はこのコスモスクエアの11月22日の状況である。

 駅前ではマンション建設が始まっていたが他には何も無い空き地が広がっているだけである。これは大阪の現状を示す一情景に過ぎないが、一事が万事このような感じであると言っても過言ではないだろう。大阪が破綻に向かおうとしている最大の理由は都市開発の失敗に集約されている。大阪の目指した都市政策はただ一つだった。

 西の東京たらんとする――。

 確かに関東、関西という二大都市圏(近年は「トヨタ」[http://www.toyota.co.jp/index.html]に支えられた名古屋を中核とする中京の台頭も著しい)の片方の雄なのが大阪であるのは想像に難くない。そして文化圏を考えるならば日本第二の都市というのも厳然たる事実ではある(人口では「横浜市」http://www.city.yokohama.jp/front/welcome.htmlが上回る)。この西の東京、日本第二の都市が全てを狂わせたとも言える。大阪は都市人口や後背(周辺地域の)人口、経済規模が東京に劣るにもかかわらず東京と同規模の都市計画を実行に移そうとしたのである。これがどのような結果をもたらすのか地下鉄という存在を使って考えてみよう。
 東京には現在二つの地下鉄が存在している大半を占める「東京メトロ」http://www.tokyometro.jp/index.htmlと四路線を運行する「都営地下鉄」http://www.kotsu.metro.tokyo.jp/である。大阪では地下鉄事業は「大阪市交通局」http://www.kotsu.city.osaka.jp/に統一されている。この点では大阪の方が効果的だ。しかし、実態面では東京メトロが黒字であるにも関わらす(赤字の都営地下鉄を組み入れても黒字になろう)、大阪市営地下鉄は補助を受けての黒字であり、実態は赤字である(黒字なのは御堂筋線だけである)。これは単純に都市規模の相違に起因するものだ。東京といえば山手線内をイメージするが、この規模は大阪の環状線内より2周り以上大きい。さらに東京の路線が都市を斜めに横切るものが多いのに対し、大阪では縦横の筋や通りに沿って建設されており乗り換えが便利に出来ていない。そして、構造にもそれは現われている。例えば90年代の花博に併せて建設された長堀鶴見緑地線は現在4両編成で運行されているが駅のホームは倍の8両程度には対応出来るようになっているし、このような情景は大阪の地下鉄では多く見受けられる。確かに冗長性を持たせるという考えは批判されるものではない。冗長性を持たせておく事は建造物等長期間に渡って使用されるものには必須な要素だ(所謂、大は小をかねるである)。しかし、と言わざるを得ないのである。人口減少へ向かう今後の日本を考えれば現在よりも大きめに作るメリットは小さい。
 何よりも東京を目指す政策には根本の誤りがある。東京と同規模の施設を東京より小さい都市が建設すればそれはオーバースペックになるのは目に見えているからだ。それは赤字を生み出す要素となる。何よりも、都市の構造が異なり過ぎている。東京では東京駅を中心として半径2キロ程度の円内に住宅密集地は存在していない。どちらかと言えば、オフィス・商業地域となっているし、山手線沿線を考えても住宅地が存在するのはどちらかといえば西側の部分であり、東側は殆どが商業地域で占められている。しかし、大阪ではオフィス・商業地域の規模は東京に比べて遥かに小さく大阪環状線で大阪駅から一駅過ぎればもう住宅密集地が現れてくるのである。これで東京と同様の都市開発計画を実行するのには無理がある。これはある意味で常識的な事なのだが、これが常識として理解されない素地があったのも考慮しなければならないだろう。戦後の日本は東京への一極集中を進める展開となった一方で、地域間格差是正の名の下に各地方に「小東京」を作っていく施策がとられてきた。これが地方に無数の不要な建築物を増やす要因にもなって来たといえるだろう。そもそも、東京への一極化(これは現在のようなインターネットが普及した「情報社会」の到達以前では必然だった)とそれへの反作用としての地域間格差是正は釣り合わないのである。例えば、新幹線の例で考えてみよう。1964年に開業した東海道新幹線によって大阪と東京は3時間(現在は2時間30分)で結ばれる事になった。これは関東地方の周縁(群馬、埼玉、茨城)等から東京へ出てくる時間と大差はない(無論、コストは違う)。これによって大阪は西日本における中心都市としての存在意義を失った。東京で政策が決定される中で、情報をいち早く収集するためには東京に本社等の機能を設けておけば良いからである。これ以降、大阪に本社を設けていた企業の東京への流出が始まる(現在では、大阪に本社を持つ企業でも情報収集等の部門を東京へ設置している企業が大半を占める)。これは大阪にとっては重要な問題であっただろう。東京、大阪は戦前までは日本の双璧であった。関西、関東という言葉が存在するのは「関」が箱根の関を意味していることを考えるならば関西がいかに大きな存在であったかを理解できる。現在では関西といえば大阪を中心とする2府4県を指す言葉に縮小している(関東が山梨や静岡の東半分すら含もうとしている現実とは対照的だ)。それだけ関西・大阪は存在意義を低下させてしまったのである。その焦りと、地域間格差是正の名の下の「小東京」化が西の東京たらんとする大阪の都市政策を生み出してしまったのである。
 大阪は東京化ではない別の道を志向すべきだった。大阪には東京が持ち合わせていない様々な文化的「個性」がある(東京は各種地方からの混交文化であり東京独自と必ずしも言える文化があるのか分からない部分がある)。それを本来、積極的に生かすべきだったのだ(もっとも「文化」も東京からの植民地的視線にさらされた「文化」になってしまっているが、今回はこの点には詳述しない)。それがこの結論である。大企業の東京流出等によって民間活力を期待できなくなった大阪がその都市政策を推進するために公的資金と公共企業体、外郭団体によってそれを行おうとしたことは当然の帰結だったのである。大阪破産――それは必然の帰結だった。それを大阪と関西に住む人々が理解しているのかが大阪を復活させることが出来るか否かの重要な要素となってくるだろう。

電波男

http://images-jp.amazon.com/images/P/4861990025.09._PE_SCMZZZZZZZ_.jpg
 我が国のインターネットの普及に伴って必然とも言える過程を経て登場した匿名の巨大掲示板「2ちゃんねる」http://www.2ch.net/から生まれた「電車男」http://www.shinchosha.co.jp/wadainohon/471501-8/が一世を風靡しているのは周知の事実だ。小説版(「新潮社」http://www.shinchosha.co.jp/index.html刊)、漫画版(「小学館」http://www.shogakukan.co.jp/、及び「秋田書店」http://www.akitashoten.co.jp/index2.html刊)に続き映画も公開されている(テレビドラマ化もされるそうだ)。しかし、この「電車男」こそが「萌え萌え」至上主義のオタクな人々への挑戦状なのだというのが本書の論旨だ。
 本書の「電波男」を、その題名から推測されるように「電車男」ブームに乗じた一冊だと切り捨てる事は容易であろう。しかし、本書を刊行した「三才ブックス」http://www.sansaibooks.co.jp/が受験参考書業界の常識を覆した「もえたん」http://www.moetan.jp/index.htmlの刊行元であると言う事実を考えるならば単純にブームに乗じたと切り捨てるのも難しい。「萌え萌え」を資本主義化した先駆者は彼らであるとも言えるからだ。
 筆者の「本田透」http://ya.sakura.ne.jp/~otsukimi/は、「電車男」ブームこそ「萌え」に危機感を抱く恋愛資本主義勢力(ビジュアル資本主義等と基本的に同義語だろう)の危機感の表れだと主張する。その証拠が、電車男が「美少女戦士セーラームーン」http://sailormoon.channel.or.jp/の同人誌の愛好者だという点である。これは「萌え」主義からすれば異常なのだそうだ。現在の「萌え」主義の先端は「ふたりはプリキュア」http://www.toei-anim.co.jp/tv/precure/辺りである筈だからだそうである。今後の日本文化が恋愛資本主義から「萌え」へという状況へ移行するかは別として(現在が恋愛主本主義であるかも別としてだ)、電車男という妄想ワールドを堪能する為にもリアルな妄想世界を垣間見てみるも又良いものであろう(個々人の人格や人生への影響を別としての話だが・・・)。

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