有川浩と覚しき人の日記

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日記

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『空飛ぶ』裏話

放映終わったら裏話をネタバレしてもいいですよ、と優しい磯山プロデューサーに言われてたので、さっそく。
撮影時には必要な尺を撮ってもその後にカットにかなり余裕を持たせることが多々あります。
(例:3話の空井とナッシュの追いかけっこで二人が息上がって喋れなくなるまでカメラが回ってたり)
 
今日のラストで
「奪え!」
「奪いましょ」
と左右から片山・比嘉コンビにけしかけられていた空井くんですが……
 
カットがかかるまでの余分の時間、最後の辺りで
 
「……よし。奪おう!」
 
って呟いてました☆
 
本当に奪えるのか空井!? 男を見せてくれるのか!?
という感じで空井と稲ぴょんの今後がますます気になる『空飛ぶ広報室』、来週もお楽しみに〜。
 
そして来週は鈴木亮平さんがゲストキャラで出ますね!
『阪急電車』で翔子の彼氏をやってくださった方です。
『空飛ぶ広報室』ではどうやらメディックの隊員役のようです。
映画『H/K変態仮面』で培った見事な筋肉が役作りに生きますね。
とても楽しみです!
(主演を務められた『H/K変態仮面』も『阪急』のご縁でいそいそ観てきました、キワモノキャラなのにちゃんと人間を感じる役作りがたいへんお見事でした! ちなみに『H/K変態仮面』にはムロさんも出ておられます、振り幅広っ)

まさか

皆さまの中に『空飛ぶ広報室』や『図書館戦争』の映像化は自民党の憲法改正のためのプロパガンダだ、などという陰謀論を本気にする方はいらっしゃらないとは思いますが……
 
と稲ぴょんの真似をしてみる。
 
そんな陰謀が潜んでるなら、自民党員が全国に何万人いるか知りませんが全員即刻映画館に足を運んで『空飛ぶ』にチャンネルを合わせてください、というかむしろそんな動員が頼めるものなら今すぐにでも頼みたいので誰か首相との会談をセッティングしてー! という感じです☆
 
私がリアル鷺坂さんと「最終的には映像化できたらいいですね!」と『空飛ぶ広報室』の打ち合わせをしたのは5年ほど前になります。
『図書館戦争』に至っては打ち合わせが8年前かな?
そんな前から今の憲法改正論等々を見据えてたとしたら「有川浩はエスパーか何かか!?」ということになってしまいます。
SCF(*)にさらわれたら困りますので、そうしたご質問は掲示板等でもお控えいただけると幸いです。(*『妖精作戦』より。青春物SFの名作です)
 
取り急ぎそんな感じで〜。
 
追伸
作品や出版情報に関するご質問も、どうか版元のほうへよろしくお願いします。
わたくしのお仕事の時間を確保するために何とぞご理解ください。
応援してくださっているお客様におかれましては、本日は『県庁おもてなし課』→『図書館戦争』→『空飛ぶ広報室』のトリプルコンボが楽しめる日曜日となっております。
どうぞよろしくお願いします。
 
さて、『県庁おもてなし課』は昨日が封切りで、初日舞台挨拶がありました。
メインキャスト+三宅監督、おまけで私の総勢9名という賑やかな陣容でした。
船越英一郎さんにいきなり土佐弁を要求されるという無茶振りを凌いだことで私はいっぱいいっぱいでしたが、司会を任された錦戸亮さんもいっぱいいっぱいだったようです。
ぱつんぱつんになっちゃってる感じがたいへん微笑ましくていらっしゃいました。
「映画の中で僕をずっとサポートしてくれていた多紀ちゃんこと堀北さん。フォローお願いします」
とすがって
「アルバイト代くれるなら」
とにこやかに突っ放されてました
(でもちゃんとフォローしてあげてる堀北さんはほんとに優しくてしっかり者のお嬢さんです。そして私の無理くり捻り出した土佐弁を「かわいい〜」とすくい上げてくださった関めぐみさんもほんに素敵なお嬢さんです)
 
さて、司会・錦戸さんが『県庁おもてなし課』を評しての第一声が以下でした。
「何も起こらない映画です」
言い尽くした!
実にそのとおりで、目を引く事件は何一つ起こりません。
何も起こらなさすぎて説明がしにくいまでに何も起こりません。
それなのに最後まで引き込まれて、観終わったら顔がほころんでいるような映画です。
敢えて誤解を恐れず言えば、
「ここまで何事も起こらない映画を作れるのは三宅喜重監督と岡田恵和さんのコンビだけ!」
何も起こらない2時間の充足をお約束します。
 
『図書館戦争』とここまで両極な映画がほとんど同時に公開される辺り、不思議な巡り合わせだなぁと思います。
何事かが起こり続ける2時間の充足と何事も起こらない2時間の充足、ぜひ劇場でその味わいの違いを楽しんでいただければと思います。
 
そして本日の締めはぜひ『空飛ぶ広報室』で!
予告で空井くんが何やら稲ぴょんに拗ねてましたが、果たして!? という感じで引いてみんとすー。
 
そういえば『空飛ぶ広報室』ちょっといい話。
3話、阿部丈二くんの演じるナッシュの結婚式ロケのときです。
披露宴のお客さんの多くが公募エキストラさんだったのですが、夜が更けて終電が迫った方から順次引き上げておられまして。
会場の隅で見学していた私の前を通りがかった一人のお嬢さんが、小声で「有川先生ですか?」と問いかけられて、私が頷くと「ファンです」と一言だけ告げて去っていかれました。
撮影の邪魔にならないようにというご配慮と、その鮮やかな立ち去り方がたいそうかっこよかったです。
他にもどうやら私のことをご存じだなぁという方が何人もおられたのですが、皆さん撮影に配慮してお声掛けを遠慮してくださっていて、私の映像化は読者さんの思いやりに支えられて成り立っているなぁと改めて噛みしめました。
『図書館戦争』も『県庁おもてなし課』もいろんな形で読者さんの思いやりに支えられています。
本当にありがとうございます。

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空飛ぶ広報室の秘密

実は……
 
新垣さんが超かわいいんですよ(秘密でも何でもない)
 
本当に気立てがよくて頭がよくておかわいらしいお嬢さんです。
ロケを見学にいくと撮影の合間合間にかまいに来てくださって、いろいろお喋りしてくださるのです。
物静かなんですけど選ぶ言葉がすごく的確でとても知性的。とても聞き上手でいらっしゃいます。
自分が男性作家じゃなくてよかったとこんなに強く思ったことはありません。
毎回こんなよくしていただいたら好きになってしまう!
撮影の合間合間で、新垣さんが隣にちょこんとしゃがんで小声でお話してくださってる様子を想像してください。
あなたなら好きにならずにおれますか!? というお話。
 
全国民が知ってる事実を秘密と銘打って終わったら怒られそうな気がしますので、ちょっとだけこぼれ話。
4話の冒頭、合コン前打ち合わせ(飛行前打ち合わせに倣ってブリーフィングとルビを打ちたい)の場面。
尺の調整で省略されてしまいましたが、男性陣(というか要さん)がノリノリになって気合い入れを延々長引かせてまして、稲ぴょんがしまいに「帰りますよ!」とアドリブで突っ込んでました。
その呆れ顔の突っ放しっぷりがすごくかわいかったんですよ〜、とどっからでも新垣さんかわいい話に持っていけるわたくし。
視聴者の皆さんにも見せてさしあげたかった……!
 
そして話題騒然だったラストの「飛行機ぶーん」ですが、あれは綾野さんのアドリブだそうです。
完全に予想外で現場も騒然だったらしいですが、磯山プロデューサー判断でOKテイクになったとのこと。
 
「完全予想外」、しかしお芝居の世界ではキャラクターの正解を役者さんが知っていることが多々あります。
原作ですら、別媒体で物語を構築しなおすと「実写(or漫画、アニメetc)としては正解ではない」という解釈が出てきます。
それだけ物語の可能性は多岐に渡ると思うんです。
物語のマインドさえ共有できていれば、どのようにでも物語は変われます。
 
作家はすべての登場人物を調律しながら物語を紡ぎますが、役者さんは自分の引き受けた一人のキャラクターの解釈に全力で当たります。
力のある役者さんに引き受けてもらうと、原作者ですら知らなかったキャラクターの一面を見せていただけることがあります。
それぞれの役者さんが自分の役に突っ走りすぎると整合が取れなくなることもありますが、そこはそれ、舞台には演出家がいますし、映像には監督がいます。
きちんと調律してくれる人がいれば、物語が壊れることはありません。
 
こういうふうに思えるようになったのは、やはり演劇との出会いが大きいような気がします。
何度もコラボを受け入れてくださったキャラメルボックスさんしかり、
初めて「生身の自分のキャラクター」に会わせてくれて、一緒に舞台を作ってくれた阿部丈二くんしかり。
 
思い返すと、私は大事なキャラクターを真摯で力のある役者さんに引き受けてもらってばかりです。
『空飛ぶ』も『図書館』も『県庁』も、遡っては『阪急』も『フリーター』も、声の演技ならアニメ『図書館』も。
(もちろんキャラメルボックスさんや阿部丈二くんも)
 
媒体が変わればその媒体に応じた物語の正解があります(たとえば、堂上に岡田准一さんを連れてきてアクションシーンのないクライマックスは考えられない、というように)。
脚本の野木さんには「映像の正解」を目指して自由に原作を料理してもらいたいと思いますし、また現場の役者さんにも脚本を土台にして自由に跳ねていただきたい。
そして、自分が生み出した物語がどこまで変わっていけるのかを楽しみたいと思います。
 
できることなら読者さんにも同じ楽しみを共有してもらえればいいなぁと思います。
 
それはそれとして、「飛行機ぶーん」を見守る稲ぴょんはかわいかったですね(結局そこか)
いや、空井くんもかわいかったんですけれども。
かわいい×かわいいでおいしいラストでございました。

GWの過ごし方

封切り初日に『図書館戦争』→翌日『空飛ぶ広報室』3話のコンボで私のGWは始まっておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
 
自分で書いた作品なのに何回観ても飽きません。きっとスタッフさんやキャストさんの心意気が毎回引き込んでくれてるんだと思います。
ちなみに、柴崎の「乙女がここにいます軍曹!」は実写では成立させるのがすごく難しいんじゃないかと心配してたんですが、パンフレットを観ると柴崎役の栗山千明さんもまったく同じ趣旨のことを話しておられて笑ってしまいました。難しい台詞を渡してすみません☆
でも見事に成立させてくださってましたので、ぜひ劇場でご確認を!
 
ちなみに、もし続編ができるとしたら、私が一番楽しみなのは石坂浩二さんの仁科司令です。
稲嶺の遺志を継いだという設定を受けて、稲嶺よりも頑ななキャラクターになっているところがすばらしいです。
(稲嶺を信奉するあまりの危うさがあるところも)
この仁科が図書隊をどう牽引していくのかとても楽しみなので、ぜひ続きを見せていただきたいです。
 
そして、陸上自衛隊と航空自衛隊に多大な撮影協力をいただいている今作なんですが、航空自衛隊のほうはエンドロールで『空飛ぶ広報室』を名乗っております。
航空自衛隊公式サイトでも使ってますし、名刺にも『航空幕僚監部広報室“空飛ぶ広報室”』と刷ってます。
『空飛ぶ広報室』は彼らに書かせてもらった作品なので、私に商標権などあるわけもなく、どれも当然のように事後報告でした(笑)
ああもう好きにやってくれい!
 
現実とフィクションの境界がすてきな具合で曖昧になってる真っ最中の『図書館戦争』&『空飛ぶ広報室』、どうぞよろしくお願いします。
 
スカイロケットblogのほうでは『空飛ぶ広報室』の撮影裏話的なものもご紹介してみましたので、こちらもご覧いただければ幸いです☆)
(舞台『旅猫リポート』の公演パンフレットの販売についてはこちらをご参照ください)

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