地球温暖化への不安、科学的に裏づけ『IPCC第4次報告書』 ■ 温暖化する地球
地球温暖化は確実に進み、その原因は人間活動とみてまず間違いない。今後も気温上昇は続き、実害に直結する――。6年ぶりにまとまった「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第1作業部会」の第4次評価報告書は、多くの人が抱く不安を科学的に裏付ける内容だった。08〜12年に温室効果ガス削減を約束している京都議定書だけでは不十分なことが、はっきりした。だが、温室効果ガスの大排出国である米国や中国を含む削減シナリオはない。さらなる対策は待ったなしだ。 ■ アメリカ合衆国・中国、なお鈍い反応 「気候の変動はすでに始まっている。一刻も早く行動を起こすべきだ」 国連気候変動枠組み条約事務局(UNFCCC)のデブア事務局長は2日、作業部会が開かれたパリで記者会見し、各国に警告。「科学をベースにした結論なので、米国への働きかけに役立つだろう」とも語った。 京都議定書から離脱したブッシュ政権は、温暖化について「人為的原因か自然現象が原因なのか議論がある」と一貫して主張してきた。報告書は、そうした懐疑論に終止符を打つことになる。 ブッシュ大統領は1月の一般教書演説で、ガソリン消費の大幅削減を目指す新政策を提案した。ただ、目新しい施策とはいえず、米紙ニューヨーク・タイムズは「これまでと同じゲーム」と社説で一蹴。今回の報告書で、ブッシュ政権の環境政策が大きく転換するとの見方もほとんどない。 議定書は、世界一の温室効果ガス排出国である米国が離脱したのに加え、2位の中国を含めた途上国にも削減義務を課していない。義務のある先進国は世界の排出量の3割程度にしかならず、「30%クラブ」とも呼ばれる。これをいかに広げるかが、13年以降の「ポスト議定書」に向けた最大の課題だ。 一方の中国。これまでの温暖化交渉では「温暖化は先進国が工業化に伴って排出してきたのが主原因で、先進国の削減が先」今回の報告書とりまとめでも、中国の警戒感を示すこんな一幕があったという。草稿では、温暖化が人為起源であることを示す数値が、太陽放射量の変化による自然由来の影響の数値よりも「少なくとも5倍の大きさ」とする表現があった。しかし、中国などは数値の記載に抵抗、結果的に削除されることになった。 報告書づくりに参加した日本の科学者ら15人は2日、二酸化炭素(CO2)排出量を大幅に削減した「低炭素社会」の実現に向けて緊急メッセージを発表した。 呼びかけ人の一人、鈴木基之東大名誉教授は語った。「今が次世代に生きた地球を残せるかどうかの瀬戸際だ」 ■ 増える「極端現象」 災害に直結も
IPCCの報告書によると、もともと雨の多い赤道周辺と高緯度で雨量がますます増える。一方、乾燥している亜熱帯では、夏に乾燥する可能性がある。熱波は世界中で増加する。 しかも、温暖化の影響は長期間に及ぶ。海水温の上昇に伴う海水の膨張で起こる海面上昇は、千年以上も続くことになる。 03年の欧州熱波や、05年に米国で1,700人以上の犠牲者を出したハリケーン「カトリーナ」のような異常気象は、「予測してきた気候変動の傾向によく合う」と、海洋研究開発機構の松野太郎・特任研究員は話す。 同機構などの日本チームは、災害に直結する「極端現象」を増やすと予測してきた。 たとえばインドや中国南部、日本の梅雨で雨量が増える。1日に50ミリ以上の強雨日が現在の2〜3倍になる。台風やハリケーンの発生数は約3割減るが、毎秒45メートル以上の風速が強いものが増えるとの結果だ。 ■ 農作物・高潮…国内にも影響 温暖化は、国内でも影響を及ぼすとみられる。 農林水産省によると、コメは高温による生育障害や害虫被害の懸念があり、トマトやピーマン、キャベツは夏秋に気温が高いと育ちにくく腐りやすくなる。リンゴやミカンは、今の主産地が軒並み栽培に適さなくなる。「果樹は栽培時期をずらしたり、産地を移動させたりするのは難しい。高温に耐えられる品種や栽培技術の開発が必要」と果樹研究所の杉浦俊彦・企画チーム長。 気温が上がるとブタやニワトリも「夏バテ」を起こして食欲が減退、生産性が低下する。畜産草地研究所の高田良三上席研究員は「温暖化で肉の値段が上がるかもしれない」と指摘する。 東京都江戸川区の荒川右岸。堤防の幅を100メートルに広げ、洪水時に決壊しない「スーパー堤防」の建設が進む。 国土交通省は、東京、伊勢、大阪の3大湾内の6河川の総延長約400キロで改修を進めている。だが、進捗率はまだ5%だ。 3大湾の標高ゼロメートル地帯には約400万人が暮らす。同省は今年度から、予想を超える高潮や津波に備え、老朽化した海岸の堤防の点検や補修にも力を入れ始めた。 地球温暖化の日本への影響・1度上昇で、病原性大腸菌出血性腸炎の発症リスクが4.6%上昇 ・秋冬で2度上がると、一番茶の生育・収量・品質が悪化 ・3度上昇で、上水道の需要が1.2〜3.2%程度増加 ・3度上昇で、スキー客が30%減少する ・3.6度の上昇で、ブナ林は生息域が大幅減少 〈このほか気温上昇で心配されること〉 ・コメの苗の移植を、4〜10日早めなければならない ・リンゴやウンシュウミカンの主産地が、栽培に適さなくなる ・養殖トラフグが、今の産地で適さなくなる ・サンマやマイワシ、マサバ、マアジなどの漁場が北上 ・火力・原子力発電所の冷却水温が上昇し、効率が落ちる (環境省や国立環境研究所などの資料による)【朝日新聞、2007年02月03日】お時間がありましたら…。 NHKスペシャル同時3点ドキュメント(全8回)第4回「煙と金と沈む島」 まったけ日記134―小泉内閣は京都議定書に詫びるべし― http://blogs.yahoo.co.jp/f4_ttm/18485741.html まったけ日記170ー阪神沈没シミュレーション− http://blogs.yahoo.co.jp/f4_ttm/22420889.html まったけ日記177ーアル・ゴア『地球の掟』 http://blogs.yahoo.co.jp/f4_ttm/22957942.html まったけ日記211−中国GDPが日本を追抜くとき…、環境問題初めて物語 http://blogs.yahoo.co.jp/f4_ttm/27274721.html 京都亀岡国際秘宝館・本館 http://www.geocities.jp/f4_ttm/index.html |
地球温暖化・京都議定書
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その後、8年近くも僕は「地球の葬式」に列席している気分である。(了)
2007/2/6(火) 午前 1:28
まぢで温暖化を防ぐのわスノーボーダーにとって絶対に必要な事デス!!雪降らなくなったらもぅできなくなるし↓皆でチームマイナス6デス!!!
2007/2/6(火) 午前 8:16 [ ルパ ]
食糧問題ガ心配ですね、地球環境の異変で。
2007/2/6(火) 午前 8:55 [ ろく ]
みんなで、行動する時がきましたね。
2007/2/6(火) 午後 6:06 [ kazu ]
私の中で、温暖化の問題は、他のどんな問題より重い。この記事、トラックバックさせてください!
2007/2/6(火) 午後 11:00 [ yoshihisa-matsumoto ]
まったけさん、ありがとうございます。「地球温暖化」対策、待ったなしですね。「地球再生(ユニアース)プロジェクト」は、現状の「分かってはいても、止められない」矛盾した社会システムを転換させていく方法としてご紹介させていただいています。是非、記事をTBさせてください。よろしくお願いいたします。
2007/2/7(水) 午前 2:39
地道な研究ですが、継続は力なり、地球環境を訴え続けてください。
2007/2/7(水) 午前 8:53
よっし@様☆スノーボーダーのよっし@さんにとっては、地球温暖化は深刻な問題だと思います。やりましょう「チーム・マイナス6%」。余談ですが、京都府の削減目標は「マイナス10%」です!
2007/2/8(木) 午前 10:24
ぶんぶく様☆僕も地球温暖化は、食糧問題に大きく影響するものと思います。穀類が影響受ければ、畜産にも影響を与えます。想像するだに戦慄を感じます。
2007/2/8(木) 午前 10:26
Kaze様☆米国の批准なしでは「京都議定書」は真に有効なものにならないと思います。皆で米国へ圧力をかけましょう!
2007/2/8(木) 午前 10:28
china_wushu_mania様☆温暖化問題は、地球上の全ての生命にとって大きな問題だと思います。しかし、温暖化の「犯人」である全ての人びとの多くが、この問題を意識していないのには義憤を感じます。トラックバックありがとうございました。
2007/2/8(木) 午前 10:32
motoaki様☆コメント及びトラックバックありがとうございます。>「地球温暖化」対策、待ったなしですね。>全くの同感です。「地球再生(ユニアース)プロジェクト」にも興味あります。また、訪ねさせて下さい。
2007/2/8(木) 午前 10:36
マイ・チング・ファピーさん☆「継続は力なり」ありがとうございます。「地道な研究」(・_・;)
2007/2/8(木) 午前 10:38
ツバルは、オセアニア州の国。首都はフナフティ。南太平洋のエリス諸島に位置する島国である。英連邦王国の一国。バチカンを除くと、独立国としては最も少ない人口の国でミニ国家の一つである。海抜が低いため(最大5m)、将来海面が上昇すると、この国の島はおびやかされることになる。トップレベルドメインとして割り振られた「.tv」をアメリカの会社に5000万ドルで売却。
2007/5/13(日) 午後 0:06
例えもしゴアが大統領となっていたとしても、果たして議定書に批准したでしょうか?今は共和党も民主党もすごい金権選挙!米国社会の裏の支配者である大企業・財界は両党候補どちらに対しても莫大な選挙資金を提供し、政権がどちらに転んでも誰が大統領になっても自分たちの権益は安泰な状態に保っています。ゴアが環境問題で今大活躍できているのも、彼が権力から離れたからでは?大企業・財界の呪縛から解放されたからでは?
2007/6/11(月) 午後 11:32 [ バシレイオス2世 ]
温暖化がこれ以上進んだ結果として、私が一番恐れていること。それは北半球の陸地の23%を占めるというシベリアの永久凍土層が溶け出すこと。もしこの永久凍土層が溶け出したら大量に閉じ込められているメタンガスが、ある時期から一気に大気中に放出されることとなるでしょう。聞けばメタンガスはCO2の何倍もの威力をもつ温室効果ガスとか・・・・。今この地球は、わずかな気温の変化で温暖化が急加速する寸前なのではないでしょうか?
2007/6/13(水) 午後 5:36 [ バシレイオス2世 ]
バシレイオス2世様★ゴア大統領が実現していたら、直ちには無理ですが時間をかけて米国民を説得して批准していたと思います。クリントン前大統領が早急な批准に消極的だったのに当時のゴア副大統領は積極的だったと聞き及びます。【続く】
2007/6/18(月) 午後 10:55
【続き】温暖化による海面上昇の問題は極地の氷河が問題視されますが、大陸内の氷河が溶け始めているのを忘れてはいけないと思います。そして、御指摘のとおりメタンガスを含む永久凍土の溶解も問題です。京都会議では、二酸化炭素の31倍の温室効果ガスとしていたように憶えています。【了】
2007/6/18(月) 午後 10:58
2007年12月、バリ島で行われた「気候変動枠組み条約第13回締約国会議(COP13)に向けてIPCCのメンバーが寝る間も惜しんで11月に新たな「報告書」をまとめ上げたことについては頭が下がります。科学者のあるべき姿を示しているといえるでしょう。しかし・・・。
12月10日のノーベル平和賞受賞とCOP13での論議に関する私の見解はブログ http://plaza.rakuten.co.jp/shchan3 とホームページ http://sky.geocities.jp/shchan_3/ に連載・掲載しておりますのでよろしければごらんください。
2007/12/15(土) 午後 10:01 [ shc*an*3 ]
しょう様★いつもコメントありがとうございます。ご紹介の記事を改めて拝読させていただきます。
2008/8/22(金) 午後 8:20