循環型社会・経済

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プリウス充電、家庭で。トヨタが試験へ、実用化は世界初

 家庭用コンセントから充電できるトヨタ自動車の「プラグインハイブリッド車(HV)」が、月内にも公道の走行に必要な試験自動車の国土交通相認定を受ける見通しになった。走行試験で実証データを集め、世界初の実用化を目指す。低公害ディーゼルエンジンなど環境技術が多様化する中、通常のHVよりも更に環境負荷を抑えることで「トヨタのコア技術」(渡辺捷昭社長)とするHVの優位性を高める戦略だ。
 トヨタのプラグインHVは現行のプリウスをベースに開発。大容量の充電を可能にするため、従来のHVに搭載しているニッケル水素電池を、リチウムイオン電池に変更した。プラグインHVの認定を申請しているのはトヨタのみで、認定後は愛知県豊田市などの公道で安全性などを確認し、官公庁へのリース販売などから実用化を目指す。
 プラグインHVは、ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせて走る従来のHVに、家庭用の電源からも充電する仕組み。従来のHVはブレーキを踏んだ時のエネルギーなどを電気に変えて走行時に使っていたが、家庭で充電した電気も活用することで、電気モーターだけで走行できる距離が延び、燃費が改善する。
 また、より環境に優しいとされる電気自動車は1回の充電で走行できる距離が短いのが欠点だ。プラグインHVはガソリンエンジンを組み合わせることで、充電切れの不安が消える。
 ただ、量販化にはコスト削減とともに、電気モーターの走行距離をさらに延ばすための電池の改良が不可欠だ。現状は1回の充電で走行できる距離が15〜20キロ程度とみられ、電池の大容量化や長寿命化などが課題となる。【asahi.com,2007年07月19日07時12分】

日刊工業新聞社から届いた一冊の漫画

 環境の仕事をしているときに日刊工業新聞から一冊の漫画本が届いた。題名は『プリウスの翼』で、トヨタ自動車が1997年に世界で初めて市販した量産ハイブリッドカーである「トヨタ・プリウス」の開発を漫画化したものである。誰も興味を示さず故紙回収用の箱に置いてあった。僕は自動車解体業の仕事もしていたので貰い受けることになった。

『プリウスの翼』

 1992年に役員会議の席で、豊田章一郎会長の「このままでいいのかね。」という発言から始まったという。「21世紀の車についてもう一度、考え直してみるべきときではないか。」と続けた。
 翌年9月に「G21」というプロジェクトが発足して「新しい車を新しいやり方でつくる」というコンセプトがまとまった。
 同年12月に「G21」は車両企画の経験のないチーフエンジニアと若いエンジニアの二人で本格的な開発が始まった。二人は社内の開発担当は勿論、他社まで出向いて自動車製造開発技術を学ぶことから始めた。さらに環境問題や社会問題、21世紀の社会のあり方まで研究範囲が及んだ。後に数名のエンジニアを加えて「21世紀のクルマのコンセプトがまとまりつつあった。
 1994年秋に事態は急展開する。副社長命令で「21世紀のクルマ」をハイブリッド・カーにすること、さらに燃費を従来のクルマの2倍にすることになったという。プリウス販売の3年1ヶ月前のことだった。
 その命令にもチーフエンジニアは迷いもなかった。ハイブリッドカーの商品化に試行錯誤を重ねながらも、エンジニア達は揺るぎない信念ともって「21世紀のクルマ」の開発を続けた。
 そして、1997年12月に「21世紀のクルマ」はトヨタ・プリウスとしてグリーン・メタリックの第1号車がライン・アウトした。これによって、自動車製造業界の環境対策はマスキー法以来の新たな技術革新を迎えたものと思う。
参考文献
杏桐匠(原作)、本間一博(漫画)『プリウスの翼』日刊工業新聞,2000年
参考サイト
トヨタ・プリウス公式サイト
関連用語
マスキー法
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閉じる コメント(10)

家のコンセントで充電できる車なんて、夢のようですね〜。皆の地球を大切にするための努力。。頭が下がります。私も小さな一歩、なにかしなくては。。

2007/7/23(月) 午前 6:34 トントン

普通に充電できちゃうなんて、携帯感覚みたい♪
日々進化していますね!

2007/7/23(月) 午前 6:56 [ あい ]

トントン様★いつもコメントありがとうございます。地球を守るためのトヨタの二人のエンジニアの努力に頭が下がります。そして、さらに技術革新が進められることに期待します。

2007/7/24(火) 午前 9:42 まったけ館長

あい様★いつもコメントありがとうございます。携帯電話もショルダーバックのような物だったのが手のひらサイズの大きさに、あっという間に技術革新されました。おっしゃるとおりに、ハイブリッド・カーを始めとする低公害自動車も簡単・便利に技術革新されたらいいですね。

2007/7/24(火) 午前 9:54 まったけ館長

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家庭でのプリウス充電って、自動車業界・電力業界・石油業界の三業界の利害が一致してますね。
日本ではバイオエタノールの普及は無理ですね。

2007/7/24(火) 午前 11:42 [ たぬ吉 ]

ライク様★確かに、業界利害一致の側面はあります。しかし、ハイブリッド・カーに関してはガソリン自動車から無公害自動車への「進化」の過程にあるものだと思います。バイオマスエタノールも同様に考えています。バイオマスエタノールに関しても研究開発の歩みを止まらさせてはなりません。ただし、原料となる植物生産のために、山林・森林の過剰な伐採に気をつけなければならないと思っています。

2007/7/24(火) 午後 1:54 まったけ館長

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いいですね〜、1つの理想系ですね☆家庭の充電で出来るなら電気自動車が一気に広まりそう☆電気代が心配ですが。。。

2007/7/25(水) 午後 1:33 masao

masao様★ハイブリッド・カー「プリウス」が自宅での充電が可能になったことで、化石燃料を消費する内燃機関に頼った自動車から、低公害の電気自動車や他の低公害エネルギー自動車の開発に拍車がかかるという将来を導いてほしいものです。確かに、電気代の請求書をみるのは怖そうです。

2007/7/25(水) 午後 3:41 まったけ館長

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よく勉強されていますね。感心してしまいました。
自宅充電自動車や廃棄アルミニュウムを反応させて水素ガス利用車も実用化されますといいですね。
いろいろ考えますと楽しみが倍増ですね。

2007/11/22(木) 午後 6:56 asa*i0*0107

asabi様★いつもコメントありがとうございます。お褒めの言葉を賜りましてありがとうございます。様々な地球環境に優しい技術が考案され、その実用化が一日も早くなることを期待したいですね。

2008/8/22(金) 午後 9:52 まったけ館長

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