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8月3日、環境省が「レッドリスト」の見直しを行った。京都府に住んでいる僕としては、お隣の滋賀県の近江名物『鮒寿司』の材料となる琵琶湖固有種『ニゴロブナ』が絶滅危惧種となったことについて「とうとう、ここまでになったか」という思いがある。
中学生時代の友人に「フナ」という渾名を頂戴した者がいる。その理由は、一緒に釣りにいった別の友人が投げた釣り竿の先の釣り針が口に引っ掛かったからである。幸いにも軽症に住んだので、笑い話となった。しかし、現在の子どもなら「ブラックバス」という渾名になるかも知れない。 「ニゴロブナ」が絶滅危惧種となる中で、地元の滋賀銀行がユニークな融資サービスを開始している。琵琶湖と共に暮らすことによって環境問題に関心が高い滋賀県内の企業ならではの試みだと思うので紹介したいと思います。 ジュゴンなど絶滅危惧種に 環境省がレッドリスト見直し環境省は3日、絶滅の恐れのある野生生物の一覧表「レッドリスト」の見直し結果を公表した。海にすむ哺乳類ジュゴンを初めて評価対象に加え、絶滅の危険が最も高いランクに分類した。琵琶湖沿岸の伝統食品ふなずしの材料、ニゴロブナも絶滅危惧種になった。 レッドリストは野生生物について、絶滅、野生絶滅、絶滅危惧(1A類、1B類、2類)、準絶滅危惧など8区分で評価している。 ジュゴンは国内では沖縄本島周辺のみに50頭未満生息するとみられ、絶滅危惧1A類に。これまで上陸しない海の哺乳類は評価の対象外だったが、ジュゴンのエサ場は浅い沿岸域で、陸上の開発行為の影響を受けやすいため、対象に加えたという。哺乳類では他にイリオモテヤマネコやラッコの危険度も引き上げられた。 汽水・淡水魚類では、琵琶湖のニゴロブナやゲンゴロウブナが、オオクチバス(ブラックバス)といった外来種の影響などで数が減り、絶滅危惧1B類に。また田園地帯のタナゴ類の多くで絶滅の恐れが高まっていることがわかった。 7〜10年ぶりに全面的なリスト見直し作業を進めており、昨年末の4分類に続いて今回は、哺乳類や魚類など6分類の見直し結果が公表された。絶滅の恐れがある種は461種増え、計3,155種となった。 ■レッドリスト見直しの主な内容 ・ジュゴンが絶滅危惧1A類に追加 ・イリオモテヤマネコが減少傾向で、絶滅危惧1B類から1A類に引き上げ ・絶滅の恐れがある地域個体群としていた下北半島のホンドザルが増加傾向でランク外に ・琵琶湖のニゴロブナ(ふなずしの材料)、ゲンゴロウブナが絶滅危惧1B類に追加。オオクチバスなどの外来種の影響 ・メダカはこれまで通り絶滅危惧2類 ・保全の結果、絶滅危惧2類だったアサザ、サクラソウ、シバナ、サギソウが準絶滅危惧に 【2007年8月4日,朝日新聞大阪本社朝刊】 滋賀銀がCO2削減、「ニゴロブナ」守る融資サービス滋賀銀行(大津市)は4月19日から、事業者や個人が、同行の環境関連融資を利用して太陽光発電システムを設置した場合、二酸化炭素の削減量に応じて、琵琶湖のフナを守る自然保護活動に資金拠出するサービスを始める。融資を、地域貢献と環境保護につなげる独自の取り組みという。 サービス名は「カーボンニュートラルローン 未来よし」。太陽光システムの導入者に対し、同行の通常の環境関連融資よりも、年0.1%幅金利を優遇する。 同行は、顧客がこのサービスを活用して削減した二酸化炭素の量を、欧州連合(EU)の排出権取引価格を参考に金額に置き換える。その同額を、琵琶湖の固有種で、ふなずしの素材にもなるニゴロブナの放流活動に取り組む滋賀県水産振興協会(同県草津市)に拠出する。2007年度は約120万円を見込んでいるという【2007年4月21日,朝日新聞大阪本社】。参考サイト *環境省報道発表資料 *滋賀県立琵琶湖博物館 *滋賀銀行 *ザ・フナズシ お時間がありましたら…。 *まったけ日記321―絶滅種「レンリソウ」が除草作業で全滅― *まったけ日記319―中国の秘策『シロクログマ(パンダ)』でリサイクル― *まったけ日記317―今夏はセミの当たり年?― *まったけ日記315―アカウミガメが神戸空港に!― *まったけ日記312―奄美大島・アマミノクロウサギ― *まったけ日記308―『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』に捏造疑惑― *まったけ日記303―我が家のミニ・ビオトープの訪問者ー *まったけ日記300―スマトラゾウの不都合な真実ー *まったけ日記296―滋賀県庁食堂でブラックバスを食べよう!― *まったけ日記294―カンサイタンポポを探そう!― *まったけ日記287ー京都府レッドデータブック「オオミズナギドリ」― *まったけ日記284―カブトエビを探す団塊ジュニア― *まったけ日記280―京都・丹波の海の幸「鯖寿司」― *まったけ日記243ーサルと会話ができるか?− *まったけ日記238ー地球最強の猛獣とは?− *まったけ日記234ー38度線は「野生の王国」 *まったけ日記227ー日韓両国の都合で絶滅した『ニホンアシカ』ー *まったけ日記226ーホオジロザメの天敵は人間!ー *まったけ日記162ー京都府レッドデータブック「キョウトゴキブリ」ー *まったけ日記151ーオニバスの花が咲く池ー *まったけ日記150ーアユモドキの棲む水田生態系の調査ー *まったけ日記142ーアユモドキを知っていますか? *まったけ日記117―歴代滋賀県知事の環境問題意識の高さに敬服!― *まったけ日記136―メダカ再発見 in 亀岡ー *まったけ日記78ー入梅と蝉しぐれー *まったけ日記58ー絶滅危惧種・その名も「キョウトゴキブリ」ー 注目ブログ *みんなで作る知恵の詰まった環境ブログ ご意見下さい *いわれひこ様BBS *京都亀岡国際秘宝館・本館 |
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トラックバックありがとうございます。
琵琶湖の生態系はバス釣り人気とともに急激に変わってます。
自分の子供の頃からブルーギル等の外来魚はいたのですが、当時からモロコが影響を受けていました。
鮒寿司が危機と言うと喜ぶ人もいるかもしれないが、地元の名産品が危機だといつことでショッキングな記事でした。
2007/8/5(日) 午前 10:13
ジュゴンも絶滅危惧種に…ニュースで見ました。
守っていけるものはきちんと守っていきたいですね。
2007/8/5(日) 午後 2:19
私が食べに行っている店の「鮒ずし」は国産ニゴロブナを使っているので、ちょっと心配しています。今年で食べ収めかも。
2007/8/5(日) 午後 4:54
namituba様★京都亀岡国際秘宝館へようこそお越しやす。琵琶湖と暮らす滋賀県の皆さんの環境問題の意識の高さは隣の京都府に住んでいるとよく解り感心しています。その滋賀県の皆さんの食卓から『鮒寿司』が無くなるなどはとんでもないことだと思います。日頃、滋賀県の皆さんの恩恵を受けている京都府民の一人として応援します。
2007/8/5(日) 午後 7:01
あやまる様★いつもコメントありがとうございます。ジュゴン等の海牛類は天敵に襲われたら逃げることもできずに、大きな体を動かさずにじっとしているしか防御の方法を知らないか弱き種です。ステラーカイギュウは人間に発見され、たった20年で絶滅しました。国内のレッドリストに海棲生物に掲載するのは異例ですが、それだけの絶滅の危惧に瀕していることだと注意が必要に思っています。
2007/8/5(日) 午後 7:06
どこイコ様★京都亀岡国際秘宝館へようこそお越しやす。「鮒ずし」は日本の鮨食文化の原点だと思います。僕たち京都府中南部に住むものは「鮒ずし」の影響を受けた「鯖ずし」を食べています。「なれ鮨」食文化、ニゴロブナを守るために守りましょう!
2007/8/5(日) 午後 7:10
トラックバックでやって来ました。子供の頃、フナはごく普通に目にした魚。それが、ニゴロブナが絶滅危惧種なんですね。どう考えても、フナ寿司の食べすぎではなさそうだし、食物連鎖の破壊は予想以上に急激に進んでいるんですね。
2007/8/5(日) 午後 9:45
tady様★京都亀岡国際秘宝館へようこそお越しやす。当たり前のように観ていたメダカやフナが、絶滅危惧種になるとは想像もできませんでした。鳥類ではカワウの大発生等、琵琶湖の生態系は危機に瀕しているのが解ります。
2007/8/5(日) 午後 11:03
ジュゴン守りたいですね
他にもたくさんの動物や植物が危機ですね
国内でも外来種の繁殖で脅かされてる生物がたくさん。。。
悲しいけど、すべては身勝手な人間の責任ですね。。。
2007/8/5(日) 午後 11:04 [ MIMI ]
こんばんは、様々な種が絶滅していく。
それは、人間の番が回ってくるまでのカウントダウンのように思えてなりません。
2007/8/6(月) 午前 1:07
訪問&コメントアリガトウ!!
私もジュゴンを守りたいです!でもここまで動物
植物の危機があるのも私たち皆さんの責任なんですょね・・・
2007/8/6(月) 午後 9:23 [ のあ´▽`)ノ ]
ジュゴン・・人魚に間違われた魚ですよね。 香川県の「屋島水族館」にいます。 自然てっ人間の手で次々壊されてますよね。 きっと今の異常気象は地球が怒ってるんです!!。 人間によって自然は壊される、それで人間の手でホントの自然はつくれない。 ・・・悲しいですよね。。。。
ちなみに、「屋島水族館」は日本で一番高い場所にある水族館です。
2007/8/7(火) 午後 10:26
トラバありがと。ニゴロの消滅もソレも“自ずから然る”って自然の摂理と考えてしまうね。銀行が出来る事って、そんな事なんですかね。
外回りは自転車とか、電卓やめてソロバンにするとか‥駄目?
2007/8/10(金) 午後 9:28
MIMI様★コメントありがとうございます。ご承知のとおりジュゴン等の海牛類は逃げる術を知らないので心配です。外来種によって固有種が絶滅危惧に脅かされていますが、外来種も必死に生きているんですよね。身勝手な人間の責任だと思います。
2007/8/17(金) 午後 0:47
酒競輪様★いつもコメントありがとうございます。このままでは、人類のカウントダウンも近づいていると思います。これまでも、恐竜等の生物の大絶滅は繰返してきましたが、人類は地球そのものを巻き添えにして絶滅するような気がしてなりません。
2007/8/17(金) 午後 0:51
kashimamati様★京都亀岡国際秘宝館へようこそお越しやす。動植物園・水族館や百科事典で知っているものの、実は絶滅の危惧に瀕している『種』は多いんです。その多くは、僕たちの責任です。
2007/8/17(金) 午後 0:56
tarako様★いつもコメントありがとうございます。ジュゴン…、人魚に間違われた海牛類(哺乳類)ですね。f^_^;)僕も地球は怒り、嘆き、苦しんでいると思います。屋島水族館が日本で高い場所にある水族館とは知りませんでした。さすがですね。
2007/8/17(金) 午後 1:03
牛歩村様★京都亀岡国際秘宝館へようこそお越しやす。確かに、全ての動植物の絶滅が人類によるものではありません。しかし、人類が文明を持ち始めた頃から「絶滅種」は増加しているのも事実なのです。
2007/8/17(金) 午後 1:07
トラックバックありがとうございます。まったくどうなることやら…
2007/8/20(月) 午後 2:05
さささめ様★いつもコメントありがとうございます。『まったくどうなることやら…』に同感です。ご承知のとおりジュゴン等のカイギュウ類は逃げる術を知らないので心配ですね。ステラーカイギュウは発見から27年で滅亡しましたね。
2007/8/20(月) 午後 8:15