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若者帰農ー農ある暮らしを元に生きる

 離農の流れに抗うように、若者の間に新たな帰農の動きが見える。農ある暮らしの中で、自分の好きな仕事もする。塩見直紀さんが提唱、実践する「半農半X」はそんな生き方である。
  ■ 若者帰農ー農ある暮らしを元に生きる
 
 私たちが生きているこの地球環境が、どんどんひどくなっている。20世紀の消費文明は「豊かさ」の代償に、地球ばかりか、飽くなき欲望で人間性まで疲弊させてきたのではないか。
 20代後半からそんな疑問にとりつかれ、たどり着いたのが「半農半X」というライフスタイルだった。
 「半農半X」とは何か。
 私は「持続可能な農ある小さな暮らしをベースに、自分の得意なことや大好きな仕事をして社会に生かしてゆくこと」と定義する。
 地球温暖化や39%まで落ちた食料自給率など、私たちの眼前に横たわる難問を解決していくには、食料生産やなるべく化石燃料を使わない暮らし方をしっかりと押さえる必要がある。それが「半農」。
 そうして、自らの創造性や独自性で、生きがいや環境問題などに挑んでゆく。それが「半X」だ。「X(エックス)」とは、自分の天職といっていい。

 (略)

 ■ 地球環境と自給率の向上目指す

 99年、私は会社を辞め、京都暮らしから故郷の綾部にUターンした。
 午前3時に起床、同6時まで読書や書き物をし、朝食後に田でコメを作り畑で野菜を作る。午後8時には寝る。
 田は家族用に10アールだけ作る。農薬は使わず、田植えを始めできるだけ手作業である。残りの田は、少しでもお米を自給しようというプロジェクトに使い、10組の都会の人に貸したり、新規就農者に無償で使ってもらったりしている。私にとっての「X」は本やブログなどを通じて「半農半X」の考えを広げることだ。

 「半農半X」は田舎暮しをする人だけではなく、都会でも可能なスタイルだ。「半農」といっても一日の半分を農にあてよという意味ではない。土や他の自然の生命と触れ合う時間を持つことで大事なものに気づくということである。

 (略)

 私の暮らす綾部市でも今年に入って、「半農半X」をめざす若者らが移住している。
 自然に足をつけて生きる「半農半X」はまだ実験的であっても地球環境をこれ以上壊さないためにも、大きな希望の可能性を持っていると、私は確信する。【出典】『朝日新聞」「異見新言」2008年9月16日
関連サイト
塩見直紀ホームページ

半分は都会人、半分は田舎もの

 このコラムを書いた半農半X研究所代表の塩見直紀さんの住む京都府綾部市は京都から特急電車で1時間20分のところにある山林の自然に恵まれた田園都市である。
 僕は同じ自然環境に恵まれた亀岡市に住んでいる。亀岡から京都市内へは快速電車で20分、大阪へも快速電車で1時間を少し超える時間の距離にある。
 塩見さんは、会社を退職なさったということだが、僕は京都や大阪で仕事勤めを続けられる。しかも、兼業農家の生まれであるから、祖父や父も「半農半サラリーマン」生活を送ってきたわけである。
 一方、僕はというと高校から京都市内へ通学・通勤をしていたので「半農半サラリーマン(学生)」生活を送る環境に恵まれながらも農機具が扱えず、「農」が疎かになっている。
 しかし、自然観察などで田舎生活も満喫しており、平日は「都会人」、休日は「田舎生活」というライフスタイルである。このライフスタイルだからこそ見えてくるものがある。「地球環境問題」への関心が高まったのも、この賜物だと思う。
 今後は「半都会人半田舎人」という生活で見えてくる「地球環境問題」のレポートも心がけたい。
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いい話ですが〜
問題は、長期で出来るかだな?

数年であきらめた人もいると聞いたし・・・

2008/9/16(火) 午後 10:50 [ oki雪だるま ] 返信する

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トラックバックありがとうございます?
はじめまして、うっきーです。
ブログは、まだまだ初心者ですが、これからも何か感じたことは綴っていきたいと思います。
塩見さんの『半農半Xという生き方』これから読み始めます。佐賀の農家の娘として生まれ、農業には大変興味がありますが、なかなか1坪農園への一歩が踏み出せないでいます。本を読んで何か感じたら、また報告させてください。

2008/9/16(火) 午後 11:36 [ うっきー☆ ] 返信する

ひらっち様★いつもコメントありがとうございます。「食の安心・安全」を揺るがす事件が相次ぐなかで、信用できる食材は自分が栽培したもののみという考え方の人も増えるという世の中になりそうで怖いですね。
兼業農家に生れてきたことは恵まれたことだと思っています。

2008/9/17(水) 午前 7:38 まったけ館長 返信する

せつら様★いつもコメントありがとうございます。若者の新規就農希望者が増えているようですね。僕の周囲でも農業に力を入れる人が増えています。茶髪で農作業も可愛いものですね。
しかし、農業従事はそう甘いものではないのですよね。僕も挫折したままですが…。

2008/9/17(水) 午前 7:42 まったけ館長 返信する

tan*owa様★京都亀岡国際秘宝館へようこそお越しやす。仕事で河内や泉州などの大阪府南部の農業事情を見学に行ったことがあります。
亀岡という地域柄、能勢や豊能などの大阪府北部へはよく行きますが、大阪でも農業を守っている人々が大勢いらっしゃることを期待しています。
また、大阪野菜のブランド化への取り組みにも注目しています。

2008/9/17(水) 午前 7:51 まったけ館長 返信する

カワズくん様★いつもコメントありがとうございます。芸能界では高木美保さんが有名ですね。高木さんが学校教育で農業を行うことを提案されていたことがありますが、僕も賛成しています。
家庭菜園はスーパーなどで並ぶ外国から輸入、ハウス栽培された野菜と違って「小さな緑化計画」として地球温暖化対策などに貢献できると思いますよ。

2008/9/17(水) 午前 7:58 まったけ館長 返信する

oki雪だるま様★いつもコメントありがとうございます。どのような職業も同じですが、憧れではできないものです。農業も思われている以上に大変な仕事です。
また、農地法などの新規就農に対する法規制も厳しいものがあります。それを乗り越えて「半農半X」が実現できるものと思いますよ。

2008/9/17(水) 午前 8:02 まったけ館長 返信する

うっきー☆様★京都亀岡国際秘宝館へようこそお越しやす。僕も兼業農家に生まれながらも「半農半X」の半農ができていない一人です。塩見さんの本から何かヒントが掴めるとよいですね。

2008/9/17(水) 午前 8:05 まったけ館長 返信する

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トラックバックありがとうございました。

ロストジェネレーションと言われる世代の私たち夫婦ですが
問題の多い現代だからこそ振り子は大きく振れると信じています。

農家さんは農を生業にするわけですから、私たちのような甘ちょろい考えや浅い経験では成り立たないですが
広く一般市民がどう考えどう行動するのか、これから問われるのだと思います。未来は明るいと考えたいところです。

2008/9/17(水) 午後 0:41 ニュイ 返信する

ニュイ様★京都亀岡国際秘宝館へようこそお越しやす。
本当に新規就農というのは難しいと思います。法規制の問題もありますが、食と直結する産業でありながら、農業に関する教育が余りにも行なわれていないと思います。

2008/9/17(水) 午後 5:18 まったけ館長 返信する

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農業を 本格的にするのは 難しいですよね^^;
でも 土を触ってると 心が和むので、ベランダ菜園は 止められません〜!
みんなが 少しずつ 関心を持って、志す人が 増えるといいな〜♪
日本の 食物自給率が 少しでも 上がることを 祈ります〜!

2008/9/17(水) 午後 10:06 チサト 返信する

安住様★いつもコメントありがとうございます。新規就農を目指す人にとっては難しい環境にあります。
ベランダ菜園やガーデニングなどで、子どもたちに野菜や花を育てる難しさと楽しさを知ってもらいたいですね。そして、未来の農業を担う大人になってほしいものです。

2008/9/17(水) 午後 11:57 まったけ館長 返信する

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こんばんわ。今夜、NHK教育TVで、岩澤信夫さんの「耕さない田んぼが農家を変える」を見ました。岩澤信夫さんは「半農全不耕起米作り?」ですね。淡々とした語り口と情熱。あやかりたいと思いました。あゆみアナウンサーのどこかとぼけた語り口も素晴らしい。ビールを1本余計に飲んでしまいました。

2008/9/17(水) 午後 11:57 gog**ubl* 返信する

gog**ubl*★京都亀岡国際秘宝館へようこそお越しやす。残念ながらテレビ番組の放送があるのは知りませんでした。
岩澤信夫さんの不耕起移植栽培には、農業の常識を覆すような考え方で驚いています。低コスト・増収稲作及び水田生態系の保全という目的に関心を持っています。

2008/9/18(木) 午後 8:23 まったけ館長 返信する

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はじめまして。トラックバックありがとうございます。
私は今ちょうど、最近新書になった、同じく塩見直紀さんの『半農半Xという生き方』を読んでいます。
私は今、週末のみの半農半システムエンジニアをしていますが、農の時間がなかなか取れず、農を自分の生活の中にどう位置づけていくのか、課題です。
環境問題に私も興味がありますので、また訪問させていただきますね。

2008/9/21(日) 午後 9:22 busasami 返信する

busasami様★京都亀岡国際秘宝館へようこそお越しやす。僕も『半農半Xという生き方』を読んでみたいと思っているところです。『半X』をしながら半農の時間をとるのはなかなか難しいものだと思います。
なお、我が家の場合は農園を独占利用している方がいますので…。

2008/9/22(月) 午前 8:18 まったけ館長 返信する

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塩見直紀さんをテーマにしてくれてありがとうございます。

というほど私は知り合いでもありませんが。

塩見直紀さんは「NPO法人 里山ねっと・あやべ」もやっていらっいまして、誰でも登録会員になれますよ。実は私も登録しています。

毎年秋になると綾部市と合流で、大阪の池田市などへ来て交流イベントをなさっています。
今年は9月28日(日)です。

登録会員になると、交流イベントのお知らせ葉書が届くようになりました。
一度、行ったことがあります。塩見直紀さんご本人が屋台されてました。

2008/9/25(木) 午後 9:45 [ yoc*_c*n*er ] 返信する

yoc*_c*n*er様★いつもコメントありがとうございます。
本当に様々な活動に御参加されているのですね。このように京都府を発信源とする活動をされていることを嬉しく思います。
明日、池田で活動されるのですか?池田なら近いので覗いて見ようかな?

2008/9/27(土) 午前 8:11 まったけ館長 返信する

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トラックバックありがとうございます。私は強いて言えば「半耕半X」というただの「畑好き」なのですが、畑や野菜作りから学ぶこと、考えさせられることはたくさんありますネ。畑には小さな地球がありますから・・。

2008/9/27(土) 午後 5:32 ゆず 返信する

ゆずmama様★京都亀岡国際秘宝館へようこそお越しやす。
僕は、兼業農家に生れていなかったら、農業への関心はなかったと思うので感謝しています。
「畑には小さな地球があります(←( ..)φメモしておきます)」に同様の感想を持っています。畑にいると様々な生き物が棲んでいますが、見事なまでに「自然循環」が行われていることに気づかされます。
昔は、人間もその一部だったのに化学肥料や農薬、農機具の使用で「自然のことわり」から離れていたものだと感じます。

2008/9/28(日) 午後 4:52 まったけ館長 返信する

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