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【リサイクル再考】「生ごみ」編・手つかず食品の20%削減を目指す

『産経新聞』2009年2月18日08:52配信
 「調査を始めたころ、台所ごみは調理屑(くず)の比率が高かった。それが徐々に手つかずの食品を含めた食べ残しが増え、今はほぼ同じ比率になっている」

 こう語るのは、石川県立大学生物資源工学研究所の高月紘(ひろし)教授(廃棄物工学)。京都市が昭和56年から5年に一度実施している家庭から出る台所ごみの内容物を細かく分類する組成調査を担当している。
 平成19年10月の調査では、台所ごみのうち調理屑は44%で、手つかずの食品(28%)を含む食べ残しは42%に上った。
 高月教授は、出来合いの総菜を購入したり外食したりする機会が増え、家庭での調理が減ったことが、食べ残しの生ごみが増えた要因とみている。「生ごみの総量は減っているのに、手つかずの食品の廃棄は減らず、賞味・消費期限が残っている物も捨てられる。推測だが、家にあるのを忘れて購入し、期限の短い方を捨てているのではないか。加工食品は工場で作る工業製品のイメージが強く、食品を無駄にしている意識が薄いようだ」

 農林水産省の17年度食品ロス統計調査では、食べられる食品の廃棄量は1人1日当たり47.3グラムで、1年では17キロを超える。「家庭の食品に由来する廃棄物は約1,100万トンで、200万〜400万トンがまだ食べることのできる食品」と同省食品産業企画課食品環境対策室は推計する。
 また、農水省と厚生労働省の17年度調査では、1人が1日当たり食品から本来得られるはずの熱量は2573キロカロリーにもかかわらず、実際に摂取している熱量は1,851キロカロリーしかない。つまり、その差の722キロカロリーは廃棄されている計算だ。熱量ベースで実に28%を無駄にしていることになる。

 高月教授は「食料の多くを輸入に頼っている中で大量に廃棄している。食べ残しや手つかずのまま捨てる食品を減らす努力をすべきだ」と指摘する。
 京都市は、27年度までに家庭から手つかずの食品の生ごみを13年度比で20%削減するという目標を掲げている。高月教授は「まず冷蔵庫をきちんと確認し、無駄な買い物を減らす努力をすれば、達成不可能な目標ではない」と言う。

 食品リサイクル法では、食品関連事業者に対し、食品廃棄物リサイクル率の数値目標を設定し、同時に排出抑制も求めている。家庭から出る生ごみに対する法規制はないものの、食品の受け手となる消費者が、自分の無駄を見極めなければならない時期がきている。(日野稚子)
 この京都市が行った家庭ゴミの組成調査の様子が、1月11日にABC(テレビ朝日)のテレビ番組『素敵な宇宙船地球号』・「NY発『フリーガン』という生き方〜ごみ袋の中のもったいない!」で放送された。
 調査の作業に参加していた人たちは、台所ゴミの中から手つかずの食品が大量に廃棄されていることに驚いていた(しかも、食品とトレーなどの容器を分別しないままに魚や肉などが廃棄されていた…。嗚呼)。

 一方、同番組で放送されたニューヨークの『フリーガン』とは、なかなかユニークなライフスタイルを目指す活動であった。
 スーパーや飲食店から大量にゴミとして廃棄された食品の中から、まだ、食べられるものを探している。別に彼らは食品を購入する生活に困っているわけではない。
 『フリーガン』は「もったいない」という思いから食品廃棄物をいわば「リユース」しているのである。

 日本では『フリーガン』のような活動は法的に規制される(と、思う…)が、彼らの精神にある「もったいない」は日本人が生みだした知恵である。
 せめて、食べ残しを作らないように「もったいない」と唱えながら食品を購入することを心がけてはどうだろうか?
キーワード
高月紘
石川県立大学教授(工学博士)。
1941年京都府生まれ。家庭ゴミを中心とした廃棄物の研究活動のかたわら、環境教育にも情熱を傾けている。「High Moon」のペンネームで漫画家としても活躍。
*フリーガン
フリーマーケットで物々交換したり、廃棄物を修理して使ったりして、食品に限らず生活に最低限必要なもの以外の購入を控える人たちやその活動のこと。「free」と「vegan(菜食主義)」を組み合わせた造語。
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閉じる コメント(16)

まつたけさん、初めまして。
ご訪問とトラックバックありがとうございました!

とても参考になりました。みんなで少しずつでもできることから
心がけていきたいですよね。
傑作ぽち★

2009/2/27(金) 午後 4:23 [ - ]

最近、我が家は貧乏なので食べ残しは減っています♪
皆、贅沢なんだよ〜

2009/2/27(金) 午後 5:57 [ せつら ]

食品の衛生安全を図ることは当然なのですが、いわゆる「賞味期限」を1分でも過ぎればもはや商品とはならず廃棄するしかないというこの現実をどうするのかを考えないといけないと思います。
それから食べ残しで一番多いのは冠婚葬祭などで出る会食だそうです。

2009/2/27(金) 午後 6:15 [ - ]

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廃棄・・・
あれ、途上国の食べられない人の半分以上の量でしょ?
温暖化や自給率UPそして、↑についてのことで
絶対に何とかしなければいけません

2009/2/27(金) 午後 9:58 [ oki雪だるま ]

まったけ館長様、こんばんは。
学校給食では、忍たま乱太郎の食堂のおばちゃんの如く、「お残しは
許しまへんで」と、先生のチェックが入りました。でも、最近はアレ
ルギー体質とかの懸念もあるとかで、うるさく言わなくなってきてい
るかも知れませんね。娘の給食もお残しチェックはなかったようです。

2009/2/27(金) 午後 11:41 [ ThreeCheersTigers ]

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食品廃棄もそうだし。
エネルギーの無駄もそうだし。
わざわざ燃料を使って持ってくるのに、無駄にするなんてホント、ナンセンスですよねぇ。
長距離を運ぶだけで、すごい量のCO2になるし、その分環境を汚しているんですからね。
心しないと。。。

2009/2/28(土) 午後 6:58 かじら

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食品廃棄は、とても心が痛みます。
特にスーパーやコンビニ等・・・。
お店の立場からすれば、仕方のない事ですが、売れないと捨てられてしまうんですよね。
カワズは、以前は、賞味期限が先の物を選んで買っていましたが、その点に気付いてから、賞味期限が近い物から買うようになりました。

2009/2/28(土) 午後 7:23 [ カワズくん ]

残り物を上手く始末できないどころか、食べる前から捨てちゃうんですね。

「もったいない」という言葉をもっと深くかみしめたいと思います。

せっかくそうした言葉を生んだ文化を持つ国に生まれたのに、それこそ「もったいない」はなしですよ。

2009/3/2(月) 午前 0:22 カッパッパ

りお様★京都亀岡国際秘宝館へようこそお越しやす。
「フリーガン」の活動が注目を集める背景には、まだ食べることができる食品が捨てられているという現実があります。
それらは、僕たちの「食」に対する何気ない考えや行動が原因にありますが、少しの地球に対する心配りで良くなるものと思っています。

2009/3/5(木) 午後 2:53 まったけ館長

せつら様★いつもコメントありがとうございます。
日本人は豊かになったことで何か大切なものを失ったような気がします。
「贅沢は敵だ」は使い方に配慮すれば、現代でも通じる言葉ですね。

2009/3/5(木) 午後 2:54 まったけ館長

ノアロー様★いつもコメントありがとうございます。
「食の安心・安全」と「食」をめぐる環境問題の両立は難しいような気もしますが、僕は「地産地消」をキーワードにすれば解決することができる問題だと思っています。それに「旬の季節」に「旬の食材」を食べることも重要ですね。

確かに、冠婚葬祭などで出る会食では食べ残しが多いように感じます。だから、僕は結婚できないのです(涙)。

2009/3/5(木) 午後 2:55 まったけ館長

oki雪だるま様★いつもコメントありがとうございます。
食糧不足に苦しむ人びとが数多くいる中で、日本やアメリカのように食べ残しが問題となる…。
この大きな矛盾した状態は、地球温暖化と並ぶ非常に重要な環境問題であると僕も思います。

2009/3/5(木) 午後 2:57 まったけ館長

ThreeCheersTigers様★いつもコメントありがとうございます。
日本の子どもたちは「食糧の量」には恵まれていると思いますが、食材には恵まれているのかどうかは疑問に感じることがあります。
が、僕は嫌いな食材を子どもに無理やりに食べさせることも間違っていると思います。子どもたちには「もったいない」という言葉の素晴らしさを知ってもらいたいと思います。

2009/3/5(木) 午後 2:58 まったけ館長

かじら様★いつもコメントありがとうございます。
僕は「食卓から季節が失われている」と表現することが多いのですが、野菜や魚などの食材が「旬」を無視し、化石燃料を大量に消費しながら生産されています。
また、食卓に運ばれるまでにも大量に化石燃料を消費します。このように食卓に並べられるのが本当に贅沢なことなのかと疑問に感じます。

2009/3/5(木) 午後 2:59 まったけ館長

カワズくん様★いつもコメントありがとうございます。
食品廃棄物は心が痛む問題だと思います。
賞味期限が近いものから購入されていることは素晴らしいと思いました。僕も今後は心がけていきたいと思います。

2009/3/5(木) 午後 3:02 まったけ館長

酒競輪様★いつもコメントありがとうございます。
「もったいない」という素晴らしい言葉をワンガリ・マータイさんが取り上げるまで日本人は忘れていたような気がします。
「もったいない」話です。

2009/3/5(木) 午後 3:06 まったけ館長

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