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立命館大学に入学した頃、他府県出身の友人たちから京都府民の僕に対してよく言われたのは「京都の料理は、味が薄い」という(僕には言われのないと思う)文句であった。
僕は、京料理とは「目で見て味わい、歯ごたえで味わい、飲み込んで味わう料理」と説明した。友人たちは、「目で見て味わう」には、驚いていた。
それを聞いていた京都市内出身の友人は納得していた。普段は、「お前の住んでいる亀岡は京都やない!」と言われていたのだが、なぜか?
理由は、京料理の食材はお菓子を含めて、亀岡を含む口丹波地方のものが多いからなのです。丹波松茸(まったけ)、丹波栗、丹波黒豆、丹波山芋、大堰川の鮎、丹波のぼたん肉、丹波大納言小豆・・・
(何を隠そう、僕の先祖は丹波大納言の中でも幻の小豆と言われる「馬路大納言小豆」農家だったのです。)
ところで、他府県出身者学生のうち「我が街の料理」を主張するのは愛知県出身者が多かった。
味噌カツ、味噌煮込みうどん、守口大根の味噌漬、小倉トースト・・・。何か、味噌ばっかりやなあと思っていた。
名古屋へ行く機会があったとき、駅の地下街のうどん屋に入った。
「味噌煮込みうどんとやらを下さい。」
「今日は、やっとらんどす。」
「どす?」
「どす」に驚いた僕に向かって、うどん屋のおばちゃんが指差した。
地下街の幕に『関西料理フェア』!?
しかたないので、にしんそばを注文した。
沖縄に行ったときもこんなことがあった。
タクシーの運転手さんに「気軽に食べれる琉球料理の店へ案内して下さい。」と頼んだところ、お手ごろそうな店を紹介して下さった。
すると、なんと店の中に入ると
『京都料理フェア』
という横断幕が・・・。
しかも、バッテラ(鯖寿司)以外は、舞妓そば・鴨川うどん・五条大橋そうめん等と聞いたことのない料理ばかり・・・。
店員に聞くと「今日は京都料理のみです。」とのこと仕方なくバッテラとオリオン・ビール(さすがにタカラ・ビールはなかった。)を注文した。
バッテラを食べていたとき、店員から「今日は京都料理ですから福引きがあります。」と、声を掛けられた。特等は?
『京都旅行』
帰りの航空券を買うんじゃなかった・・・、と涙ながらに引くと「はずれです。はずれは、京都駅の記念切符です。(当時は、まだ沖縄モノレールがなかった。)」
思わず、「おおきに(注)」と言ってしまった。
(注:関西でも若年層はあんまし、「おおきに」とは言わへんよ!)
「まったけ日記」1〜50は、こちらまで「http://www.geocities.jp/f4_ttm/index.html
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