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かつて、関西をフランチャイズとするプロ野球のチームが4球団あり、関西のマスメディアでは「在阪4球団」と呼ばれていた。セントラル・リーグの阪神タイガース、パシフィック・リーグの阪急ブレーブス及び南海ホークス、近鉄バファローズである。
なお、オーナー企業は全て公益性の強い鉄道事業会社であった。
特に、パ・リーグには3球団あるため、シーズン中の殆どの日は関西でいずれかのカードが組まれていた。関西では、土曜日の午後はいずれかのパ・リーグのゲームのテレビ中継が行われていた。
阪神タイガースを含めて在阪4球団の主催ゲームの放映権は、関西の各テレビ局が以下のとおり、「住み分け」ていた。
4チャンネル:毎日放送(テレビ東京)―阪神タイガース、南海ホークス
6チャンネル:朝日放送(テレビ朝日)―阪神タイガース、近鉄バファローズ
8チャンネル:関西テレビ(フジテレビ)―阪神タイガース、阪急ブレーブス
10チャンネル:読売テレビ(日本テレビ)―阪神タイガース、読売ジャイアンツ
(括弧内は、関東の系列放送局)
【独立UHF局】
サンテレビー、阪神タイガース
近畿放送(現 京都放送)―阪神タイガース(サンテレビ制作)、近鉄バファローズ
セ・リーグは、阪神タイガースだけであり、全放送局が放映権を有していた。特に、サンテレビはほぼ毎試合(時には、横浜大洋ホエールズ、広島東洋カープ、ヤクルト・スワローズの主催ゲームを含めて)中継を行っていた。
サンテレビを除くと、朝日放送が定期的に阪神タイガースのテレビ中継を行っていた。
しかし、先ず南海ホークスが福岡へ去り、阪急ブレーブスの後身オリックス・ブルーウェイブと近鉄バファローズが合併を行い、今では関西のプロ野球チームは2球団となった。関西のテレビ局は、自然と阪神タイガースの放映権を重視するようになる。
そのような状況下、村上世彰氏が率いる村上ファンドの阪神電気鉄道株式の大量購入が発覚する。この騒動は、村上氏の逮捕及び阪神電鉄グループと阪急HDの経営統合で一応の決着を見た。
しかし…。
この決着が、阪神タイガースのゲームの放映権を巡る関西のテレビ局の争いが発生した。近年、阪神タイガースが永年の低迷から脱出し、毎年のように優勝争いをするようになり、人気が過熱していることによって関西のテレビ局の阪神タイガースのゲーム中継が増加していた。
関西テレビは、宝塚歌劇団の中継もするなど阪急HDとの繋がりがある。この度の阪急HDと阪神電鉄グループの経営統合を機会に、阪神タイガースの放映権の拡大を狙っているという。
それに、対して阪神タイガースの低迷期も放映を続けていた朝日放送が反発しているという。
関西の阪神タイガース・ファンの心情は、永年に亘って阪神タイガースのゲームの完全中継をしてきたサンテレビ及び京都放送に思い入れがある。
もちろん、朝日放送も定期的な中継を欠かさず行っていたので支持も高いと思う。
どのような決着になるかは予測できないが、とにかく関西では村上ファンド騒動の余波はまだ続いているのである。
しかし、かつては阪急ブレーブスの選手とタカラ・ジェンヌのポスターで飾られていた阪急電車が、今や阪神タイガースの選手のポスターに飾られているのは違和感を感じてしまう。
※「まったけ日記」1〜50は、こちらまで「 http://www.geocities.jp/f4_ttm/index.html 」
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