京都のごみ問題史を語る 江戸時代の塵捨場、明治維新とリサイクル、近代的な焼却施設の設置、ごみ収集のはじまりから定着へのドラマ、そして今後への課題ー知られざる京(みやこ)の一面がここにある。
江戸から明治以後の京都市におけるゴミ問題を解説。新しいゴミ行政に挑戦してきた都市の姿が分かる 江戸時代は都として、明治時代以降は日本を代表する観光地として発展した京都市をゴミ処理行政の観点から描いた意欲作。一見、歴史と伝統の町と思われがちな京都市だが、ゴミ問題への取り組みから見ると、むしろ新しい試みに積極果敢に挑戦してきた都市であることがわかる。 元禄年間に設けられた洛中塵捨場にはじまり、日本で初めてゴミの収集や再資源化をした明治初期の化芥所、明治33年(1900年)の汚物掃除法施行後はゴミの全量焼却施設を建設するなど、京都市は全国に先駆けて新しい問題に挑戦している。 こうした伝統は、昭和57年(1982年)に制定された「京都市飲料容器の散乱防止及び再資源化の促進に関する条例」にも受け継がれているという。ゴミ行政に対して、どのように取り組むべきか悩んでいる自治体は多い。 近年、欧州の自治体への視察旅行も盛んだが、むしろ、その解決策は、日本の自治体の過去の取り組みにあるのではないかと,考えさせられる一冊である。【ブックレビュー社、Copyright??2000 ブックレビュー社.All rights reserved.】 【内容(「MARC」データベースより)】
京都府職員が、江戸時代の塵捨場、明治維新とリサイクル、近代的な焼却施設の設置、ごみ収集のはじまりから定着へのドラマ、今後への課題などをまとめる。 【まったけレビュー】「1200年の大都市」の廃棄物問題の歴史 現代の社会問題で最も課題が多いものの一つが廃棄物・リサイクル問題である。この問題は現代に始まったことではなく、過去から抱えている問題である。794年の平安京遷都から日本の大都市であり続けた京都ではいつの時代も廃棄物問題を抱えてきた。 著者は、京都の廃棄物に関する史料を綿密に調査している。江戸時代の廃棄物に関する「町触れ」や政権が交代したときの「塵捨場」の変遷の歴史等の記述が興味深い。また、江戸時代の京都の屎尿のリサイクル方法や明治維新以降の近代化する社会における廃棄物の衛生的な処理方法の取り組みにも詳細に記述されている。 現代では、廃棄物の焼却がダイオキシンの発生等で敬遠されるようになっているが、かつては衛生的な処理方法と考えらていたのである。この本は、人間社会の歴史には必ず廃棄物問題が生じてくることを考えさせる名著であると言える。京都亀岡国際秘宝館・本館 http://www.geocities.jp/f4_ttm/index.html |
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2006年11月05日
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